第53回(2021年)全日本大学駅伝戦力分析&区間配置予想 ~日本体育大学~

続いては、日本体育大学の全日本大学駅伝における戦力分析と区間配置予想を行っていきます。エントリー一覧過去5年成績はこのようになっております。卒業生の穴が最も大きい大学の1校と言われた日体大でしたが、箱根予選は何の不安も感じさせない3位通過、復活を果たしたり新たに台頭したりする選手が多くいたことで全日本、箱根に向けても楽しみになってきました。

4年生

5千で13分55秒、1万で29分5秒のベストを今年度マーク、箱根予選でもチーム3番手の58位で走っている佐藤、5千で13分58秒、1万で28分41秒を今年度マーク、全日本予選で4組15位、箱根予選では91位で走っている大畑、チームで唯一全日本を2度経験しており前回は7区15位、箱根予選では67位で走っている大内、2年前の全日本では4区15位、全日本予選で2組9位、箱根予選で71位で走っている加藤、5千で14分16秒のベストを今年度マーク、全日本では3年連続のエントリーとなり、箱根予選でも73位で走っている岡嶋の5人。

3年生

5千で13分32秒、1万で28分8秒といずれもチームダントツのタイムを有し、全日本予選で4組7位、箱根予選で15位で走っているエースの藤本、5千で13分56秒、1万で29分2秒のベストを今年度マーク、全日本予選で1組16位、箱根予選では42位で走っている盛本、5千で14分4秒、1万で29分15秒のベストを今年度マーク、全日本予選で3組23位、箱根予選では140位で走っている九嶋。


5千で14分9秒、1万で29分24秒のベストを持ち、前回の箱根では5区16位、箱根予選では125位で走っている村越、前回の全日本では6区11位、箱根では10区17位で走り、全日本予選では3組33位、箱根予選では66位で走っている名村、5千で14分15秒、1万で29分44秒のベストを持ち、3大駅伝では初エントリーを果たした谷口の6人。

2年生

5千で13分52秒、1万で29分19秒のベストを持ち、全日本予選で1組18位、箱根予選では120位で走っている漆畑、1万で29分49秒を今年度マーク、2年連続の全日本エントリーを果たした水金、5千で14分23秒、1万で30分17秒のベストを持ち、箱根予選に続いてのエントリーを果たした大森の3人。

1年生

5千で13分59秒、1万で29分7秒を今年度マーク、箱根予選ではチーム最下位の157位だった分須、5千で14分14秒、1万で30分16秒のベストを今年度マーク、予選会も含めて初エントリーとなった溝上の2人。

箱根予選に出場した12人は全員エントリーを果たしていますね。全日本予選に出場した吉富は引き続き外れてしまったものの、箱根予選もかなりベストに近い布陣が組めていましたからね。箱根予選で最も安定した走りを見せた大学の1校ですし、1年でしっかりとチームを底上げしてくるのが凄いです。


その一方でエースの藤本はまだ故障明けということで万全ではなく、次ぐエースとして期待される大畑も箱根予選では下位に沈んでしまっているのが気がかり。箱根予選を通過するのに必要なのはエース力よりも総合力だと思いますが、3大駅伝では主要区間でしっかりと走れるエースがいないとシード争いに加わっていくのは難しいですからね。そんな日本体育大学の区間配置予想は以下のとおりです。

区間配置予想

佐藤④ー盛本③ー藤本③ー加藤④
漆畑②ー名村③ー大内④ー大畑④

1区は佐藤、以前はスピードはあってもやや不安定な印象でしたが、箱根予選ではチーム3番手だったのも含めて安定感が増してきた印象、1500mのスピードもありますし3大駅伝は未経験ながら1区への起用もありかなあと。


2区は盛本、1年の箱根予選で好走して以来、なかなか本来の走りが出来ずに苦しんでいましたが、今年度になって復活どころかさらに成長を遂げた選手、こうなると前半区間から見てみたくなりますし、2区を任せたいなあ。


3区は藤本、万全で無いなら全日本を回避してほしいという思いもあるのですが、出場するならば長い距離よりは前半の主要区間である3区かなあと。前回は区間12位ですがもう別格の強さを身につけていますし、エース区間を安心して任せられる選手です。


4区は加藤、2年前に経験している区間でもありますし、全日本予選、箱根予選ともにしっかりとまとめていることを考えると、全日本にも出場する可能性は高そう。加藤も3年時はほとんど姿を見せていなかったのですが、4年になって復活してきた選手です。

5区は漆畑、下級生にも1人は走ってもらいたいことを考えると、箱根予選でチーム9番手だった漆畑ということになるのかなあ。比較的負担の少ない5区と予想しました。箱根予選はチーム上位8人が3年生以上でしたからね。下級生の奮起にも期待したいところ。


6区は名村、前回も走っている区間ですし、箱根予選でも好走している選手です。持ちタイムも良いですしもっと重要区間への起用もあり得るかなあと思うのですが、今回の箱根予選以外は比較的苦戦気味であることを考えると、6区あたりが良さそう。


7区は大内、こちらも前回出場している区間ですね。エース区間の経験者というのは貴重ですし、箱根予選もしっかりとまとめていることを考えると再びの7区起用もあり得るのかなあと。3大駅伝はまだ区間1桁で走った経験が無いのは気になるところですが…豊富な経験を活かしてほしい。


8区は大畑、箱根予選の走りは気になりますが、トラックシーズンを藤本とともにエースとして引っ張ったのは間違いなく大畑ですし、最長区間の8区を任せるとしたら大畑が相応しいかと。今年度最も飛躍を遂げた選手と言って良いですし、3大駅伝初エントリーながら個人的にはかなり期待しています。

経験のある区間を中心に箱根予選で好走した選手が出場すると予想しました。これまでの起用の傾向を見ても、中心となるのは箱根予選でチーム8位以内に入った選手ということになるのではないでしょうか。箱根予選で好走&2週間後の全日本で続けて好走するのは容易では無いでしょうが…実際、過去5大会はいずれも総合12位以下となかなかシード争いに絡めていないんですよね。まずは11位以内というのが1つの現実的な目標になってくるかなあ。


区間別で見ると、前回はエースの池田以外はいずれも2桁順位となっているため、今回もエースの藤本以外にどれだけ1桁順位で走れる選手が出てくるかは全日本での成績に直結しますし、箱根に向けても大事になってきますね。特に主要区間で好走する選手が出てくると大きいのですがどうかなあ。箱根予選の結果を見る限りは期待したくなってしまうのですが。


注目選手としては先述の大畑はもちろん、盛本、佐藤といった箱根予選で好走していて3大駅伝は未経験の選手たちかなあ。特に大畑と佐藤は4年生ということで出場すれば最初で最後の全日本ですし、今年度もなんだかんだチームの中心は4年生となってきそうですからね。箱根予選を3位で通過してチームとしてもいい流れで来ていますし、苦戦が続く全日本ですが良い結果を残してほしいです!!

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