2021年度 出雲・全日本結果&箱根に向けて ~東海大学~

続いては東海大学について、 出雲・ 全日本の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。出雲・全日本結果はこのようになっております。 前回の箱根シード校で最も苦戦しているのがこの東海大学といえるでしょう。石原、長田ら主力を複数欠いているとはいえ、出雲で9位、全日本で12位と1区から出遅れると出雲は7位以内に浮上出来ず、全日本も総合1桁順位に一度も入ることは無かったですからね。。。

出雲振り返り

1区を走った市村が区間10位、トラックシーズンではエースの石原に次ぐ圧倒的な活躍を見せてくれたのですが、駅伝となると苦戦が今年度も続いています。2区を走った溝口が区間8位で総合でも8位に浮上、しかし3区佐伯が区間14位で再び10位に下がってしまうことに。主要区間を任された二人の走りは厳しかったです。


4区を走ったルーキー水野も区間10位で引き続き苦戦が続くことに…出雲で最も収穫のあったのは5区の神薗、区間5位と唯一区間5位以内での走りを見せました。持ちタイムは伸ばしていましたが、3大駅伝はまだエントリー経験さえ無かった選手の好走は今後にもつながるはず。6区を走った主将の本間は区間8位で総合では9位という結果でした。東海が出雲でここまで苦戦するのはこの20年を見ても無かったことですし、苦しい3大駅伝初戦となりました。

全日本振り返り

3大駅伝デビューとなった1区の喜早が区間16位と苦しいスタート、大学に入ってからは苦しいレースも多いですし、まだまだかなあ…タイムもトップと1分近い差をつけられてしまいました。そんな中、1年の箱根以来の3大駅伝出場を果たした松崎咲が2区7位の走り、15→12位と3つ順位を上げてきました。故障に苦しんだ2年時から3大駅伝に出場出来るまでに回復してきたのは何よりで、エースの1人となってくれれば。


しかし、3区の市村が区間14位と出雲に続いて苦戦してしまうことに…5千で13分37秒、1万で28分3秒を叩き出しながらも駅伝で苦戦が続くのはもどかしいです。箱根に向けても起用区間が悩ましいですね。4区の川上は区間5位と8区間中最も良い区間順位での走り、箱根6区での好走に続いて平地でもこの走り…箱根6区なのはちょっともったいないかもという走りでした。


5区の神薗は区間6位と出雲に続いて区間5位前後でまとめていますし、両方の駅伝で好走したのは神薗だけですからね。箱根に向けても楽しみな走りとなりました。6区の入田は区間9位、3大駅伝デビュー戦ということを考えるとまずまずといったところかなあ。タイムも伸ばしていますし、個人的に期待している選手の1人なのですが…


長距離区間を再び任された7区の本間は区間9位、しっかりとまとめてくれたかなあ。さらに上位を狙うのであればもう一歩とも言えますが、長い距離を崩れないで走れる選手は重要ですからね。ここで総合10位まで順位を上げてきましたが、箱根で10区を走っている竹村が8区14位と下位に沈んでしまうことに…最後に抜かれてしまい、総合でも12位で5年ぶりにシードを逃す結果となりました。

箱根に向けて

出雲の走りはともかく、全日本でも12位に沈んだのはなかなかにショックな結果でしたね。過去4年連続で2位以内と最も結果を残している全日本、前回もラストまで優勝を争っての2位だった東海が1年で12位まで下がるとは…前回の3本柱(塩澤、西田、名取)が揃って卒業した穴はもちろん大きいですが、4区区間賞の石原、6区区間賞の長田まで欠場してしまったのは大きく響きました。


さらに、前回1区を走った佐伯も欠場したことで、前回経験者は市村と本間の2人しかいませんでした。逆に言えばそれだけ苦しい状況で全日本の臨んだとも言えるわけで、箱根に向けては主力が揃うことが大事になってきます。長田は世田谷ハーフで結果を残し復活したのは大きいですから、残るエースの石原の状態が気になります。前回も3区区間賞を獲得している大エースですし…


往路を走る選手は誰になるのかというのは前回箱根後からの課題でした。石原が戻ってきたとして、復活した松崎咲も往路を担ってもらわないと困りますね、今のチーム状況を考えると…さらに、前回往路を走った佐伯、往路を走る予定だった市村が候補になってくると思いますが、ともに今年度の3大駅伝では下位に沈んでいるのが気になるところです。3大駅伝で好走している神薗、本間や長田といった長い距離に強い選手を往路に起用してくるかもしれません。


3年連続で5区を走った西田が抜けたことで5区も悩ましいところです。激坂王に唯一エントリーされていた杉本はDNS、東海は比較的5区で大崩することはなく、しっかりと走れる選手を用意してくる印象ですが今年はどうかなあ?復路はある程度走れる選手が揃っているかなあ。6区を他に走れる選手がいるのであれば、川上に平地を任せるのもありかと思いますが…前回区間5位で走っている川上の存在は大きいです。全日本で3大駅伝デビューを果たした喜早、入田や前回10区を走っている竹村も当然復路の候補には入ってくるかなあ。


苦しい中、日体大記録会では希望の光が見えました。出雲を走った溝口の28分24秒を筆頭に梶谷、越、金澤、吉冨と3大駅伝を経験していない選手たちが揃って28分台をマークしてトップ10入りを果たしました。ルーキーに苦戦が続く中、梶谷と越が一気に上がってきたのも大きいですね。チームの底上げに繋がってくれそうです。


箱根は過去4大会で5→1→2→5位、いずれも5位以内と結果を残しているとはいえ、今年度の3大駅伝の結果を見ていると、今回の箱根はシード争いに巻き込まれてしまう、主力が戻ってこなければひょっとするとシード落ちもあり得るのでは?と思えるほどにチームとして噛み合っていないです。ここからの立て直しは容易では無いでしょうが、新戦力の台頭も複数ありましたし、シード獲得は最低限の目標として、箱根ではまた東海の力強い走りを見せてほしいです!!

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