2021年度 数字で振り返るトラックシーズン ~専修大学~

2021年7月28日

続いては専修大学について、トラックシーズンの結果を5千、1万で自己ベストを出した選手を中心に振り返ります。前年度は見事に7年ぶりの箱根復帰を果たした専修ですが、あまり目立ったタイムは出てこなかったかなあ。しかし、土壇場で全日本予選出場を勝ち取り、経験できたことは若いチームにとって大きかったのではないでしょうか。

※2021/1/1以降の自己ベスト更新を以下のルールでポイント化しております。更新した順位と人数(1,2位・・・5pt、3,4位・・・4pt、、、9,10位・・・1pt)から算出され、各部門ごとに30点満点になります。

5000m:0点

残念ながら、トップ10で5千のベストを更新した選手は1人もいないんですよね。同様の大学は他に1校ありますので、25校中24位タイということになります。5千の記録会に主力はあまり出ていなかったかなあ。出場した選手は、全体的に奮わなかった印象…ルーキーの辻が14分34秒で高校ベストを4秒更新、箱根10区を走った服部が14分47秒で3年ぶりにベストを4秒更新していますが、本来であればまだまだタイムは伸ばせるでしょうからね。


専修史上初の留学生となるキサイサはベストこそ更新出来ていませんが、13分45秒とベストに6秒及ばないタイムで走っており、まずまずかなあ。キサイサは関東インカレ2部5000mにも出場していますが、9位ということで入賞には一歩届きませんでした。都大路で3区2位の実績を誇るキサイサであっても、大学に入学して即結果を残すのは容易では無いのかなあ。

10000m:15点(1~3、9位 )

5千と違い、1万はトップ3がベストを更新しています。専修の全日本予選出場を決めたキサイサが29分1秒で走り、さらに全日本予選でも28分57秒のベストで走っています。持ちタイムとしても当然チームトップであり、箱根予選に向けてもやはり頼りになる存在です。さらに、横山、成島の2人がともに29分32秒で走り、チーム2,3番手となっています。


横山は持ちタイムは決して悪く無いのですが、先月の全日本予選を含めてもう一歩…1万で日本人トップとなりましたし、最後の箱根予選では少しでもチーム上位で走ってほしいところ。成島は前回の箱根を経験している選手の1人ですが、その際は7区最下位に沈んでいます。前回は箱根予選でも8番手で走っていますし、中堅どころがチーム上位のタイムをマークしているのは良いですね。


さらに、チーム9番手の29分46秒で木村が走っています。前回の箱根予選でチームトップながら、箱根には故障で出場出来ず…そこから今年度に入って復帰してきたのは大きいです。ただ、タイムとしてはまだ物足りないかなあ。セカンドベストである29分56秒も5月にマークしていますが、箱根予選の走りを見れば28分台をマークしてもおかしくないですから。全日本予選も最終組で35位でしたし、完全復活はまだ先なのかなあ?


トップ10圏外では、野下が30分1秒、田島が30分5秒で走っており、2年生がタイムを伸ばしてきています。特に箱根で5区を走っている野下のタイムは全日本予選でマークしたものですし、2年になって力をつけてきているように思えます。この学年は木村を筆頭に力のある選手が揃っていますし、野下、田島も楽しみな選手たちです。

総評

関東インカレでは、キサイサの9位くらいで目立った走りは見せられず…2部でも箱根上位校がズラッと揃いますし、これは仕方ないかなあ。木村が間に合わず、さらにもう1人の日本人エースである高瀬もいませんでしたから、余計に厳しい状況でした。その高瀬の状況が気になります。木村が戻ってきたのは朗報ですが、高瀬は3月にハーフや1500mで好走していて楽しみにしていたのですが、今年度に入ってからは全然姿を見せず…今年度はキサイサ、木村、高瀬の3本柱が強力だと思っていましたが、なかなか揃い踏みとはいきませんね。


5千は前述の通り、トップ10でのタイム更新はなく、順位は25校中22→23位ということで1つ順位を下げています。なかなか即戦力候補の選手は入らないですし、箱根予選をどうしても重視するとなると5千のタイムはあまり気にはならないでしょうが、それでも14分19秒というタイムをもう少し上げておきたい気も…


1万の15点は単独6位となっておりかなり上位です。今年度は1万で条件の良かったコンディションが限られていたことや1万よりも5千に注力している大学が多く、上位陣がベストを更新出来ている大学が少ないですからね。そんな中、専修はトップ3が揃ってベスト更新しているのは大きいです。29分44秒→29分36秒と8秒ベストを更新していますが、元々23位の大学と離されていたこともあり、順位は変わらずの24位となっています。


トラックシーズンを見てみると、箱根予選に向けては期待よりも不安のほうが大きくなっているかなあ。エース力、総合力では前年度以上だと思っていたのですが、エース格の木村、高瀬を始めとして足並みが揃っていない印象で、前回好走した選手たちが2年連続で結果を残すのは容易では無さそう。ただ、前回の箱根予選も前評判が決して高く無いなかで見事に通過を果たしましたし、最重要の箱根予選にはしっかりと合わせてきて欲しいです。

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