明治大学　新年度（２０２２年度）戦力分析

今年に入ってからの活躍が著しいのは小澤と富田、小澤は箱根で４区７位、学生ハーフでも６２分２２秒をマークして入賞、今年度に入って１３分４３秒をマークとエース級の活躍を見せていますし、富田は箱根で７区２位、学生ハーフでは６２分１０秒で４位、トラックでも好走を見せており、安定感を増してきました。関東インカレでも５千、１万にダブルエントリーされた２人が今年度のチームを牽引することになりそう。


万全であれば櫛田も小澤と富田と並んでエース格の１人、箱根予選ではチーム４番手の１１位、箱根では万全では無く８区１１位に留まりましたが、１年時から安定した活躍を見せてきた選手です。箱根後は姿を見せず、関東インカレにも未エントリーということで完全復活が待たれるところです。加藤は箱根に３年連続で出場、出場するレースは多いものの今年はもう一歩という走りが続いていますが、チームに欠かせない選手ですし、また快走を見せてくれれば。


箱根ではともに１万で２８分台のベストを持つ下條と杉本が５，６区と山を任されていますし、漆畑は５千で１３分４１秒のタイムを有し箱根予選に出場、関東インカレでも５０００ｍにエントリーされていますからね。勝負レースでのさらなる活躍に期待です。前回の箱根に６人出場していることからも、いかにこの学年がチームの中心的存在であるかが分かります。

この学年は児玉の実績が抜けていますね。チームが出場した３大駅伝・予選会に全て出場し、今年度も５千で１３分４７秒をマークするなど勝負レースでも記録会でも結果を残しています。その中で数少ない苦戦しているレースが２度の箱根というのがもどかしいですね。前年度は箱根予選で１７位、全日本でも２区２位と快走しているのに。エース級の活躍が期待されます。


続くのが杉、１万で２８分５７秒のベストに箱根予選でも７５位で走り全日本、箱根でもメンバー入りを果たしています。学生ハーフでも６３分１６秒で走っていますし、さらなる飛躍を果たしてくれれば。今年に入ってグッとタイムを伸ばしているのが橋本、５千で１４分６秒、１万で２９分４６秒はいずれも今年度のベストですし、関東インカレでもハーフにエントリーされています。こういう伸び盛りの選手が出てくるのはチームにとっても大きいです。


他にも中距離に強い馬場や１万で２９分１１秒を持つ吉川陽らがおり、二人とも関東インカレでは１５００ｍにエントリーされています。他の学年と比べるとやや選手層が薄いだけに、どんどんメンバー争いに加わる選手が出てきてくれれば。

高校ベストが１３分台トリオとして注目を集めた尾崎、甲斐、新谷が本来であれば中心として活躍してほしいところでしたが、１年目はなかなかに苦戦…トラックシーズンはあまり姿を見せず、駅伝シーズンでも箱根予選、全日本に出場したのは尾崎だけでしたからね。ただ、１万では尾崎が２９分９秒、新谷が２９分３４秒、甲斐が２９分３５秒と着実にタイムは伸ばしてきましたし、２年目での活躍に期待したいところ。


３人以外にタイムを伸ばしてきた選手も多く、曳田は５千で１４分３秒、１万で２９分６秒までタイムを縮めるなど自己ベストを連発、箱根でもメンバー入りを果たしていて今後がますます楽しみな選手。東原は５千で１４分３秒を１年の４月にはマークしていますし、着実に力をつけています。


鈴木は１万で２９分２３秒までタイムを伸ばして関東インカレではハーフにエントリーされていますね。溝上も今年度５千でベストを更新していますし、高校ベストが上位陣に劣る選手がタイムを伸ばすのが目立っています。ここに島田、新井ら高校ベストの良い選手たちが加われば選手層が厚い学年となる可能性も十分ありますし、今年度の走りというのが非常に大事になってきそうです。

都大路で１区区間賞を獲得した森下、１万で２８分４０秒を持つ堀、都大路で４区３位だった吉川の３人が高校時代の実績では上位かなあ。今月に入って森下、吉川はともに１万を走り、森下が３０分３秒、吉川が３０分１４秒で走っています。タイムを狙うというよりはまずは１万のタイムをマークするのが箱根予選には必要になってきますからね。この時期にしっかりと走れているのは大事です。


５千で１４分１桁を持つ高橋、井坂に１万で高校時代に２９分台をマークしている山本もいます。井坂も１万は２９分５２秒を既に持っていますね。そんな中で大学入学後に活躍を見せているのが室田、すでに５千で２度大学ベストをマークしており、１４分１７秒までタイムを縮めています。力のある選手が今年度も揃っていますし、１年目から１人でも多く戦力としてチームに貢献して欲しいです。