２０２２年度　トラックシーズンにおけるベスト更新状況　～駒澤大学～

田澤が１３分２２秒でベストを７秒更新し、チームトップタイムとなっています。このタイムを出したところまでは完璧だったのですが…日本選手権、世界選手権はいずれももう一歩という結果となってしまいました。また駅伝シーズンでは圧倒的な走りを見せて欲しいです。圭汰が１３分２２秒でベストを９秒更新し、チーム２番手となっています。高校時代の実績は圧倒的でこのタイムも別格ではあるのですが…このタイムをマークしたレース以外はもう一歩という状況がやや気になるかなあ。


篠原が１３分３４秒でチーム５番手に浮上、セカンドベストの１３分４５秒も今年マークしています。チームとしてやや元気がない中で最も今年活躍を見せているのが篠原です。５千、１万、ハーフいずれも自己ベストを更新し、関東インカレ１万ｍで８位入賞、主力の１人へと飛躍しました。


安原が１３分３７秒でベストを６秒更新、チーム６番手となっています。全日本での活躍以降はなかなか勝負レースでも記録会でも好結果を残すには至っていませんでしたが、５千で元々ハイレベルなベストをさらに更新出来たのは良かったです。山野が１３分４７秒でベストを７秒更新、チーム１０番手となっています。学生ハーフ記録保持者となった山野ですが、関東インカレハーフで４位、トラックでもスピードのあると頃を見せました。


トップ１０のうち上位２人を含む５人がベスト更新ということで、５千はかなりベストを更新した選手が多かったですね。前年の２３点よりはさすがに得点は下がりましたが…トップ１０圏外では藤本が１３分５６秒、亘理が１４分１秒でともにベストを更新しています。ルーキーでは帰山が１４分７秒、伊藤が１４分９秒でそれぞれベストを更新しています。

篠原が２８分４１秒でチーム９番手のタイム、セカンドベストである２８分４３秒も今年度マークしていますし、５千、１万ともにベスト・セカンドベストを更新している活躍ぶりです。むしろレースに出場すぎて故障などが心配になってしまうほどでした。３～５月にレースに大量に出場した後は記録会にも出場していないので大丈夫だとは思いますが…


小野が２８分５３秒でベストを２０秒更新し、チーム１０番手となっています。４年生はどうしても田澤、山野の活躍が目立っていて続く選手がなかなか苦戦気味ですが…小野は学生ハーフに続いて１万でもタイムを伸ばしており、最終学年で３大駅伝デビューも期待される選手の１人です。


トップ１０でベストを更新したのは２人、それも９，１０番手ということで前年の１９点と比べると２点というのはちょっと寂しいですね。ただ、２７分台２人に８番手でｍ２８分３２秒という非常にハイレベルな持ちタイムでここから更新するのは容易では無いですが…トップ１０圏外でも吉本が２９分１８秒で走ったのが目立つくらいかなあ。赤星も３０分７秒でベストは更新しているのですが…なかなかタイムを狙う機会に恵まれず、いまだに３０分台のベストとなっています。

２７大学中、５千の１７点は８位タイ、１万の２点は単独２１位、合計の１９点は１２位タイとなっています。前年度は５千、１万いずれも４位以内で合計は２位タイだったのですが…前年高得点＝上位陣が自己ベストラッシュとなると、どうしても翌年に得点が下がるのは仕方ないですよね。本来最も主力が揃うはずの３年生が全体的にもう一歩だったり記録会にも出場しなかったりと足並みが揃わなかったのもありますし。


４月→現時点における上位１０人の平均タイムで見てみると、５千では１３分３９→１３分３５秒と４秒短縮しており、順位は１位で変わらずです。４月時点で１３分３０秒台の平均タイムというのは凄まじいですよね。１万では２８分１９→２８分１７秒と２秒短縮し、こちらも１→１位となっています。


正直、チームにとっても自己ベストを更新するよりも、いかに３大駅伝にチームとしてピークを合わせられるかの方がはるかに重要ですからね。５千で２位に８秒差、１万では１０秒差をつけており、５千も１万も２位以下に落ちる可能性は相当低いですし…


トラックシーズンはやはり芽吹、唐澤が全然姿を見せなかったり、あまり充実していたとは言えなかったのが正直なところですが…７月にベストを更新する選手が複数いるなど、徐々にチームとしても足並みは揃ってきた感じはあるかなあ。３大駅伝という観点で見れば、駅伝シーズンに主力が揃わないよりは遥かにマシですからね。現時点での評価もそれほど変わってはおらず、全日本は優勝候補で出雲は東国大に次ぐ、箱根は青学に次ぐ２番手争いというものですね。


ベストメンバーを組めたとしても出雲の東国大や箱根の青学に勝つのは相当厳しいと思うんですよね。もちろんチームとしては３冠を目指しているわけで、田澤が最終学年となり芽吹らも３年生となった今年度は大きなチャンスであるのもまた事実です。トラックシーズンはやや物足りなかった分、３大駅伝ではチームとして大暴れしてほしいですし、３大駅伝優勝を果たして欲しいです！！