第５４回（２０２２年)全日本予選結果　～６位：中央学院大学～

吉本が１組を走っていますが、前年度の大活躍ぶりからすればそもそも万全であれば３，４組を走る選手ですからね。それでも出場する以上はしっかりと中位でまとめてくるのはさすがです。駅伝シーズンにはまた活躍を見せてくれるでしょう。ルーキーの近田は２１位とこちらも崩れることなく走りましたね。先月もすでに１万で２９分４６秒で走っていてこの距離で問題はありませんでしたが、１組としては最低限ともにまとめてくれたかなあ。

２人の合計順位が最も良かったのはこの２組でした。前年度の箱根予選に出場して以来なかなか出場機会が無かった堀田が１０位とさすがの走り、２８分４９秒を持っていますしタイムとしては順当なのですが今回の全日本予選に合わせられたのが良かったです。前田は今年に入ってから面白いように自己ベストを連発している選手、予選会通じて初エントリーで１２位という結果残せたのは大きいですね。最終学年で活躍を見せてくれそう。この２組を揃って上位でまとめられたのがまず大きかったです。

個人的に最も苦しいのはこの３組だと思っていたのですが…飯塚が１５位、松島が１７位とともに１０位台でまとめたのは素晴らしかったです。飯塚は持ちタイムこそ伸ばしていたものの３大駅伝・予選会はまだ未経験でしたからね。いきなりの３組でどうかなと思いましたが、粘り強い走りでした。松島はトラックでのスピードがある選手、前回も１組５位で走っている実力者ですが３組でも結果を残してくれました。トラックに強い２人が全日本予選３組という舞台でも揃ってしっかりと走ったのが素晴らしい。

エースの吉田が２８分５８秒で８位とさすがの走り、前回も４組１０位で走っていますし留学生が多かった最終組で前回よりも順位を上げてきたのはさすがです。もうチーム内でもエースの地位を築いていますし、小島や武川がいなくても吉田がいれば何とかしてくれるかもという期待感があります。


そして、伊藤の走りも忘れてはいけません。吉田は何も心配いらないと思っていましたが、伊藤はどれだけ喰らいつけるのかと正直不安はありました。持ちタイムは良いですが勝負レースでの実績となると乏しく…前回も９位でしたが走ったのは１組でしたからね。それが最終組で２９分１５秒の１７位は十分すぎる走りでした。最終組に求められたのはもう出場圏内の位置を守るだけでしたし、伊藤の走りがチームを全日本出場に導きました。

エントリーを見た段階では通過は厳しいかもしれないなあと思ったのですが、誰一人として崩れなかったのが素晴らしかったですね。前回の苦しい走りを挽回する魂の走りもグッとくるものがありましたが、最も悪くても組２１位という結果は十分すぎる結果と言えるでしょう。３大駅伝・予選会通じて初出場だった近田、前田、飯塚と３人いたのも経験を積ませつつしっかりと走ってくれたのも大きいです。


全日本を見据えると…吉田は７，８区の長距離区間まで残しておくのが理想ですが、それだけの余裕がチームにあるかは不透明です。前回８区８位で走っている吉本は万全ならば２年連続で任せられるだけに、７区吉田、８区吉本がかなり強力そうかなあ。そのためには、武川、小島、川田、中島という力のある４年生の復活が必要不可欠ですね。


主力が復活すればそれだけで主要区間の不安は無くなりますし、出遅れたくない１，２区にも主力を起用することが出来ますからね。４年生が主力のチームなのに、４年生の足並みが揃わないのはもどかしいです。。。ベストメンバーで全日本に臨めればシードを獲得してもおかしくないほどの戦力だと思いますが、前回のように出遅れてしまうと１度もシード権争いに絡めずに二桁順位というのもあり得ます。


全日本予選に出場した８人＋力のある４年生＋箱根６区４位の工藤に３大駅伝未経験でも楽しみな選手は多いですからね。とにかく故障なく不調なく全日本に臨めるかですよね。もはやそれが全てかもしれません。。。そのくらい毎回故障者や不調者が出てしまって思うようなレースが出来ていないですから…箱根予選後の全日本ということでコンディションを合わせるのは容易ではないですが、また全日本でも強い中央学院の走りを見せて欲しいです。