第54回(2022年) 全日本予選戦力分析 拓殖大学
本日は拓殖大学の全日本予選における考察を行っていきます。前回の全日本予選では前評判を覆す4位で見事に通過を果たして全日本に出場、全日本では14位という結果でした。全日本予選での素晴らしい走りから、箱根予選でまさか予選落ちとなるとは思いませんでしたよね…その後に行われる全日本に合わせるのも肉体面ではもちろん精神面でも合わせるのは容易では無いです。
名前 | 学年 | 5千ベスト | 1万ベスト | ハーフ換算 |
---|---|---|---|---|
![]() | 4年 | 14:36.97 | 28:49.31 | 01:04:44 |
![]() | 4年 | 14:18.54 | 29:04.47 | 01:04:21 |
![]() | 4年 | 14:29.12 | 29:11.73 | 01:06:34 |
![]() | 4年 | 14:41.70 | 29:15.00 | 01:04:00 |
![]() | 4年 | 14:51.29 | 29:32.13 | 01:04:34 |
![]() | 4年 | 14:49.80 | 29:47.27 | 01:05:20 |
![]() | 2年 | 14:42.76 | 29:01.76 | 01:06:26 |
![]() | 2年 | 14:34.21 | 29:20.06 | 01:05:11 |
![]() | 2年 | 14:42.56 | 29:30.65 | |
![]() | 2年 | 14:54.50 | 30:10.15 | 01:05:28 |
![]() | 1年 | 14:44.19 | 30:52.59 | |
![]() | 1年 | 14:23.50 | ||
![]() | 1年 | 14:25.51 |
チームの中心であり絶対的なエースであるラジニが外れてしまいました。全日本予選に出場する20大学の中でも最も痛いエントリー漏れは誰か?と言われたらラジニとなるのではないでしょうか。前回4組3位で走っており、3大駅伝・予選会での実績は圧倒的ですからね。ラジニがいないことで大きく戦力ダウンすることとなります。
さらに、29分11秒を持つ吉村もいません。吉村は前回最終組を走っている選手です。前回の全日本予選経験者はラジニ、吉村、工藤と3人しかいませんが、うち最終組を務めたラジニ・吉村が揃って外れることとなりました。期待のルーキーは熊谷、荒木、玉利と3人がエントリーされています。今年のルーキーは例年よりも力があると言われていますし、楽しみです。
エントリーされた上位8人の1万m平均タイムは12位となっています。27分25秒を有するラジニが外れたのでタイムは一気に下がってはいますが、28分台の江口に8番手でも29分32秒となっていますから、エースが外れた割にはそこまで下位には沈んでいないかなあ。通過ラインよりはもちろん下となってはいますが…1年生以外は比較的走力に比べて1万の持ちタイムが悪い選手はいなさそうかな。
全日本予選の出場選手予想は以下の通りです。
1組:原田④、荒木①
2組:山田④、富永匠②
3組:工藤④、小山②
4組:江口④、佐々木④
最終組は江口と佐々木、江口は1万で関東インカレに出場していましたし、エントリー唯一の28分台ですからね。最終組を任せる1人は江口になるのかなあと。もう1人は佐々木としました。エントリーメンバーで唯一箱根を2度経験するなど勝負レースの経験も豊富ですし、1万で29分4秒のタイムも持っていますからね。
3組は工藤と小山、工藤は前回の全日本予選で2組20位で走っていますし、29分11秒の自己ベストも持っています。今回も最低でも2組、出来れば3組以降を走って欲しいかなと。もう1人は悩ましいところなのですが…持ちタイムも29分1秒とエントリー中2番手、全日本でも6区10位でまとめている小山が良いのかなあと。後半の組は誰が走っても比較的厳しそうな気も…
2組は山田と富永匠、山田は関東インカレハーフで苦戦したのは気がかりですが…箱根予選ではチーム4番手で走っている選手ですし、全日本予選にも出場してきてほしいかなあ。富永匠も箱根予選を経験し、3大駅伝・予選会は全てエントリーされている選手。小山とともに2年生を牽引する選手ですし、この二人にひあ今後を見据えても全日本予選に出場してほしい。
1組は原田と荒木、原田は関東インカレハーフで15位と良い走りを見せていました。まだ3大駅伝・予選会の経験はありませんが、この走りからすると全日本予選で見てみたいですし、箱根予選を見据えても出場しておくのも良いかと。新入生も1人は出場するかなということで、14分23秒と5千のタイムが最も良く、関東インカレ3000m障害にも出場した荒木としました。
前回は見事に4位通過を果たした拓殖ですが、さすがに今回は厳しすぎますよね。通過はひいき目に見ても困難でしょう。先述の通りですが大きな理由は2つ、1つは前回通過の立役者となった選手たちが多く抜けていることです。3組までを走った6人中5人が卒業しているわけですから、前回の全日本予選からの戦力ダウンという点でも全大学でトップクラスとなってしまいます。
そこに加えて、ラジニ、吉村という最終組コンビがエントリー漏れという非常事態。特にラジニがいないのは致命的すぎます。通過ラインとなる7位以内どころか10位以内に入ることも困難なのではないでしょうか。下位に沈んでも正直おかしくは無いと思っています。チームとしての最大目標は前回まさかの次点で予選落ちとなった箱根予選通過でしょうし、そこにつながる少しでも収穫のあるレースを見せて欲しいです。そして1つでも上の順位を目指して欲しいです。