2021年度 数字で振り返るトラックシーズン ~創価大学~

2021年7月23日

トラックシーズンのレースもほぼ終わり、夏合宿を経て駅伝シーズンへと続いていくことになります。夏場は駅伝ファンにとってはレースも少なく、ちょっと寂しいですよね。今年はオリンピックがあるのは楽しみですが。今日からは、私がデータベース管理している25大学について、トラックシーズンの結果を5千、1万で自己ベストを出した選手を中心に振り返ります。順番はランダムであり、最初は創価大学となります。

※2021/1/1以降の自己ベスト更新を以下のルールでポイント化しております。更新した順位と人数(1,2位・・・5pt、3,4位・・・4pt、、、9,10位・・・1pt)から算出され、各部門ごとに30点満点になります。

5000m:12点(1、4,6位)

トップ10で自己ベストを更新した選手は3人とそれほど多くないですが、12点となっています。エースのムルワが13分30秒でチームトップ、新家が14分2秒で4番手、そして今日の早稲田記録会で山森が14分4秒とベストを22秒も更新し、チーム6番手となっています。新家も山森も全日本予選では苦戦しましたが、ともに7月に入ってベストを更新しているのは良いですね。


特に山森は2位に6秒差をつける組トップ、早い時間帯とはいえ蒸し暑いこの時期に好タイムをマークしています。ハーフでも結果を残していますし、一気に主力となってくれそうな期待感があります。さらに、トップ10圏外ですが、桑田、石井、緒方らが揃って14分10秒台での自己ベストをマークしているのも良いですね。山森に桑田、石井も2年生ですし、前年度は3大駅伝未出場だったこの学年の台頭は大きく、1人でも多く戦力となってくれれば。


また、ベストには届かなかったもののセカンドベストで走っている選手は多く、その中には嶋津、三上、永井、小野寺といった箱根に出場している選手も含まれます。ベストは更新出来なくとも、セカンドベストで走れているのであれば、心配は無いですよね~気になるのは、葛西がトラックシーズンに姿を見せていないこと…箱根で快走を見せた葛西が駅伝シーズンに戻ってこれるかどうかはチームにとっても大きいです。

10000m:9点(2、3位 )

トップ10で自己ベストを更新したのは2人だけですが、嶋津が28分34秒、三上が29分9秒でチーム2,3番手のベストをマークしたことで9点となっています。ともに走力に1万の持ちタイムが見合っていなかったので、走る機会があれば大きくベストを更新してきますよね。ともにセカンドベストも今年度マークしており、さすがの走りを見せています。


これは創価に限らず多くの大学に共通していることなのですが、このトラックシーズンは1万よりも5千に力を入れている大学が多く、全大学の合計得点を見ても、50点以上5000mのほうが多いです。創価も1万で記録を狙う機会はあまりなかったですからね。1万でタイムを伸ばすのは駅伝シーズンの楽しみですかね。


トップ10圏外では、濱野が全日本予選で29分38秒とベストを更新しています。全日本予選の1組で自己ベストをマーク出来るとなると、まだまだタイムは伸ばせそうですよね。前回の箱根出場者7人のうち、4人が自己ベストを更新し、2人はセカンドベストで走れていることに。新戦力の台頭ももちろん大事ですが、主力がしっかりと走れているのも何よりです。


ほかは全日本予選にも出場した村田が29分56秒を2度マークし、ハーフで好走した緒方が30分1秒で走っていますね。今年に入ってから台頭してきた3年生コンビは楽しみです。特に緒方は長い距離やロードに自信があるようですし、前回箱根を走っていない選手の中ではかなり出場に近い位置にいるのでは。

総評

25大学中、5千の12点は15位、1万の9点は16位、合計の21点は17位となっており、自己ベストの更新度合いとしては真ん中よりもやや下という位置になりますね。上位10人の平均タイムで見ると、5千は1.4秒の更新で9→13位と4つ順位を下げています。一方で1万は嶋津、三上の二人が一気にタイムを縮めたこともあって5.2秒の更新で16→15位と1つ順位を上げています。


日本人エース格の嶋津、三上を始めトラックよりもロードに強い選手が多いのが創価の特徴ですし、そこまで目立った持ちタイムの更新は無かったですが、気にはしなくても良さそうかなあ。関東インカレでもムルワが1万mで2位に入った以外は全般的に苦戦気味ではありましたが…新戦力も起用してきましたし、総合力は着実に上がっているように思えます。


ただ、その一方で残念すぎるのはトラックシーズンにおけるもう1つの大きな大会である全日本予選ですよね。何度もブログにて書いていますが、箱根3位以内の推薦出場がなかったことで、20校の中でも最も通過してほしいと思っていた大学だったかも。しかしながら、葛西を欠いたことで最も不安だった3組で大きく崩れてしまい、14位で全日本初出場とはならず…5年前も通過濃厚から最終組でまさかの途中棄権になったり、前回の書類選考でも後一歩で通過を逃したりと全日本出場はちょっと鬼門になっていますね。。。


全日本出場を逃したことで、3大駅伝は出雲と箱根に出場することになります。この2大会にのみ出場するのは全大学の中でも創価だけです。ただ、前年度も同様に創価だけが出雲、箱根に出場予定で出雲は中止となり、箱根のみの出場となりました。ただ、結果的に箱根一本に集中出来たことで、優勝まであと一歩に迫る2位という大躍進に繋がりました。全日本初出場を逃したのは残念ですが、その分出雲、箱根に注力出来るメリットを活かし、また前年度同様に旋風を巻き起こしてくれれば。

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