第54回(2022年)全日本予選 組エントリー発表&感想

いよいよ明日に全日本予選が迫り、組エントリーが発表されました。毎年土曜に行われていた全日本予選ですが、今年度は日曜日だったのですね…勘違いしていました(汗)組エントリー(PDF)はこのようになっています。当日変更は医師の診断書が必要となっているので基本的には無いはず…大学ごとに組エントリーを見ての感想を簡単に述べていきます。

創価大学

1組:志村③、横山④
2組:吉田凌②、石丸①
3組:桑田③、野沢①
4組:ムルワ④、嶋津④



最終組はムルワ、嶋津の最強コンビは順当ですが、濱野、松田といった箱根で好走している実力者が外れてしまったのは痛いですね。その結果3組が桑田、野沢となったのはちょっと不安は否めないかなあ。ルーキーの石丸、野沢にかかる負担が大きくなっているように感じます。3組まで通過が見える位置で進められれば良いですが、どこかで崩れてしまう可能性も十分あるのでは。。。組配置を見て不安が増してしまったかなあ。

東海大学

1組:杉本④、吉田②
2組:喜早③、越②
3組:入田③、神薗③
4組:竹村④、梶谷②



1~3組は比較的順当な気がするのですが、4組に梶谷の起用はちょっとびっくりしました。確かに持ちタイムは28分27秒で順当ではあるのですが、これまで勝負レースで目立った走りは見せていませんでしたから…ここで一気に主力級の活躍を見せてくれれば面白いのですが。松尾、溝口というエントリー中トップ2のタイムを持つ2人は外れてしまうこととなりましたが、これがどう影響するか…通過は問題無いと思いますが、ところどころ苦戦しそうな雰囲気もありますね。。。

日本大学

1組:西村③、安藤②
2組:濱田④、若山④
3組:松岡④、下尾③
4組:ドゥング④、樋口④



全大学で最も順当なエントリーに続いて、最も順当な組エントリーとなったのではないでしょうか。3組に松岡、下尾、4組にドゥング、樋口は現時点での最強布陣でしょう。小野が入れなかったのは残念ですが、今年度は走れていないことを考えると、現時点でベストの8人が組めています。持ちタイムも良い、エントリーも万全という中であとは結果を残すだけですが…逆にここでも苦しい結果となると絶望しかないだけに…本当に正念場のレースとなりそう。

東洋大学

1組:木本④、梅崎②
2組:九嶋③、熊崎③
3組:児玉④、及川④
4組:松山③、緒方①



最終組、松山は順当ですがルーキーの緒方が起用されたのはびっくりしました。それだけ期待されているということでしょうし、楽しみです。佐藤が外れたのは痛いかなあとも思いますが、エントリーを見ても力がある選手が揃っていますね。明らかに苦しい組は無いですし、2組に九嶋、3組に児玉、及川という布陣は非常に強力です。トップ通過最有力という評価は変わらないです。

日本体育大学

1組:松永④、高濱③
2組:大森③、水金③
3組:盛本④、山下②
4組:名村④、分須②


最終組に名村、分須というのは比較的順当だと思いますが、3組に山下が抜擢されましたね。これはちょっと意外でしたが、やはり調子を上げているのかな。ただ、全体的に稼げる組となると無さそうで耐えることが多そうですよね…大エースがいないとその分各選手がより負担の大きい組になってしまいますし…ルーキーの起用も今回は無かったですね。厳しいレースとなりそうです。

拓殖大学

1組:山田④、熊谷①
2組:関根④、原田④
3組:佐々木④、小山②
4組:江口④、工藤④



エントリーされた選手の中ではまずまず順当かなあ。特に3組の佐々木、小山、4組の江口、工藤は納得のエントリーという印象。主力どころでは富永匠が外れてしまいましたが、そのくらいかなあ。4年生が8人中6人と大量に出場する中でどれだけ戦えるかですね。ただ、さすがにラジニ抜きで勝てるほど全日本予選は甘くないと思いますが・・・

中央学院大学

1組:吉本④、近田①
2組:前田④、堀田②
3組:松島④、飯塚③
4組:伊藤③、吉田②



今回エントリーされた選手の中では比較的順当なエントリーかなあ。1組に吉本はちょっと意外でしたが、3組の松島、飯塚に4組の伊藤、吉田はかなり面白そうな布陣でどの組も大崩れしなさそうな雰囲気がありますよね。明らかに8人に選ばれるべき選手が外れたわけでは無いですし、中島は個人的に入るかなあと思っていましたが、トラックのタイムはそこまででは無いですし…主力を複数欠いた中での通過、あるかもしれません。

城西大学

1組:山中③、鈴木①
2組:藤井④、林②
3組:野村③、山本唯③
4組:斎藤①、キムタイ①


3組に野村、山本唯を起用出来たのは大きいですね。二人そろって起用は難しいかもと思っていたので…その一方で山中が1組というのはさすがに万全では無いのでは…その影響か斎藤が最終組になってしまいました。確かに力のあるルーキーですが、最終組は負担が大きすぎる気が…キムタイとともに1年生に最終組を託すこととなりましたね。出場する8人は比較的順当なように思えますし、最終組次第では通過もあるかもしれません。

法政大学

1組:扇④、武田②
2組:松本④、緒方③
3組:河田④、中園④
4組:内田④、松永③


気になる最終組は内田、松永と現状ではベストだと思われる組み合わせとなったのは大きい。松本も2組で起用出来るのであれば問題無いのかな?どこの組も勝負レースで好走経験のある選手がおり、唯一実績に乏しい緒方は1万で好タイムをまーくしたばかりで調子の良さが伺えます。3組の河田、中園も力がありますし、この組配置ならば通過に向けて不安は無さそうかなあ。前回と同じ3位以内での通過も十分狙えそう。

山梨学院大学

1組:伊東④、土器屋②
2組:篠原④、北村③
3組:砂川②、高田②
4組:木山④、ムルア④


悪くない組配置のように思えますね。最終組は木山、ムルアの2人しかないと思っていましたし、ここは万全。となるとカギを握るのは砂川、高田という2年生コンビに託した3組かなあ。ここでどれだけ粘れるかが大事になってきます。1組の伊東、2組の篠原と実績のある選手もいますし、通過争いに絡んできてもおかしくないかも…エントリーメンバーでこの選手が出場しないと不安になるような明らかな主力もいないですし…

大東文化大学

1組:小田②、西代②
2組:大谷②、ワンジル②
3組:大野④、入濱①
4組:菊地③、久保田③


だいぶ苦しいエントリーに思えますね…1,2組がまさか全て2年生になるとは…ワンジルは最終組を外れるのはともかくせめて3組に起用出来なかったのか…タイムが遅くなりやすい2組で大逃げを狙う?ハイペースで突っ込んで失敗するレースが前年度は多かっただけに不安です。1組の小田、西代らがどれだけ走れるかかなあ。最終組は菊地、久保田という3年生コンビに託したのは個人的に楽しみですが、木山が外れたのも痛すぎる。。。通過の可能性は十分あると思っていたのですが、組配置はちょっと不安になるなあ。

立教大学

1組:岸本③、永井①
2組:山口②、山本②
3組:林②、馬場①
4組:関口③、國安①


関口は順当に最終組でしたが、もう1人は期待のルーキー國安が抜擢されましたね。どれだけ走れるのか楽しみです。ルーキーが1組の永井、3組の馬場と3人も出場するのはどうなのかなあ?特に3組の馬場は負担が大きいように思えますが…前半は比較的順当なように思えますね。内田は外れてしまいましたが、日本選手権に出場していた影響を考えると、順当な気もしますし…このエントリーでどこまで前回から順位アップ出来るのかが楽しみです。

帝京大学

1組:大花④、藤本①
2組:末次③、福田②
3組:小林②、柴戸①
4組:小野③、西脇③


最終組の小野、西脇は順当、28分台を持つ福島が外れてしまったのは残念ですが、比較的順当な組配置な気もしてきますね。大事になってくるのは3組に抜擢されたルーキーの柴戸でしょうか。ここで好走するようだとグッと通過に近づきます。個人的に注目している藤本は1組に入ってきました。戦力的には厳しいと思っているのですが、この組配置を見ると通過する気もしてきました。

駿河台大学

1組:東泉①、藤井①
2組:山内③、池原②
3組:清野④、新山③
4組:町田④、ゴッドフリー①


箱根で好走している小泉が外れてしまいましたが、他は順当と言えそう。後半の組は3組が清野、新山に4組が町田、ゴッドフリーということでこの4人が後半の組で無いと相当厳しいと思っていたので順当に入ってきたのは大きいです。そして気になるのは1組に東泉、藤井とルーキーコンビを起用してきたこと。個人的に誰も失敗できない全日本予選でルーキー同士の出場はリスクが高いと思っているのですがどういう結果になるか…ハマれば、前回の再現もありそうです。

上武大学

1組:関本①、前原①
2組:上本④、岩田②
3組:青山③、海村②
4組:村上④、パトリック①



上武も1組に関本、前原のルーキーコンビできましたね…それだけ自信があるということなのかなあ…最終組は村上、パトリックのダブルエースが盤石で3組の青山、海村も面白そうです。その一方で額賀が外れてしまったのは残念ですね。前半をある程度凌げれば、ここ最近では最も良い順位での走りも期待出来るかも…ダブルエース以外で1人でも多く好走してくれると収穫が大きくなります。

神奈川大学

1組:有村④、宮本①
2組:島崎④、尾方③
3組:宇津野③、小林篤③
4組:山崎④、巻田③



外れてしまった選手を見ると、小林政、高橋、佐々木ら主力どころが揃うのですが…それでも8人を見るとスキのない布陣に見えますね。期待のルーキー宮本が1組に起用され、3組の宇津野、小林篤も勝負レースでの実績が豊富ですし、最終組の山崎、巻田も箱根での走りを見てもエース格の2人ですからね。何か組配置を見たら普通に通過してきそうな気がします。

東京農業大学

1組:大塚④、吉村颯③
2組:田中③、吉村智①
3組:田岡②、原田①
4組:北田④、深堀①



当日変更はないはずなので、高槻、並木というダブルエースがともに出場さえしないということに…これは一気に苦しくなりましたね。最終組が北田にルーキーの深堀とは。高槻、並木に次ぐタイムを有する松本までいないですからね。。。これはさすがに最下位候補となってしまうのでは?割り切って経験を積む場となるのかなあ。ルーキーも吉村智、原田、深堀と3人も出場していますからね。ちょっと残念な組配置となってしまいました。

国士館大学

1組:綱島④、川勝①
2組:遠入③、中島②

3組:福井④、岩下①
4組:山本龍③、カマウ②


綱島が1組というのはちょっと気になりますが…万全であれば最終組に山本龍が入ってくるのも納得ですし、カマウも順当ですよね。3組にルーキーの岩下が抜擢されましたが、それだけ期待が大きいということかなあ。個人的に注目は2組で遠入、中島という期待の選手ながらも3大駅伝・予選会にはまだ起用されていない2人がどんな走りを見せてくれるのか…期待と不安が入り混じります。2組が耐えられれば国士館も面白そうです。

日本薬科大学

1組:設永③、福永③
2組:榎本②、波多江②
3組:白石④、中野④
4組:中山④、キプリモ④


最終組は中山、キプリモと20大学の中でもトップクラスの力を誇るダブルエースが順当にエントリー。さすがに3組まで苦戦は免れないでしょうが、力を着実につけている白石、中野という4年生コンビの3組がどれだけ戦えるかにも注目かなあ。さすがに総合力では最下位候補となってしまう1校ではありますが、組配置自体は比較的順当にも思えて楽しみです。

専修大学

1組:安達④、成島④
2組:木村③、手塚①
3組:田島③、野下③
4組:高瀬④、キサイサ②


最終組の高瀬、キサイサは順当なのですが、エースの木村が2組というのは不安ですね。そのため、3組が田島、野下ということでちょっと不安になってしまうかなあ。主力となっていってほしい水谷も外れてしまいました。ルーキーで唯一起用された2組の手塚の走りも気になるところです。ここ最近の苦戦ぶりよりは多少は勝負できる布陣となったかなあ?前回よりも1つでも上の順位を目指したいところ。

通過予想

今回の組配置が出るまでは、東洋、創価、東海、法政、大東、神奈川、中央学院の7校が通過かなあと予想していたのですが…ちょっとここで不安になってきたのが創価と大東かなあ。特に創価は最終組が盤石ではあるのですが、1~3組を全て大崩れすることなくまとめられるのか?というとどこかは崩れて最終組にかかる負担が大きくなってしまいそうな気が…創価の全日本予選へ合わられない状況が続いていますからね。大東大もしっくりとこない組配置なんですよね。。。


逆に組配置で面白そうと思ったのは帝京、城西、日大、駿河台の4校かなあ。帝京はなんだかんだ勝負強さを発揮して通過する気もしてきました。日大は盤石といって良い組配置、城西と駿河台はルーキーの走りが非常に大事になってきそうです。組エントリー発表後の予想では…期待を込めて、東洋、東海、法政、神奈川、中央学院に帝京と日大とします(当たった試しは無いですが)明日の17時半からレース開始、YouTubeでの配信も前年度と同様にあります。どの大学が全日本出場権を確保するのか、非常に楽しみです!!

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