東洋大学 来年度の箱根駅伝(2022)へ向けて

経験値

続いては箱根で3位返り咲き、再びの頂点を目指す東洋大学について見ていきます。3大駅伝経験者は18人もおり、来年度は11人が残ることとなります。4年生は3大駅伝フル出場の西山や箱根フル出場の吉川など1年時から活躍した選手が多かったですからね。その一方で4年になって活躍した野口や小田らもおり、抜ける穴は決して小さくはありません。ただ、経験者11人というのは早稲田についで2位タイの人数を誇ります。


前年度箱根出場→今年度未出場の選手や全日本に出場→箱根未出場の選手が複数いますから、必然的に人数も増えますね。今年度もベストメンバーとは言えない布陣でしたし、まずは経験者がしっかりとメンバー入りを果たすのが大事になってくるかな。3大駅伝の好走経験者も多いです。


まずは2年連続箱根5区で3位以内で走っている宮下、ルーキーながら箱根2区4位で走っている松山のダブルエースを筆頭に、2年前の箱根で8区3位の鈴木、前年度の箱根では7区6位で走っている蝦夷森がおり、今年度の全日本では4区4位の前田、6区5位の腰塚らがいますね。全日本、箱根ともに1区9位で走っている児玉もおり、エース区間、5区山登りだけではなく、1区の心配がないというのも東洋の大きな武器となっています。


3大駅伝経験者の多くが1桁順位で走った経験を持ち、今年度の箱根も3位と定位置とも言える3位以内戻ってきた東洋大学、3大駅伝の経験値という点では優勝を狙うような他大学と比べても引けを取らないかなあ。その一方で区間賞経験者は宮下のみ、区間3位以内で走っている選手も前年度も含めても宮下のみということで、区間3位以内で走れるような選手を増やすことも大事になってきそう。

新戦力

なんといっても新入生の石田が気になります。13分34秒という高校歴代トップタイム、1万mも既に28分37秒を有していますからね。積極的に飛ばした都大路は1区14位にとどまりましたが、高校トップクラスランナーであることは間違いないでしょう。即戦力として活躍してくれるのでは。続く選手は持ちタイムを見ると、13分台も14分1桁もおらず、14分10秒台の選手が甲木、梅崎、永吉、北村らが続くことになります。


14分10秒台の選手もそれぞれに実績があり、例えば甲木は1500mで世代トップクラスの選手の1人ですし、梅崎は都大路1区11位という実績、永吉も北村も都大路の長距離区間でしっかりと結果を残している選手です。いずれも、得意とする分野で持ちタイム以上の力がある選手ばかり、大学で一気に台頭する選手も出てきそうで楽しみです。


3大駅伝のエントリー経験者を見ると、久保田が29分19秒のベストに2年連続で箱根メンバー入りを果たし、山田は前年度の箱根、古川は前年度の全日本、箱根でメンバー入りを果たしています。2年生は3大駅伝経験者も多いですが、エントリー経験者も豊富なんですよね。選手層の底上げに貢献している学年で3大駅伝デビューも待たれます。


1年生も奥山が全日本、村上が箱根で既にメンバー入りを果たしており、ともに持ちタイムもきっちりと伸ばしている選手。3年生がなかなか3大駅伝経験者以外の台頭が乏しい状況を考えると、1,2年にかかる期待はどうしても大きくなるかなあ。エントリーだけではなく、3大駅伝デビューも待たれるところです。

展望

箱根に向けて、現時点の戦力を考えると、2区を走った松山、5区を走った宮下の2人はそのまま任される可能性が高そう。2区を安心して任せられる松山の存在は、宮下を5区に集中させることが出来ますからね。松山も今年度の経験を活かして来年度の走りはさらに楽しみになりますし、宮下も下りは痛みも出てやや失速してしまいましたが、やはり区間賞候補の1人には間違いないですからね。


1区も引き続き児玉に任せれば崩れる心配はいらなそうですが、今年度台頭してくる選手がいれば、1区に抜擢するのもありかも…ただ、東洋は比較的1区を重視している気がするので、起用するとしても準エース級となった選手くらいだと思いますが。往路の経験者は他に前田がいますし、期待のルーキーからも往路を走る選手は出てくるかも。特に石田は1年目から主要区間を任されても全然おかしくないですし。


2区松山がビシッとハマったことで往路はもうあまり心配がいらなくなりましたね。今年度も往路2位でしたし、2,3年前は2年連続で往路優勝を果たしているチーム、来年度の箱根も先手を取って有利に進めていきたいところ。一方で往路に比べると不安があるのは復路かなあ。山下りの6区は今年度走った九嶋や候補と言われた及川らがいますが、ともに箱根では苦しい走りになりましたし…


優勝を狙うような大学は57分台や58分前半で当然のように走ってきますから、6区を安心して任せられる選手を用意出来るかも大事になってきそう。復路経験者は今年度走った清野以外に蝦夷森、鈴木らがいますが、蝦夷森はともかく1年の箱根以来3大駅伝を走れていない鈴木は厳しいのかなあ。全日本を走った腰塚を含め新4年生がまた復路を任せられるようになると大きいのですが。


新3年生以下に任せるとなると、全日本を走った佐藤や3大駅伝エントリー経験者、8区あたりは新入生に任せるという選択肢もありますよね。比較的安定している往路に比べると、復路は復路順位も物足りなかったり、崩れる区間があるのが気になるところ。今年度も3位は死守したとはいえ、復路は9位でしたし…東洋時代は復路の強さがチームを支えていたのもありましたし、復路で5位以内で走れたり、区間賞争いが出来る選手をいかに増やせるかが鍵になってきそう。


一時代を築いた東洋も箱根優勝からは7年遠ざかり、8年ぶりの優勝を目指すことになります。3大駅伝も2015年の全日本を最後に5年間勝てていませんからね。来年度は戦力的にも再び優勝候補の一角を占めることになりそうですし、また3大駅伝で強い東洋を見せてくれれば。そして、チャンスがあれば5度目の箱根優勝、期待したいです!!

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