2020年度 4年生特集 ~東海大学~

本日は東海大学の4年生について、在学中での走りを振り返っていきます。全部で6人登録されています。この4年間で3大駅伝はそれぞれ1回の優勝、特に3年時の全日本では3本柱がチームの中心となって優勝に貢献しました。総合2位も4回あり、いつでも優勝争いができるチームへとなりました。黄金世代が抜けたあとのチームはどうなるかと思っていましたが、この世代を中心に下級生の育成も進み、強い東海は健在でした。

塩澤 稀夕

高校ベストは13分58秒、都大路では1区2位、都道府県対抗では1区区間賞と間違いなくこの世代トップクラスの1人でした。1年の関東インカレ1部1500mに出場して5位とまずはそのスピードを見せると、全日本にも出場して2区5位と上々の3大駅伝デビューとなりました。しかし、その後は故障などもあってなかなか出場には至らず…2年時までは2年の全日本にエントリーされるに留まりました。


完全にチームの主力となってきたのは3年時、5千では13分33秒、1万では28分16秒と大学トップクラスとなるタイムをマークした他、出雲では3区6位、全日本では3区3位でチームの優勝に貢献、箱根でもエース区間の2区を任されて区間7位といずれも主要区間を任され結果を残し続けました。


主将となった4年時には日本インカレ5000m,1万mでともに7位入賞、全日本では総合17位でタスキを受け取りながらも区間賞と2秒差の区間2位で巻き返す素晴らしい走り、さらに日本選手権にも出場し、28分8秒と大学ベストで走っています。最後の箱根では1区を任されると、超スローペースの集団を引っ張りながらも道中は下がって体力温存するなどクレバーな走り、トップと5秒差の2位と好スタートをきりました。上級生になっての活躍はまさにエースと呼ぶに相応しいものでした。

名取 燎太

高校ベストは13分52秒、都大路では1区区間賞、都道府県対抗では5区区間賞であり、ロードでは高校生最強との呼び声も高かった選手です。しかし、1,2年時は故障に苦しみ続けることとなり、3大駅伝には一度もエントリーされていません。実績としては1年時に1万で29分26秒をマークしたくらいでしょうか。5千のベストも結局大学4年間では更新出来ていないです。


復活を遂げたのは3年時、焼津ハーフで63分4秒をマークし、関東インカレ1部ハーフでも5位入賞を果たしています。3大駅伝デビューとなった全日本では最長区間の8区を任されると区間2位と会心の走りで優勝のゴールテープを切ることに。箱根では万全とは言えない状況だったものの、それでも4区2位とさすがの走りを見せています。


4年時には1万で28分10秒とエースに相応しいタイムを叩き出すと、全日本では2年連続で8区を任され、ラスト1kmまで延々引っ張りながらも区間3位、優勝にはあと一歩届かなかったものの強さを見せました。最後の箱根では満を持してエース区間の2区を任されて区間8位、上級生になって3大駅伝に出場するようになってからは一度も外すこと無くチームを支え続けました。

西田 壮志

高校ベストは14分15秒ながら、都大路では1区3位で走っており、ロードでは持ちタイム以上の強さがあることは明らかでしたね。都大路1区でトップ3がそのまま東海に加わるということでも注目されました。1年の箱根にエントリーされましたがこの時は出場には至らず…しかしその後ハーフで63分36秒をマークしています。2年時には63分27秒と大学ベストとなるタイムをマークすると、関東インカレ1部ハーフでは4位入賞、ここから西田は強さを発揮していくこととなります。


3大駅伝デビューとなった全日本では4区3位の好走、箱根では2年生以下で唯一出場し、山登りの5区を任されると区間2位と素晴らしい走り、東海の箱根初優勝に多大な貢献をしました。3年時には関東インカレ1部ハーフで3位表彰台に上がる走り、トラックでも1万で28分58秒をマークし日本インカレ1部1万mで8位入賞を果たしています。その一方で5千は出場する機会さえほとんど無く、高校ベストは4年間で更新出来ていません。


3年の出雲では6区2位の好走、全日本では4区で自身初となる区間賞をマークして優勝に貢献、箱根では当然のように2年連続で5区を任されましたが、この際は万全では無かったこともあり、区間7位にとどまっています。4年時には1万で28分37秒と大学ベストをマークすると、全日本ではエース区間の7区を任されて区間6位、箱根では3年連続の5区で2年連続の区間7位、全日本は差し込みもあったようで、箱根も直前に軽い故障となかなか3年の箱根以降は万全の状態で3大駅伝に臨めませんでしたが、それでもチームに欠かせない選手として活躍し続けてくれました。

米田 智哉

高校ベストは14分29秒、1年時に1万で29分19秒をマークし、2年時には5千で14分17秒をマーク、これがいずれも大学ベストとなっています。3年時にはハーフで63分10秒をマークすると、箱根で初エントリーを果たしています。4年時には2年連続で箱根メンバー入りを果たすも、あと一歩箱根出場には届きませんでした。持ちタイム上は箱根出場を果たしても全くおかしくなかったのですが、やはり黄金世代の1学年下というのは厳しいものがありますよね。

鈴木 雄太

高校ベストは14分57秒と6人の中では最も悪い持ちタイムとなっています。しかしながら、2年時に1万で29分21秒、ハーフで63分31秒をマークすると、箱根でも16人のメンバー入りを果たしています。3年時には5千で14分21秒、ハーフでは63分6秒とさらにタイムを伸ばすことに。全日本で初エントリー、箱根でも2年連続エントリーとなりますがいずれも出場までは至らず…4年時には自己ベストを更新することはなく、全日本・箱根もエントリーされませんでした。米田同様になかなか分厚い選手層に割って入ることは出来ずかなあ。

上村 亮太

高校ベストは14分26秒、1年時に1万で29分28秒をマーク、2年時に5千で14分14秒をマークしており、いずれも大学ベストとなっています。ハーフでは3年時にマークした64分56秒が大学ベストとなっています。4年時には1万で持ちタイムトップ10に入ってくることもありましたが、目立った走りを見せることは出来ず、3大駅伝にエントリーされることはありませんでした。

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