2022年度 新年度持ちタイム(10000m) ~その2~
1万mのタイムにおいて、2022年3月31日(昨年度最終版)、2022年4月1日(今年度開始)における順位・持ちタイムを見ていきます。続いては4月1日時点での持ちタイムが10~18位の9大学についてです。
大学名 | 順位 | 2022/3/31 | 順位 | 2022/4/1 |
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國學院大學 | 9位 | 28:42.34 | 10位 | 28:54.74 |
東洋大学 | 17位 | 28:56.44 | 11位 | 28:56.37 |
日本大学 | 12位 | 28:48.31 | 12位 | 28:56.83 |
大東文化大学 | 18位 | 28:59.84 | 13位 | 28:59.84 |
中央学院大学 | 14位 | 28:49.40 | 14位 | 29:00.22 |
拓殖大学 | 13位 | 28:49.38 | 15位 | 29:02.24 |
早稲田大学 | 6位 | 28:33.43 | 16位 | 29:03.65 |
山梨学院大学 | 16位 | 28:56.12 | 17位 | 29:07.14 |
法政大学 | 22位 | 29:04.43 | 18位 | 29:09.81 |
前年度の9位から1つ落として10位となったのが國學院大學、藤木、木付ら持ちタイム上位の選手が抜けたものの、タイムの下落は12秒に留まっています。28分台はすでに5人おり、4本柱+島崎というエースたちが順当に占めています。29分前半のベストを持つ選手は多く、10番手でも29分18秒となっています。平林、山本、伊地知ら28分台後半のベストを持つ選手はまだまだタイムを伸ばせそうですよね。
その一方でトップ10圏外で明らかに持ちタイムが劣っている選手はいないだけに…チーム全体としてタイムを縮めていかないと順位は上がっていかなそうかなあ。選手層を厚くするのは今年度の國學院の大きな目標でしょうし。
前年度の17位から6つ順位を上げて11位となったのが東洋大学、1万のタイムは東洋の力からすると前年度は明らかにふさわしくなかったですが、11位でもまだ物足りないですよね。タイムは28分56秒でほぼ変わらずとなっています。タイム上は宮下が抜けたことによるタイムダウンを、そのまま新入生の緒方が補っているということに。高校ベストの28分36秒は今年度のチームでいきなりトップですからね。28分37秒で続く石田とともに高校ベストが1万でトップ2というのも珍しすぎます。
エースの松山はまだ30分台のベストですし、佐藤、児玉、梅崎ら箱根出場者がいずれもトップ10に入っていませんから、上昇の余地は非常に多いですよね。今年度は全日本予選もありますし、1万の記録会にもどんどん出場していって欲しいなあ。
前年度と同様に今年度も12位となっているのが日本大学、27分台のドゥングを筆頭に樋口、松岡と3人が28分30秒切りと抜けています。ただ、トップ3はいずれも4年生ということで今年度は大事になってきますね。28分台は4人おり、9番手も29分26秒ですが10番手は29分58秒と中堅どころの選手層がだいぶ薄くなってしまいました。
ここから平均タイムを伸ばしていくのは容易では無さそうですね。トップ10圏内も圏外も1万でタイムを持っていない実力者はルーキーと5千でタイムを伸ばした久保くらいですし。何とかチームを立て直していって欲しい。。。
前年度の18位から5つも順位を上げて13位となったのが大東文化大学、1万でトップ10の選手はいずれも3年生以下でしたから、前年度も今年度もタイムは変わらずに28分59秒となっており、ここまでが28分台となっています。トップ10のうち7人が4年生となっており、こちらも勝負の年ですね。28分25秒のワンジルを筆頭に28分台が5人揃い、10番手でも29分21秒となっています。
前年度の全日本予選、箱根予選の走りを見ても持ちタイムを見ても箱根はもう手の届くところまできていますよね。。。トップ10圏外では全日本予選でも箱根予選でも好走している塩田がいますが、大東大もここからタイムを伸ばしていくのはなかなか大変そうかなあ。主力どころも中堅どころもすでにタイムはほぼ持っていますし、新戦力や新入生が割って入ってくれれば。
前年度の14位から変わらずだったのが中央学院大学、29分0秒と11秒タイムを落とすこととなりました。チームダントツトップだった栗原が抜けていますからね…今年度は28分40秒の武川を筆頭に28分台は5人、10番手は29分25秒となっています。一時期と比べると、ちょっと29分30秒切りの人数が減ってしまいましたね。
しかし、吉本、中島、川田ら主力どころがトップ10に入っていないんですよね。いずれも28分台をマークしてもおかしくない実績を持つ選手たちですし、まだまだタイムは伸ばせていけそうです。中央学院も最近は積極的に記録会に出場していますし、実力にふさわしいタイムにしていってくれれば。
前年度の13位から2つ順位を下げて15位となったのが拓殖大学、29分2秒と13秒タイムを落としています。28分台を持つ合田や29分前半の選手も抜けていますからね。27分25秒を持つラジニが抜けており、28分49秒を持つ江口が日本人トップ、10番手でも29分32秒と5千と違って1万のタイムは決して悪くは無いですね。
その一方でなかなかタイムを上げるのは難しそうかな。トップ10圏外でまずトップ10に入るであろう選手はなかなかいなそうですし、新入生がどれくらいタイムを出せるかくらいかなあ。日本人エースが誰になるかは現時点ではまだわからないだけに、抜け出る選手も待たれるところ。
前年度の6位から10も順位を落として16位となったのが早稲田大学、実に30秒以上もタイムを下げることとなりました。下げた順位もタイムも27大学中最多となっています。中谷、太田の27分台コンビに山口、千明らが抜けたわけですから、その影響は非常に大きいですよね。新入生の間瀬田が29分13秒を有して早速トップ10に入ってもこれだけ下げるわけですから…
27分59秒の井川がトップですが28分台は3人しかおらず、10番手は29分42秒となっています。5千に比べて明らかにタイムを持っていない選手が多いんですよね。伊藤、小指はまだともに29分42秒ですし、新入生の山口はトップ10圏外、主力の石塚はまだ1万のタイムを持っていません。非常に伸びしろは大きいだけに、今年度どれだけタイムを縮めるか楽しみです。
前年度の16位から1つ順位を落として17位となったのが山梨学院大学、29分7秒と11秒ダウンしています。ムルアが28分8秒でチームトップ、伊東、木山が28分台で続いています。10番手も29分31秒ですから、決して悪くは無いですよね。トップ10圏内の選手も橘田や篠原ら3大駅伝経験者がまだまだタイムを伸ばしていってくれそうかな。
トップ10圏外でも島津、星野、高田ら箱根経験者が何人もいますし、特に高田はまだ30分台ですから一気に縮められそう。まずはトラックから結果を残していってくれれば。
前年度の22位から4つ順位を上げて18位となったのが法政大学、記録会にあまり出場しない大学の1校ですが、29分9秒と5秒ダウンに留まっています。28分52秒の松本がトップ、中園、内田と28分台が続きますが、特に内田はまだまだタイムを伸ばせそう。10番手は29分24秒ということで1位と10位のタイム差がわずか32秒と狭い範囲に固まっています。
河田、小泉ら主力も狙う機会があれば28分台はすぐ出せるでしょうし、トップ10圏外にも宗像、武田、高須賀ら3大駅伝・予選会で好走している選手がいますからね。ここに期待の新入生もいるとなると、一気にタイムを伸ばしてもおかしくないですね、記録を狙えばの話ですが・・・