中央学院大学 来年度の箱根駅伝(2022)へ向けて

2021年2月25日

経験値

続いては箱根予選で12位とまさかの予選落ち、来年度は1年での箱根復帰を目指すこととなる中央学院大学について見ていきます。3大駅伝経験者は11人いますが、来年度は7人ということになります。元々、4年生の人数が少なかったこともあり、エース級が複数抜ける穴は大きいですが、人数としては決して多くはない。その一方で今年の箱根に出場出来なかった影響は大きく、箱根経験者となると栗原、吉田、武川のわずか3人しかいないんですよね。


個人的に出雲・全日本を走ったのと、箱根を走っているのでは箱根で期待出来る経験値は大きな差があると思っているので、やはり今年の箱根出場を逃したのは痛かったかなあ。一方で箱根予選経験者となると、10人残っています。これまで連続シードを獲得していたので箱根予選は今年度のみ出場、そして戸口、石綿ら主力を欠いたことで4年生は2人しか箱根予選に出場していないので必然的に10人残りますよね。来年度の箱根予選に向けては今年度の悔しすぎる経験は当然活かしたいところ。


箱根での好走経験では、栗原が高速1区で区間5位の快走、武川も6区5位と素晴らしい走りを見せています。重要度の高い往路、復路のスタートとなる区間で好走している選手がいるのは箱根に向けて心強いかな。距離が短い出雲では小島、吉田らが区間5位前後でまとめてはいますが、こちらは箱根に向けては参考程度かなあ…しかし、ともに箱根予選では二桁順位で走っており、来年度は主力級の走りを見せて欲しい選手たちです。


チーム中位で走っている選手では、中島、吉本といった2年生がおり、特に中島は全日本でも5区10位でまとめているのが良いですね。武川、小島に続く2年生の台頭は来年度を見据えても非常に大事になってきます。もちろん、箱根予選でチーム下位に沈んでしまった松井、馬場といった3年生の巻き返しにも期待したいところですが。

新戦力

3大駅伝・箱根予選が未経験の選手では…全日本予選を走っており、ハーフの持ちタイムを伸ばしてきた小野がまず楽しみかなあ。スピードタイプかと思っていましたが、長い距離も心配なさそうですし、箱根や全日本のエントリー経験もありますからね。前回の箱根、今年度の箱根予選、全日本と続けてエントリーされている糸井もそろそろ出場を果たして欲しい選手の1人です。


また、持ちタイムを伸ばしている選手では、5千、1万をそれぞれ14分1桁、29分1桁で走っている松島、14分10秒台、29分20秒台のベストを持つ荻沼あたりがメンバー入り、出場争いに加わってくると、また選手層も厚くなってきそうかなあ。


新入生では堀田兄弟や吉田といった14分1桁、10秒台のベストを持つ実力者が複数加わることとなり、箱根出場校と比べても見劣りしないスカウトと言えそう。その一方で14分50秒台以降の選手も10人以上加わることとなり、中央学院の育成力でここから一気に抜け出してくる選手も出てくるのが楽しみです。


ここまでなかなか名前が挙がらないのが現1年生ですね。伊藤が一人抜けた状態となっており、3大駅伝・予選会にエントリーされないだけではなく、持ちタイムでトップ10に入ってくる選手もいません。1万で29分台の選手もまだ伊藤だけですからね~大学でタイムを伸ばしている井澗や飯塚といった選手を始め、2年となって台頭してくる選手も出てきてもらわないと困りますね~

展望

今年度の箱根予選落ちとなった大学で最も衝撃的だったのが中央学院でした。靴の進化や平坦な周回コースとなったことによる高速化にもう一歩ついていけず、低体温症となる選手も複数出るなど、久しぶりの箱根予選ということも影響したのか、ちょっと合わせきれなかった印象です。トップ通過の有力候補と言われたことによる慢心も無かったとは言えないか…


とはいえ、2年連続で箱根出場を逃すわけにはいきません。決して箱根予選落ちするような戦力では無いですし、今年度の苦すぎる経験を教訓に来年度はしっかりと予選通過を果たして欲しいところ。本線に出場出来た場合、現状の戦力だと往路に誰を起用するかが悩ましいところですね。栗原、小島らはほぼ確実としても、続く選手をどうするか…6区で好走している武川を往路というのも選択肢としてはありえますが、あそこまで1年で好走した選手を平地にするのももったいない気が…


5区の人選も気になるところですが、出場した過去4大会はいずれも1桁順位で走っているなど、大きな心配はなさそうかなあ。またしっかりと適性を見極めて上れる選手が出てきそうな気がします。5千でタイムを伸ばす川田や伊藤らがそのスピードをハーフでも見せられるようになれば、往路候補にもなってくるかと思うのですが…


復路は箱根予選を走っている上級生となる選手がまずは中心となってきそうかなあ。2,3年生だけでも現状は10人揃いそうですし、箱根でも十分戦える陣容とはなりそう。その一方で先述の通り、往路を任せられる選手となるとまだ人材不足は否めないだけに、栗原に続く準エースが小島、武川以外にも複数出てきて欲しいところかなあ。そうすれば、前回11位となるまで5年連続で獲得していたシードにグッと近づくことになりそうです!!

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