2022年度 トラックシーズンにおけるベスト更新状況 ~中央学院大学~

2022年8月11日

続いては中央学院大学について、トラックシーズンの結果をトップ10でベスト更新した選手をポイント化して振り返ります。吉田がエースとして君臨し、新戦力の台頭もありましたがその一方で吉田に続く主力選手たちはなかなか姿を見せず、ベストメンバーを組めないという2年前からの状況はいまだに解消されていない状況なのが心配です…

※2022/1/1以降の自己ベスト更新を以下のルールでポイント化しております。更新した順位と人数(1,2位・・・5pt、3,4位・・・4pt、、、9,10位・・・1pt)から算出され、各部門ごとに30点満点になります。

5000m:5点(1位)  ※前年:22点

エースの吉田が13分46秒でベストを6秒更新し、チームトップタイムとなっています。セカンドベストも今年の3月にマークしたものですし、学生ハーフ以降の充実ぶりは素晴らしいですね。その一方でトップ10でベストを更新したのは吉田のみなのは寂しいですよね。トップ10圏外では14分19秒をマークした工藤、14分25秒で走っている前田らがいますが、やはりタイムとしても物足りなく…


持ちタイム2~4番である武川、小島、川田という4年生トリオはなかなか姿を見せずに全日本予選にも揃ってエントリーさえ無かったですからね。チームとして記録会に出場していないというわけではなく、荻沼が14分10秒台、14分20秒台で黒岩、瀬沢らが走っておりいずれもセカンドベストのはず…前年は22点と5位タイとなるほどに上位陣が自己ベストを更新していたことを考えても、今年度は物足りなく感じてしまいます。

10000m:7点(1、7位 ) ※前年:21点

吉田が28分22秒とベストを19秒更新して持ちタイムトップ、5千、1万、ハーフの3部門全てでトップに立っています。1年時から箱根2区を任されるほどの実力者ではありますが、5千、1万で揃ってベスト&チームトップタイムをマークというのは純粋に強い。。。全日本予選も4組8位で走っていますし、トラックシーズンで最も活躍が目立つ選手でした。


もう1人ベストを更新したのが29分6秒をマークしチーム7番手となった飯塚、これまでは目立った実績や持ちタイムは無かったのですが…今年に入ってから1万で29分6秒を既に2回マークするなど1万で台頭、さらに全日本予選でも3組15位で走っていて一気に主力の仲間入りを果たしました。3大駅伝・予選会初出場で3組に抜擢されるのは期待の大きさが伺えますし、崩れることなく走り切ったのも今後に向けて楽しみ。


1万もトップ10でベストを更新したのは2人…1万は前年21点と25大学中単独トップであり、合計の43点も単独トップだったんですよね。5千で13分台、1万で28分台のベストをマークする選手が何人もおり、面白いようにベストを更新していた前年度と比べるとやはり1万ももう一歩…まあ、前年度はトラックで自己ベストラッシュ→駅伝シーズンは故障者続出だったので、駅伝シーズンに主力は合わせてくれればよいという見方も出来ますが。。。


トップ10圏外では29分40秒をマークした前田、29分46秒の近田、29分55秒の黒岩らが29分台のベストで走っており、今年に入ってタイムをグッと伸ばしている4年の前田、ルーキーの近田、黒岩と新戦力の活躍が目立ちました。特に前田は実績のある4年生が軒並み苦戦したり姿を見せない中で活躍していました。全日本予選でも2組12位でまとめていますし。

総評

27大学中、5千の5点は24位、1万の7点は11位タイ、合計の12点は20位タイとなっています。前年度が良すぎたというのもありますかねえ。前年度と比べると物足りないという話をしましたが、前年度の得点が高い=ベストを更新した上位選手が多いわけで、そこからさらに上位陣がタイムを更新したり、新たにトップ10に割って入っていくのは大変ですからね。実際、前年度の合計トップ5で今年度最も良かった大学でも12位に留まっています。


4月→現時点における上位10人の平均タイムで見てみると、5千では13分59→13分58秒と1秒の短縮に留まり、順位は11→15位と4つも下げています。4つ順位を下げたのは27大学中ではワーストということに…13分56~59秒あたりには大学がズラッと固まっていますからね。1万では29分0→28分59秒とこちらも1秒の短縮で順位は14→16位と2つ下げています。どちらもギリギリ平均は13分台、28分台ということに。


自己ベスト更新という観点では吉田以外は目立たなかった中央学院ですが…関東インカレは普段もそこまで力を入れていませんし、トラックシーズンで最も重要な全日本予選では主力を複数欠きながらも最も悪い順位が21位と誰一人として崩れることなく粘り強い走りで6位通過、10年連続で全日本出場を果たしたのは大きかったですよね。


後は駅伝シーズンにチームとしてどれだけ合わせられるのか、武川、小島、川田ら主力は戻ってこれるのかかなあ。全日本予選と箱根予選はまた別物ですし、箱根予選は経験豊富な4年生の力が大事になってきますからね。ベストメンバーであれば半分を占めてもおかしくない主力が揃う学年だけに余計に状況が気になります。まずは箱根予選を危なげなく突破し、3大駅伝でもまた結果を残していって欲しいです!!

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