専修大学 来年度の箱根駅伝(2022)へ向けて

経験値

続いては7年ぶりの出場となった箱根では20位、来年度は箱根予選からとなる専修大学について見ていきます。3大駅伝出場が7年ぶりですから当然3大駅伝経験者は今年の箱根を走った10人、来年度は4年生が2人抜けるので8人ということになります。2区、9区を走った4年生が抜けるのは痛いですが、1,2年生を中心に選手は揃ってきています。


今年の箱根は19位とも10分以上離されての最下位という結果には終わりましたが、箱根に返り咲いたことが何よりですから。区間下位に沈む選手が多かった中、10区の服部が区間14位と唯一15位以内で走っています。予選会の経験者となると、13人まで増えることになります。中でも、エースの1人として期待される木村は箱根予選チームトップ、箱根は直前の故障もあって出場出来ませんでしたが、チームを牽引する選手の1人です。


他の箱根予選経験者を見ると、箱根予選を2度走っている横山、佐々木詩音に全ての予選会を走っている南美空翔ら予選会の経験豊富な選手が多いですね。実際、箱根予選を複数会走っている&箱根にも出場したのは国増だけでしたし…今年度の箱根予選経験者も10人残っていますし、達成出来れば2010年、11年以来となる2年連続箱根出場に向けてこの経験は大きいです。

新戦力

来年度の専修の戦力を最も高めてくれるのは、専大史上初の留学生となるキサイサでしょう。5000mで13分39秒のベスト、都大路で3区2位で走っている頼もしすぎる選手です。箱根予選ではチームトップが44位の木村と稼ぐ役割を担う選手が乏しい専修において、大きな貯金が見込めるキサイサが加わることは、箱根予選でも箱根でも非常に大きい。これだけで、来年度は今年度以上の戦力と言えるのでは。


新入生は他にも14分29秒を持つ中島、14分30秒を持つ千代島が持ちタイムで早速トップ10に入ってきます。千代島は都大路も経験している選手です。14分30秒台のベストを持つ選手は5人おり、留学生を除いても例年と同じくらいのスカウトと言えそうかな。1年目からどれだけ戦力となってくれるのかも楽しみです。


3大駅伝・予選会にエントリーのみ経験のある選手を見ていくと…現3年生は誰もいないんですよね。5千で14分16秒とチーム上位のタイムを持つ松本や、箱根予選にエントリーされた冨永といった2年生、中山は箱根予選、粟江は箱根でメンバー入りと下級生も虎視眈々と3大駅伝・予選会出場を狙っています。5千で14分10秒以内はキサイサしかいませんし、1万で29分30秒以内も0人と持ちタイムは厳しい状況ですが、チーム内で戦力が均衡しており、競争は激しくなりそう。

展望

2年連続で箱根予選を突破できるかが最大の焦点となります。箱根予選で最下位通過、箱根でもダントツの最下位だったとなると、前回予選落ちとなった大学から最も狙われることとなるわけですが…ここで大きいのが前年度からの戦力ダウン以上に戦力アップが期待出来ることです。前回の箱根予選でチーム1,3番手だった木村、高瀬はその後も関東インカレで好走するなど結果を残しており、来年度はさらに貯金を稼ぐ役割が期待出来そう。


キサイサは最低でも20位以内、出来れば10位以内で走って欲しいところかなあ。都大路を見る限りはそれだけ上位で走る力はありそう。この3人が3本柱としてまずは稼いで欲しいかなあ。そして、前回100位前後で走っている南美空翔、金久保、国増らが今年度と同様かさらに上位で走ってくれれば問題は無さそう。チーム8番手以降だった選手はいずれも3年生以下ですし、10番手の争いも今年度以上にハイレベルになりそうですから、チーム2,4番手が抜ける穴は十分埋められそう。


やはり、今年度よりも来年度の方が箱根予選の戦力は上になりそうかなあ。そんな専修大学を他の予選落ちになってしまった大学が上回ってこれるのか、さらに箱根予選で9位以内だった大学が引き続き専修を上回れるのかということになりますが…今年度のような走りを見せることが出来れば、十分に2年連続で箱根出場は狙えると思います。


ただ、箱根予選ではこれまで6年連続で14位以下だったわけですし、前回7位で予選通過を果たした時も翌年度は17位まで沈んでしまいましたからね。通過する力はあっても、2年連続で結果を残せるかはまだ未知数な部分もあるかなあ。今回は涼しく周回の高速レースになったのも、後半順位を落とすことが多い専修には有利に働いた可能性もありますし。


箱根に連続出場出来たとすると、基本的には今年度の経験者が中心となるかと思いますが、3本柱を1~3区に起用するのが基本かなあ。例えば木村→キサイサ→高瀬のような区間配置が組めれば、木村に1区で粘ってもらい、キサイサで順位を上げて、3区以降粘るという布陣になれば、今年度よりは遥かに他大と競り合う機会は増えそう。山も経験者は残りますし、10区を走った服部がもう少し主要区間を任されることになるかも。


今回は6区間で区間19位以下となってしまい、往路は5区間全てでしたから、正直勝負にならない状況でした。まずは区間19位以下の区間を1区間でも多く減らすことが大事になってきますね。ベストメンバーが組めれば、今回の6区間から3区間くらいには減らせそうな気がします。箱根に出場出来れば、まずは最下位脱出が最低限の目標になってくるでしょうが、現実的に狙える戦力となりそうですし、再び箱根常連校に戻ってきてほしいです。

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