第54回(2022年) 全日本予選戦力分析 東洋大学

2022年6月18日

最後は東洋大学の全日本予選における考察を行っていきます。前回の全日本ではベストメンバーを組めなかったうえに松山、宮下のダブルエースが万全で無かったことも響いて総合10位、柏原1年時から続く全日本シードを失うこととなってしまいました。

名前学年5千ベスト1万ベストハーフ換算
東洋大学 児玉 悠輔4年13:55.2228:45.7401:04:08
東洋大学 柏 優吾4年13:59.2828:49.7201:02:55
東洋大学 及川 瑠音4年13:42.3528:55.5201:04:29
東洋大学 清野 太雅4年14:11.9129:03.5901:03:48
東洋大学 木本 大地4年14:16.4729:06.8501:03:03
東洋大学 松山 和希3年13:48.8028:42.1701:00:43
東洋大学 佐藤 真優3年13:58.7228:49.5401:02:55
東洋大学 九嶋 恵舜3年13:48.6729:05.7101:09:08
東洋大学 村上 太一3年14:07.1929:07.7601:03:33
東洋大学 熊崎 貴哉3年13:56.6929:24.1801:04:27
東洋大学 梅崎 蓮2年14:14.5029:18.7001:02:41
東洋大学 緒方 澪那斗1年13:54.4528:36.67 
東洋大学 西村 真周1年13:55.9229:50.87 
エントリー

持ちタイム上位では、前年度の駅伝シーズンで活躍を見せた石田、3大駅伝で安定した活躍を続けている前田の2人が外れています。石田はあまり姿を見せていなかったので外れても仕方ないかと思っていましたが、関東インカレハーフでも入賞し活躍していた前田が外れたのはちょっと意外でした。ただ、他の主力どころは揃ってエントリーされていますので、大きな心配はいらないかなあ。2年生が梅崎1人しかいないのはちょっと寂しいですが、期待のルーキーからは緒方・西村の2人が順当に入っています。

持ちタイム

エントリーされた上位8人の1万m平均タイムは28分51秒で4位となっています。以前よりも1万の記録会にも出場するようになったとはいえ、チームトップは28分36秒を持つルーキーの緒方、高校ベストですからね。その一方で28分台は6人おり、10番手でも29分1桁となっています。持ちタイム以上に力のある選手も多いですし、東洋にとってはタイムは参考程度かなあ。

出場予想

全日本予選の出場選手予想は以下の通りです。

1組:及川④、緒方①
2組:木本④、梅崎②
3組:佐藤③、九嶋③
4組:児玉④、松山③


正直、選手が揃っていて8人も組配置も予想しづらいですが…最終組は児玉と松山、まずはエースの松山が順当に最終組を担うことになるでしょう。1万でも好走を続けていますし、今年に入ってからの活躍も過去2年と違って故障なく安定しています。児玉は関東インカレ1万mで6位だった松山を上回る3位で走ったのにはびっくりしました。今年度に入って1万でベスト連発、直近の活躍を見れば最終組に抜擢される可能性もあるのでは。


3組は佐藤と九嶋、こちらも関東インカレで活躍した選手たちです。佐藤は1万で7位入賞、箱根でも好走していますし、勝負レースでの実績も豊富ですからね。今回も後半の組に入るのでは。九嶋はやはり関東インカレ5000mで4位入賞の活躍が光りますよね。あの走りを見ると全日本予選でも活躍が期待されますし、3組への起用もありそう。


2組は木本と梅崎、木本は箱根での悔しすぎる走りからハーフで好走を連発、関東インカレハーフでも5位入賞しています。箱根後の活躍を見ると全日本予選でも見てみたい選手です。梅崎は関東インカレハーフで2位と素晴らしい走りを見せました。ロードの方が強い選手ですが、勝負レースで外さない強さがありますし、トラックの全日本予選でも十分計算出来そうということで2組としています。


1組は及川と緒方、あまりにも贅沢すぎる組み合わせな気もしますが…及川は5千で13分42秒を今年度マーク、関東インカレ1500mで4位入賞を果たしています。トラックでの活躍はチームでも上位の選手ですし、後半の組を任されても全くおかしくないのですが…1年の箱根以来3大駅伝に出場していないことからも1組としました。緒方は関東インカレ5000mで15位に入っており、大学でも早速活躍を見せています。ルーキーに頼るチームでもないので1組で良いかなあと。

展望

関東インカレで入賞した選手7人+期待のルーキーである緒方という無難な予想となっています。元々全日本予選に出場するようなチームではないことに加えて、関東インカレでの4種目入賞、うち重要な1万、ハーフでトリプル入賞を果たしたことでチームの評価を最も高めた大学の1つです。正直、予選通過が出来るかどうかではなくトップ通過できるかどうかですよね。


元々予選会校の中で力が抜けている中で関東インカレの活躍、エントリーも万全では無かったものの大きな問題は無さそうです。東洋が全日本でシード返り咲きを目指すというのであれば、正直何位通過でも良いと思いますが…全日本でシード獲得ではなく優勝争いに加わっていくことを狙っていくのであれば、この予選会でのトップ通過は最低目標かなあ。


圧倒的なトップ通過候補である東洋ですが、唯一の不安点は全日本予選をずっと経験していないということです…それだけシードを獲得し続けた結果ではありますが、慣れない予選会、そして普段はピークを合わせることのない6月中旬という時期に行われるのも気になるところです…それも些細な不安要素だと思いますし、前評判通りの強さを発揮してトップ通過を果たし、東洋の強さを存分に見せて欲しいです。

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