２０２２年度　トラックシーズンにおけるベスト更新状況　～駿河台大学～

新留学生のゴッドフリーが１３分３５秒でベストを２秒更新、元々ハイレベルなベストを早速大学で更新してきたのが良いですね。関東インカレ５０００ｍでも２位入賞を果たしていますし、持ちタイムも走力も抜けています。さらに、期待のルーキーである東泉が１３分５７秒でチーム２番手に浮上、元々１４分５秒とハイレベルな高校ベストを有していましたが、４月にはもう１３分台に載せてきましたからね、強いです。


さらに、１４分２秒をマークした清野が３番手、１４分４秒をマークした町田が４番手と日本人エースコンビが３，４番手に入り、トップ４が揃ってベスト更新という盛況ぶりでした。ともに１万は２８分台のベストをもっていますし、１３分台も問題無く出せると思いますが…主力が揃ってトラックシーズンにベストを更新しているのは駅伝シーズンを見据えても大きいです。


ルーキーの藤井が１４分１６秒でチーム６番手、主力の１人である新山が１４分１８秒でチーム８番手となっています。ともにセカンドベストも今年度マークしています。新山は持ちタイムが走力に追いついていないだけでしたが、藤井は高校ベストが１４分３０秒から早速タイムを伸ばしているのが良いですね。駿河台は前年度はDB管理していなかったので比較データはありませんが…５千は２３点という高得点でした。

ゴッドフリーが２８分４７秒をマークしてチーム２番手、５千のタイムを見ればまだまだタイムは伸ばせるでしょうが、このタイムは全日本予選で４組４位で走ったものですからね。記録を狙うよりも勝負レースで結果を残してくれる方がはるかに大事ですし、１年目から大活躍してくれそう。


ルーキーの東泉が１万でも２９分２３秒と上々のタイムをマークしてチーム５番手に浮上、全日本予選でも１組８位と好走していますし、持ちタイムだけではなく勝負レースでも結果を残しています。ゴッドフリー＆東泉のルーキーコンビが駅伝シーズンでどんな走りを見せてくれるのかワクワクします。


トップ１０でベストを更新したのは２人だけですが…トップ１０圏外では山内が３０分１６秒、藤井が３０分１９秒でともにベストをマーク、このタイムはいずれも全日本予選でマークしたものです。藤井は１組１９位、山内は２組２２位といずれも中位でまとめており、今後の活躍が楽しみな２人です。

２７大学中、５千の２３点は単独４位、１万の８点は７位タイ、合計の３１点は単独４位となっており、特に５千と合計はいずれも４位とハイレベルです。特に５千は１万に比べるとタイムを伸ばす余地が大きかったとはいえ、きっちりと上位陣が自己ベストを更新してきたのは評価して良いのではないでしょうか。特に全日本予選で３大駅伝・予選会初出場となる東泉、藤井、山内の３人がいずれも崩れなかったのは頼もしいです。


４月→現時点における上位１０人の平均タイムで見てみると、５千では１４分１３→１４分９秒と４秒短縮しており、順位は２３→２２位と１つ順位を上げています。１万は２９分２５→２９分１９秒と６秒短縮しており、２４位で変わらずとなっています。まだまだ選手層が厚いとは言えないチームですし、卒業生が抜けた穴も大きいですからね。５千、１万ともに２２位以下と持ちタイムとしては目立たない状況となっています。


駅伝シーズンの最大の目標は２年連続での箱根予選突破となるでしょう。今年度が始まった時点では通過はかなり厳しいかなあと思っていましたが、そこからは期待値は上がっているかなあ。最大の懸念点だったブヌカが卒業してゴッドフリーが同じような活躍を見せられそうか？というのはこれまでの走りを見ている限りは問題無さそう。


前回上位だった清野、町田、新山はいずれもしっかりと走れており、前回以上の結果を残せそうですし、複数人出場しそうなルーキーも早速戦力となりそうな期待感がありますからね。ただ、創価や東国大でも初出場の翌年は予選落ちとなっており、２年連続での予選通過は容易な目標ではありません。自己ベストを更新する選手が多かった充実のトラックシーズンから、駅伝シーズンでも同じように活躍を見せてくれるのか楽しみです！！