第33回出雲駅伝(2021年)戦力分析&区間配置予想 ~東洋大学~

出雲駅伝、普段は月曜に行われますが今回はオリンピックで祝日が移動した関係で日曜に行われます。さらにフジテレビは日曜の15時から競馬番組があるということで普段より1時間早い12時5分開始となっているようです。言いたいことはありますが、、、


それよりも出雲の区間エントリーが公式発表されるのはいつもだと前週の火曜日くらい、1日早くなるとすれば10/4(月)ということになるかなあ。ここまでエントリーから公式発表まで間が空く駅伝は他に無く、何故このような仕様なのかは謎です。すでにエントリーが発表された3大学のうち、今日は東洋大学の出雲駅伝における戦力分析と区間配置予想を行っていきます。エントリー一覧過去5年成績はこのようになっております。

4年生

残念ながら4年生のエントリーはありませんでした。 キャプテンの宮下もまだ万全ではないということで出雲は回避、2年時の箱根を走った蝦夷森や3年時の全日本を走った腰塚もいませんね。仕方ないことですが、最後の出雲となる4年生が誰もいないのは寂しいです。

3年生

1年の箱根で10区19位と悔しい思いをし、2年時はあまり姿を見せませんでしたが、今年度は進化を遂げ5千で13分47秒、1万で29分3秒のベストをマークするなど主力の1人に成長した及川、前年度は全日本、箱根でともに1区9位、スターターとして安定した走りを見せている児玉、5千で13分57秒を今年度マークし、3大駅伝初エントリーとなる大沼。


5千で13分59秒、1万で28分49秒を今年度マーク、2度マークしている28分台は関東インカレ、日本インカレと勝負レースで結果を残している柏、今回のエントリーメンバーで最多となる4度の3大駅伝出場、その全てで1桁順位と安定した走りを見せ、1万で28分57秒を日本インカレでマークした前田の5人。

2年生

5千で13分58秒、1万で29分51秒のベストをともに今年度マーク、1年の全日本に続いてのエントリーとなった奥山、5千で14分4秒、1万で29分5秒のベストを今年度マーク、箱根では6区14位で走っている九嶋、高校ベストは14分38秒、今年度14分23秒をマークしている兼原の3人。

1年生

高校記録となる13分34秒74を持ち、1万も高校時代に28分37秒をマークするなどトップクラスの実績を誇る石田、5千で14分14秒の高校ベストながら、都大路では1区11位と好走するなどロードの実績がある梅崎の2人。

4年生がエントリー無しが目立ちますが、箱根2区4位で走っているエースの松山もいません。ダブルエースが揃っていないのはエースの重要度が最も高い出雲においては厳しい戦いを強いられそう。さらに、全日本3区を走った佐藤や箱根10区を走っている清野らも外れており、新戦力を試す場となりそう。唯一の出雲経験者である宮下が外れたことで、全員が初の出雲となります。そんな東洋大学の区間配置予想は以下のとおりです。

区間配置予想

及川③ー石田①ー前田③ー奥山②ー児玉③ー柏③

1区は及川、もちろん1区経験豊富な児玉もいるのですが、記録会などでも組トップをとるなどラストの強さも見せている及川に主要区間をここまで経験させるのもありかなあと。スピードも磨いていますし、松山・宮下に次ぐ3本目の柱は及川だと思っているので、大事な1区で好走してくれれば。


2区は石田、期待のスーパールーキーですが今年度はまだ目立った走りを見せられていません。ただ、出雲から経験させたい選手であることは間違いないので、距離が短いながらも重要度の高い2区でどうかなあと。


3区は前田、1万で28分台をマークするなどさらに走力が上がってきており、今の前田ならば主要区間も任せられるのではないかと。安定感のある選手ですが、さらに高いレベルで安定した結果を見せてくれれば。


4区は奥山、2年生からも1人出雲を走ってほしいですし、となるとまだ3大駅伝未経験かつ5千のベストでは九嶋を上回る奥山が良いかなあと。1年の全日本からメンバー入りしていることからも期待の高さが伺えますし、エントリーだけではなく出場してほしいなと。


5区は児玉、東洋は主力選手を5区に置くこともあるなど、つなぎ区間である2,4,5区では5区を最も重視しているように思えます。となると、主要区間も走れる児玉がつなぎ区間に回るのであれば5区が適任かなあと。もちろん、1,3区を走ってもおかしくない選手です。


6区は柏としました。東洋の6区はエース級というよりもその年度にグッと伸びてきた選手や今後主力として期待される選手を起用してくる印象があり、今年度関東インカレに出場するなど一気に台頭し、1万のスピードもある柏が抜擢されることもあるかなあと。長い距離にも強そうですし。

過去2大会は2,3位と上位に入り、特に3年前の2位は優勝まであと一歩に迫りました。ただ、宮下、松山を筆頭に主力が複数エントリー漏れしている中で同じように上位を狙うことは容易では無いでしょう。今回は監督も話しているように勝負にこだわるというよりは経験を積ませる場という方が大きそうかなあと。3大会前の5位ならば上出来で、4大会前の9位になってしまってもおかしくはない危うさも感じます。


その一方で3大駅伝初出場や初の主要区間となる選手が結果を残せればそれは選手にとっても自信になるでしょうし、チームにとっても全日本以降に繋がっていきますよね。及川が現状どこまで他大の主力と戦えるのかは楽しみですし、スーパールーキーの石田はもちろん、梅崎も高校時代の実績を考えると出雲から結果を残してもおかしくないです。


5千、1万でともに今年度自己ベストを更新した選手が10人中5人と半分を占め、これまでの実績というよりも現時点でしっかりと走れている選手が多くエントリーされたということでしょう。ちょっとベストメンバーとは言えないエントリーになってしまったかもしれませんが、出雲はシードも廃止されていますし失うものも無いですからね。伸び盛りの選手たちが出雲でどんな走りを見せてくれるのか楽しみです!!

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