第54回(2022年)全日本予選結果 ~9位:帝京大学~

続いては9位だった帝京大学の全日本予選結果を見ていきます。今年度の戦力はかなり厳しいと思われていた帝京大学、それでも帝京ならば何とかしてくれるのでは?という期待感もあったのですが力及ばずでしたね。レース結果はこのようになっております。

~1組~ 11位:藤本、25位:大花

期待のルーキーである藤本が11位と上々の走り、大学で早速自己ベストをマークしている選手はそのまま一気に飛躍を遂げることも多くありますが、藤本もその1人となりそうかなあ。楽しみなルーキーが多く入った今年の帝京ですが、藤本は個人的に一押しです。一方の大花は25位ということでもう一歩だったかなあ。5千で14分2秒まで今年度タイムを伸ばしている4年生、初の全日本予選&唯一出場した4年生でしたし、駅伝シーズンでの活躍に期待です。

~2組~ 4位:末次、15位:福田

合計順位が最も良かったのがこの2組、末次が4位と素晴らしい走りを見せました。この組はワンジル+東洋の2人が抜け出た組だったので、集団に残った選手の中ではトップだったということに。末次も持ちタイムを伸ばし期待されながらもなかなか3大駅伝の出番は無かったですが…今回の走りを見ると3大駅伝でも活躍してくれそう。一方の福田は1万こそタイムを伸ばしていましたが3大駅伝はエントリー経験もありませんでした。それがいきなりの15位ですから見事な走りでしたね。2年生では福島と小林が抜け出ている状況でしたが、福田がそれに続いてきました。

~3組~ 16位:小林、31位:柴戸

逆に最も苦しい合計順位となったのがこの3組、前年度ルーキーながら全日本でエース区間の7区を走った小林が16位、5千で14分6秒の高校ベストを持つ柴戸が31位となりました。ただ、小林と柴戸のタイム差も21秒しかないですし、柴戸も大きく崩れたわけでは無かったんですよね。二人ともある程度まとめてはくれたと思うのですが…4組の戦力が他大と比べるとやや厳しいこと、さらにライバルとなる日大や城西に留学生がいたことも厳しい状況となりました。

~4組~ 11位:小野、31位:西脇

エースの小野が11位は素晴らしかったですね。ここまで日本人先頭集団に喰らいつけるとは思っていませんでした。3大駅伝で1区を任されながらも苦戦することが多かったですが…前回の箱根での好走、そして今回の走りともう完全にエースとしての地位を確立しましたね。頼もしい存在へと成長を遂げました。


一方で西脇は31位に沈んでしまい、小野とも1分離されてしまうことに…西脇は学生ハーフで素晴らしい走りを見せ、5千で13分台、1万で28分台のベストとトラックでタイムを伸ばしていたので小野と並ぶエースの1人として期待していたのですが、今回は残念ながら奮わずでした。

出雲に向けて

箱根シード校かつ全日本で予選落ちとなってしまったことで、駅伝シーズンは出雲→箱根というスケジュールになります。箱根にしっかりと合わせやすいというメリットもありますが、全日本という大きな経験の場を失ったのは経験が浅いチームにおいて正直痛い。ただ、全日本予選で新戦力の台頭も見られたのはチームにとっても大きいです。


出雲に向けてはまず小野、西脇の二人は主要区間を担う可能性が高いかなあ。箱根と同じように1区に小野、最終区に西脇という布陣が最も安定しそう。ここに全日本予選に出場した小林や3大駅伝経験のある福島、北野らが主要区間である1,3,6区を争うが順当そう。そして、ルーキーが何人起用されるかも注目です。藤本、柴戸以外にも栗田、山口、尾崎ら実力者がズラッと揃っていますからね。複数のルーキーが起用されてもおかしくないです。


全日本予選で好走した末次や福田も当然候補に入ってくるでしょうし、出雲の6人はもちろん、箱根の10人に向けても徐々に選手は揃ってきた印象です。出雲は前回が8位であり、そこに4年生が4人出場していたことを考えても同じ順位で走れれば上出来と言ったところでしょうか。戦力的に前年度と比べてダウンしていることは事実ではありますが、まずは出雲から1人でも多く好走する姿を見せて欲しいです!!

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