３０００ｍ中学記録を増子、菅野の２人が更新＆歴代トップ１０について

昨日、３０００ｍで中学記録が更新されましたので、歴代トップ１０を振り返ってみます。靴の進化もあって高校５０００ｍや大学１万ｍのタイムもレベルが一気に上がり、歴代記録も更新されていますが…中学３０００ｍも例外ではありません。8/11時点でのトップ１０は以下のようになっています。

昨日８分１５秒０４をマークした増子、８分１５秒２１をマークした菅野の２人が歴代１，２位のタイムとなりました。それまでの中学記録をともに２．５秒以上更新しているのも凄い。増子はすでに８分２１秒を今年度マークしていましたが、そこからもさらに６秒縮めてきました。


菅野は８分３４秒がこれまでのベストだったはずですが…そこを一気に１９秒も縮めて歴代２位をマークすることに。増子はともかく菅野がここまでのタイムをマークするとは…中学のレベルもどんどん上がっていますね。以前は８分３０秒台でも中学トップクラスという印象でしたが…今後は８分１０秒台が世代トップで８分２０秒台もズラッと揃うということになっていくのかなあ。全中やジュニアオリンピックも非常にハイレベルな争いとなりそう。


３位は東洋で活躍する石田が８分１７秒８４でこれまでの中学記録保持者でした。３０００ｍの中学記録、５０００ｍの高校記録をいずれもマークしており、世代トップを走り続けました。東洋大学でも１年目から出雲、全日本で区間賞を獲得しています。今年度はなかなか姿を見せていないのが気になるところですが、大学でもまた歴代記録を更新してほしい選手です。


４位は８分１８秒７０を持つ現在は八千代松陰１年の鈴木、ちょうど今月行われたインターハイ１５００ｍで大活躍を見せた選手ですね。中学で当時歴代２位のタイムをマークしましたが、高校でも１年目から活躍を見せている今後が非常に楽しみな選手です。


５位は８分１９秒７４を持つ林田、石田に更新されるまでは中学記録保持者でした。その後も瓊浦高校でも１万で２８分台のベストを更新するなど活躍を見せましたが、特に今年はニューイヤー３区での快走、実業団ハーフでは６０分３８秒を叩き出して優勝など三菱重工で素晴らしい走りを続けています。中学時代の抜けた存在からすると、高校や実業団１，２年目は物足りなかったのですが…またトップクラスとなってきましたね。

６位は８分２０秒４２を持つ川原、中学３年の３月にマークしたタイムで２０２１年と最近です。松浦高校に進学してからはまだそこまで目立った走りは見せられていませんが…今後の活躍が期待される現在は高２の選手です。林田出身の瓊浦高校も川原のいる松浦高校も長崎県の高校ですね。歴代１位の増子は福島、２位の菅野は山形と昨日は東北勢の快走が目立ちましたが、長崎県勢も歴代トップ１０に複数名を連ねています。


７位に８分２１秒２２を持つ池田、林田に更新される前の中学記録保持者ですね。中学卒業後は西脇工業、筑波大と進みましたが、中学時代の活躍が最も目立っていたかなあ。中学生離れした体つきでしたからね…高校、大学では苦労していた印象です。


８位に８分２２秒９２を持つ太田、世代としては池田と一緒ですね。この学年はトヨタ紡織で復活した羽生らもおり、中学時代から黄金世代として注目を集めました。太田は中学での実績では世代No.１、浜松日体高校では中学時代ほど抜けた存在では無かったですがトップクラスの１人でしたし、早稲田大学でも箱根２区での好走など活躍を見せました。そしてトヨタ自動車では日本トップクラスにまで再び飛躍を遂げましたからね。悠基のようにずっとトップで居続けることも困難ですが、太田のように中学と実業団での活躍が抜けている選手というのも珍しいのでは。


９位に８分２３秒８０を持つ大住、池田の前の中学記録保持者ですね。北海道の中学から佐久長聖に進学しています。そしてこの学年は村澤、千葉、平賀、ダブル佐々木、藤井ら揃い、高３では都大路で「伝説」と呼ばれるほど圧倒的な強さを残すことになる学年なんですよね。その中でも最も中学ベストが良かったのが大住だったのですが…村澤を筆頭に同学年の他の選手の成長ぶりが凄まじく、高校では徐々に存在感を失っていくこととなってしまうことに…


１０位に８分２４秒０４を持つ福士が入り、今回の増子、菅野と同様に同じ日に中学歴代１，２位を大住とともにマークすることとなりました。西脇工業でも活躍を見せた後に日体大に進学、３大駅伝で区間賞を獲得したり、箱根６区での好走もありました。