2021年度 出雲・全日本結果&箱根に向けて ~東京国際大学~

続いては東京国際大学について、出雲・全日本の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。出雲・全日本結果はこのようになっております。 駅伝シーズンで最もインパクトを残したのはこの東京国際だったのでは無いでしょうか。出雲では宣言どおりに初出場で初優勝、それも大エースのヴィンセントに頼らない走りが強さを印象づけました。全日本でも3区終了時、6区終了時と2度トップに立つなど見せ場を作りました。

出雲振り返り

1区の山谷が区間3位と素晴らしいスタート、この走りで優勝が大きく近づきました。なかなか3大駅伝で結果を残せていなかった山谷が主要区間で好走したのは今後を見据えても非常に大きかったです。さらに、ルーキーの佐藤が2区でも区間4位と好走、持ちタイムは良いものの大学ではそこまで目立った走りは見せられていなかったのですが…3大駅伝デビューでこのは知りはお見事でした。


優勝を決定付けたのは3区丹所の走り、ここで日本人トップ&区間2位の走り、区間3位にも32秒ものタイム差をつける圧巻の走りでトップに立ち、総合2位に30秒近い差をつけました。他の大学が5区終了時に東国大に1分以上の差をつけたいと思っている中で東国大が3区終了時でトップ…完璧でした。


4区のルーキー白井も区間5位でまとめる上々のデビュー、佐藤、白井と5千で13分台のベストを持つ2人が出雲でしっかりと結果を残すのが素晴らしいですね。13分台ルーキーで苦しむ選手も多いのですが…5区の宗像も区間3位とさすがの走りでトップを守りました。3大駅伝の経験は豊富ですし、箱根でも4区を任されるなど主力の1人ですね。


総合2位に28秒差をつけて6区のヴィンセントにタスキが渡っては他大学はどうしようもないですね。29分21秒で区間賞を獲得、タイムとしては物足りないかもしれませんが今回のコンディションと状況を考えると、タイムを狙う状況では無かったですからね。総合2位に1分57秒もの大差をつけ、初出場&初優勝の快挙を成し遂げました。

全日本振り返り

全日本は2冠を狙うというよりも、箱根や今後を見据えての区間配置でしたかね。1区の佐藤は区間10位、好走とまではいかないもののトップと18秒差はスターターの役割を果たしてくれました。2区の山谷は先頭集団に追いつき、終盤に遅れてしまったものの区間5位、総合でも6位と好位置でヴィンセントに繋ぎました。佐藤、山谷が前半区間で出雲に続いて結果を残したのは収穫です。


3区のヴィンセントはここでも相澤の持つ驚異位的な区間記録を更新、32分46秒をマークして区間2位のラジニに35秒差、3位の岸本に1分9秒もの大差をつけています。チームも当然トップに浮上、総合2位に1分1秒差をつけました。4区の堀畑は区間11位とやや苦しい走り、トップの座こそ守ったものの、2位に37秒差に迫られることに。全日本予選は良かったのですが、全日本はもう一歩だったかな。

5区の生田は区間13位とこちらも苦しい走りでトップを譲ることに…持ちタイムは伸ばしているのですが、全日本予選に続いて3大駅伝でも苦戦となるとちょっと心配です。6区の丹所は故障明けにも関わらず区間賞&区間新の走り、区間2位に18秒差をつけ、総合でも2位に19秒差をつけてトップに浮上しました。これで3~7区の選手にトップで走ったことになり、その経験も大きいですね。


7区の野澤も区間6位は素晴らしいですよね。2つ順位こそ落としましたが、3大駅伝初出場&エース区間でこの走りが出来れば十分すぎるでしょう。全日本予選でも好走していましたし、長い距離でも勝負レースでも強いのは箱根に向けて頼もしい限り。8区の宗像は区間12位、長い距離に強い選手で出雲で好走していることも考えるともう一歩だったかなあ。2つ順位を下げたものの、総合5位でシード返り咲きを果たしました。

箱根に向けて

前回は10位とギリギリでのシード獲得、それでも上出来と思えるほどの戦力でしたが、この1年で大幅に戦力アップを果たしました。激坂王はちょっと奮わずに5区候補だけはまだ見えませんが…1~4区にヴィンセント、丹所、山谷の3人が起用される可能性が非常に高く、もう1区間を主力の中で調子の良い選手が起用される形になりそうかな?個人的には全日本7区で好走した野澤を4区あたりで見てみたいですが…


復路も6区がどうなるかは未知数ですね。前回は万全ではない芳賀が走って非常に苦しい走り、その芳賀は今年度あまり姿を見せていませんし、再度の6区の可能性は低そうです。となると、5,6区という山をどれだけ対策が出来るかということが、東国大にとって最大の課題となりそう。5区は過去2大会ともに10位で耐えていますが、6区は3大会連続で区間14位以下となかなか上手くいっていない区間でもありますからね。


一方で7区以降は誰を起用すればよいのか悩ましいほどに選手が揃っています。佐藤、白井という出雲を走ったルーキーは箱根でも見てみたいですし、箱根8区を走った宗像は再びの往路4区もありますし、復路に残せればそれはそれで強力。堀畑、生田といった全日本に出場した選手を起用するのか、1万でタイムを伸ばしている三浦や奥村、冨永らもいますし、選手層が非常に厚くなってきました。


前年度6人走った4年生が抜けた後にここまで選手を揃えてくるとは、東国大の今年度の勢い、スカウト・育成の素晴らしさが分かります。箱根では2年前に5位に入ったのが過去最高順位となっていますが、今年度の躍進ぶりを見るとその順位さえ超えてきてもおかしくは無いですよね。ヴィンセントが走る区間でほぼ確実にトップに立つでしょうし、そのアドバンテージを活かせるのも大きいです。出雲初出場&初優勝を果たし、多くの選手が面白いように自己ベストを更新している東国大が箱根でどんな走りを見せてくれるのか、楽しみで仕方ありません!!

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