第33回出雲駅伝(2021年)戦力分析&区間配置予想 ~早稲田大学~

本日は早稲田大学の出雲駅伝における戦力分析と区間配置予想を行っていきます。エントリー一覧過去5年成績はこのようになっております。過去3大会は8位→9位→10位と苦戦が続いていますが、今年度は十分優勝を狙えるほどの戦力を有しています。チームとして、どれだけ出雲に合わせてくるか、合わせられるかが大事になってきそう。

4年生

5千で13分31秒のベストを今年度マーク、関東インカレ5000mでも3位に入り、故障に苦しんだ前年度から一転、最もトラックシーズンで活躍を見せた千明、5千で13分39秒、1万で27分54秒のベストを持ち、7度の3大駅伝全て区間6位以内と抜群の安定感を誇るエースの中谷、5千で13分55秒、1万で27分55秒のベストを持ち、前回の全日本は4区2位、箱根でもエース区間の2区を走っている太田の3人。

3年生

1万で27分59秒を今年度マーク、関東インカレ5000mでも8位入賞を果たし、全日本2区5位、箱根1区5位といずれも安定した走りを見せている井川が唯一のエントリー。

2年生

5千で13分49秒のベストを持ち、全日本では1区6位と好スタート、今年の学生ハーフでもしっかりとまとめている辻、5千で13分52秒のベストを今年度マーク、関東インカレ1500mで2位、3000m障害で優勝とトラックシーズンで最も活躍を見せた菖蒲。


関東インカレ3000m障害で7位入賞、日本インカレの同種目では4位入賞を果たし、全日本では6区、箱根では山登りの5区を走っている諸冨、1500mに強い一方で5千で14分12秒、1万で29分17秒のベストを持ち、前回の全日本に続いてのエントリーとなった柳本の4人。

1年生

5千で13分36秒と高校歴代No.2のタイムを持ち、都大路でも1区5位とトラック、ロードともに実績のある伊藤、関東インカレ1500mでルーキーながら6位入賞、先日5千で13分55秒をマークしている石塚の2人。

トラックシーズンで結果を残している選手中心のエントリーとなったかな。日本インカレの途中棄権で心配された中谷も入ってきています。前回の箱根経験者では鈴木、北村、小指、山口と4人が外れてしまいましたが、鈴木、山口は直近の記録会で良い走りを見せており、全日本にはかなりベストに近い布陣で臨めそう。ただ、出雲も当然優勝を狙う布陣で来ることでしょう。そんな早稲田大学の区間配置予想は以下のとおりです。

区間配置予想

井川③ー菖蒲②ー中谷④ー太田④ー伊藤①ー千明④

1区は井川、これだけ選手が揃っていて1区にリスクを背負う必要はないですし、過去6大会はいずれも区間6位以下と苦戦することが多い区間です。出遅れ厳禁の1区は、エースの1人であり箱根1区でも好走している井川が良いかなあと。


2区は菖蒲、前回の全日本はもう一歩の走りだったのですが…今年度のトラックでは圧巻の走りを披露し、これは力がついているということでしょう。最短区間の2区で抜群のスピードを活かしてもらうのが良いかなあと。ラストの切れ味が抜群なのも前半区間に向いていますね。


3区は中谷、状態が不安ではあるのですが問題なければ主要区間を走ってほしい選手、3年前はルーキーながら3区4位と好走していますし、エースが主要区間にピタッとハマると頼もしいですが果たして。中谷の起用有無、区間は優勝争いを左右するかもしれません。


4区は太田、箱根2区を走っているエースの1人をつなぎ区間はあまりにも贅沢なのですが、前年度に比べると今年度はそれほど目立った走りを見せられていないため、出雲はつなぎ区間もありかなあと。他大に無い最大の武器が4本柱の存在ですからね。4区と5区では4区の方を早稲田は重視する傾向があるので、太田を4区としています。


5区は伊藤、早稲田記録会の結果を見るとルーキーのどちらかが起用されそうかなあと思うのですが、5千のタイムや高校時代の実績で上回る伊藤としました。ルーキー2人同時はリスクが高いので、どちらか調子の良い方が走ってくれれば。3年前は当時ルーキーの太田が走った区間でもあります。


6区は千明、優勝を狙うのであればアンカーにエース級の起用は必須、その中でも今年度最も活躍を見せている千明としました。関東インカレの走りも素晴らしかったですし、ラストの強さもありますからね。千明に任せるのが一番安心かなあ。

実力的には辻が6人に入ってきてもおかしくないのですが、早稲田記録会のタイムがもう一歩だったので外して予想しています。主要区間、つなぎ区間のいずれも不安の無い区間配置が出来るのが早稲田の魅力ですね。特につなぎ区間は全大学を見渡してもトップクラスなのでは?それでいて、主要区間も十分優勝候補と渡り合えますからね。


優勝候補の一角として名を連ねることになるでしょうし、優勝しても全然おかしくはありません。ただ、先述の通り不安なのは早稲田が出雲を圧倒的に苦手としていることです。出雲はまだ夏合宿の疲労がやや残っている状態で普段は臨んでいる印象、そして全日本、箱根としっかりと合わせてくるのが早稲田かなあと。実際、この20年を見ても優勝は3冠の1度のみ、3位以内も3冠の翌年に3位になっただけです。


ただ、今回は監督も選手も3冠を目指すことを明言しています。他の優勝候補も非常に強力であることを考えると、出雲にもしっかりとピークを持ってこないと優勝争いに加わることさえ難しいでしょう。ただ、出雲に合わせすぎてしまうと、今度は全日本や箱根に合わせるのが難しくなってしまう気も…従来とはピーキングが異なるわけですからね。それだけ、3冠達成というのは非常に難易度の高い目標です。


他の優勝候補と違って早稲田の主力は間違いなく4年生ですし、勝つチャンスが最も高いのは今年度ということになるでしょう。過去3大会は特に苦戦が続き、3大駅伝最も苦手とする出雲で優勝を果たすことが出来るのか?選手は十分に揃っているだけに、出雲から早稲田の強さを見せてほしいです!!

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