第54回(2022年)全日本予選結果 ~7位:日本大学~

続いては7位と見事に予選通過を果たした日本大学の全日本予選結果を見ていきます。レース結果はこのようになっております。最も予想するのが難しい大学の1校でした。持ちタイムは上位通過圏内、エントリーは完璧、組配置も出場する8人も現状のベストと言って良いでしょう。しかし、ここ2年における予選会での実力発揮力となると20校の中でもかなりワーストに近い位置と言わざるを得ず…持ちタイム通りの走りを見せられるのかは疑問視されていましたからね。。。

~1組~ 13位:西村、26位:安藤

前回2組19位で走っている西村が13位と上々の走り、勝負レースでの強さはチーム内でも上位ですし、まだ予選会で外していないのも好印象です。大事な1組で2位集団い喰らいつき、30分1秒でまとめてきました。一方の安藤は26位、タイムとしては50秒も西村から離されることに。今年度も5千でタイムを伸ばすなど持ちタイムは着実に伸ばしながら初の予選会となりましたが、最低限の走りは見せてくれたかなあ。大きく崩れることなく走り切りました。

~2組~ 8位:若山、18位:濱田

個人的に気になっていた2組でしたが…若山が8位と一桁で走ったのが本当に大きかったです。1年の箱根から出場を果たしながらも勝負レースでなかなか結果を残せずにいましたが…前回の箱根予選でチーム2番手に続いて今回の1桁順位の走りは地力がついてきたと言って良いのでは。一方の濱田も18位と中位でまとめてくれました。持ちタイムを伸ばしている選手の1人であり、前回は1組27位という結果でしたが、そこからも順位を上げてきました。

~3組~ 4位:松岡、19位:下尾

日大が苦戦するとすれば1,2組の方が可能性は高いと思っていたのですが、2組終了時で通過を狙える位置にいたことで通過が現実的になってきました。3本柱はもう力を発揮する前提として(そもそも発揮しなければ通過は困難)3本柱に次ぐ走りをトラックで見せている下尾の走りが最もカギを握ると思っていましたが、ここを19位でまとめたのが本当に大きかった。5千で13分台、1万で28分台のベストを持つとはいえ、記録会以外では目立った走りを見せていませんでしたからね。大事な全日本予選3組で中位で走ったのは希望が持てました。


となれば、故障から復活を遂げたエースの1人である松岡も当然負けてはいられず、最後まで先頭集団でレースを進めて4位と素晴らしい走り、組トップとも4秒差で単純にラスト1周での勝負で離されただけですし、この二人の走りで通過圏内である7組を最終組を迎えることが出来ました。

~4組~ 10位:ドゥング、19位:樋口

ドゥングは留学生選手についていく走りを選択、これまでも留学生のハイペースに無理についていって失速というレースがあったので心配されましたが…遅れてからも大きく失速することはなく28分台の10位でまとめたのは及第点と言えるのでは。一方の樋口は今年度ほとんど記録会にも出場していなくて状態が気になるところでしたが…松岡を3組に起用しての4組起用ですからそれだけ計算出来たのでしょう。


日本人の先頭集団からは道中で遅れてしまったものの、ドゥングと20秒差の19位は上出来でしょう。何よりも実質出場争いのライバルとなった城西を二人とも上回ったのが大きかったです。8人中7人が20位以内、残る1人も26位ですしここまで誰も崩れなかったのは久しぶりだったのでは。。。2年ぶりの全日本出場、4年ぶりに全日本予選を突破しての全日本出場となりました。

全日本に向けて

今回の全日本予選がもうベストメンバーと呼んでよいものだったので、新たな戦力台頭が無ければ今回の全日本予選メンバー8人がそのまま全日本に出場してもおかしくないですね。ドゥングが7区か8区、松岡、樋口が残る3,7,8区を担うのが順当かなあ。7,8区まで3本柱を2人温存できるかは分かりませんが…8区にドゥングで2,3区に樋口、松岡のように先手をとる戦略もあり得ますね。


また、気になるのは3組を走った下尾がロードでどうなのか。トラックは心配ないですが、前回の箱根予選はチーム最下位…3大駅伝でどこまで走れるかは未知数な部分が大きいです。むしろ、西村や濱田の方がハーフの距離でも結果を残していますし、計算出来そう。若山ももう大丈夫そうかなあ?3大駅伝は2度出場していずれも区間17位以下となっていますが、一味も二味も違う走りを見せてくれれば。


2年連続で箱根予選で18、21位と沈んでいるチームにとって全日本出場は非常に喜ばしいものですが、今回がベストな布陣で最下位通過であったのもまた事実、関東勢以外を全て上回ったとしても現状15番手ということになります。となると、ここからの上積みが重要になってくるかなあ。主力の更なるレベルアップはもちろん、例えばルーキーの山内一、滝澤は即戦力候補として期待される高校時代に実績のある選手ですし、小野の復活も待たれるところです。


今回の全日本予選突破というのはチームにとっても浮上のおおきなきっかけとなりうるものですし、今回のような崩れない安定した走りを箱根予選、そして全日本と見せていって欲しいです!!

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