箱根終了後に考える全日本予選(2021年度)の展望

状況

気が早いのですが…過去の振り返りよりも今後の展望の方が需要があるようなので、箱根終了後&新入生がある程度判明した現段階で、来年度の全日本予選について展望を述べていきます。例年だと行われるのは6月末、当然5ヶ月もすれば全く状況は変わるでしょうが、あくまでも現時点で…全日本の出場枠は今年度の全日本の結果から15校、そして全日本シードは8校(駒澤、東海、明治、青学、早稲田、東洋、帝京、順天)なので予選からは通常ならば7校なのですが…


関東は箱根で3位以内に入った大学を全日本に推薦出場させており、全日本予選のルールがちらほら変わっても、この条件はずっと守られているんですよね。まだ、来年度の要項は正式発表されていませんが、全日本に未出場ながら箱根2位だった創価はおそらく推薦出場を果たすと思われます。よって、すでに全日本出場権を獲得しているのは9校、残る6枠を争うことになります。


今年度の全日本予選は行われずに1万のタイムでの選出となりましたが、本来であれば4組×2人の8人の合計タイムで全日本出場を争うことになります。12人走って上位10人の合計タイムで競う箱根予選とは異なり、8人走って8人の合計タイムとなる全日本予選は誰一人として失敗出来ない分、プレッシャーも大きなレースとなります。


また、指定期間内における1万のベストが上位20校に入らないとそもそも予選会に出場することさえ出来ません。例年通りの条件で全日本予選出場校が決定する場合、ボーダーに近い大学や20位以内に入っていない大学は積極的に1万の記録会に出場することが予想され、予選会出場争いから熾烈になる可能性もありますね。今年度は1万でも好タイムが連発でしたし。

展望

持ちタイムで抜けているのは中央、3年生以下の1万平均持ちタイムでは、28分40秒で全大学中4位、全日本予選会校ではトップとなっています。例えば最終組を吉居、森凪也に託し、3組に千守、三浦といった盤石の布陣も組むことが出来ますし、戦力は圧倒的に抜けて通過候補でしょう。唯一かつ最も心配なのは箱根棄権以降、ずっと出場を果たせていないこと。


戦力が整ってトップ通過が期待される時さえアクシデントがあったり、、、今年度はまさかの持ちタイムトップながら3月の記録は対象外となって出場出来ず…呪われているレベルです。全日本出場か箱根シードのどちらかでも達成出来れば、状況が変わるかなと思うのですが。


最も通過が有力視されるのは國學院かなあ。藤木、中西大のダブルエースに島崎、殿地、木付と勝負レースで結果を残している主力が揃います。1年の伊地知も力がありますし、持ちタイム、勝負レースの実績を考えても最も不安は無さそう。さらに、新入生も山本、平林、中川など過去最高スカウトと言われる選手が加わりますし、最も不安は無さそう。


エース力では東国大が抜けています。ヴィンセントを起用すれば圧倒的なアドバンテージを得られますね。さらに日本人選手が丹所、山谷という28分台コンビや芳賀が続きます。この4人で3,4組を組むのが盤石かな。全日本、箱根をしっかりとまとめた宗像もいます。さらに、新入生がこれまた凄まじく、13分台のベストを持つ佐藤、白井に14分1桁の倉掛、冨永と何人ルーキーが起用されるのかも楽しみ。予選通過有力校です。


箱根予選会校で他に通過が有力視されるのは神奈川大かなあ。3年生に呑村、川口、西方ら実力者が揃い、ルーキーも佐々木、宇津野、高橋と箱根予選で好走したトリオがいます。ここに箱根に出場した落合、安田に全日本予選に出場経験のある島崎で8人揃えることが可能ですからね。さらに、新入生も粒ぞろいで13分台のベストを持つ中原、14分1秒の園田らもメンバー争いに絡んできそう。ずば抜けた選手はいませんが、通過有力校の1つかな。


ここまで紹介したのが4校ですが、他の大学はどこも決め手にかける印象かなあ。日体大はチームの中心だった4年生が抜け、エース藤本にかかる期待が大きくなります。ルーキーは植松、田中、西槇、渡野らがいきなり持ちタイムトップ10に入るなど選手層を厚くしてくれそうですが、3,4組を耐えるのは容易では無さそう。


拓殖は元々トラックはあまり得意では無いですが、エースのラジニに強力で、合田が28分台に突入、桐山や児玉も含めた3年生は力があります。そこに吉村、工藤、江口、佐々木ら箱根を経験した2年生がどれだけ絡んでいけるか…よほどはまらないと通過は難しいか。


城西は砂岡がエースとして君臨も続く選手はまだ力不足は否めないかなあ。箱根で好走した山本唯を筆頭にルーキーは野村、山本樹、新井、堀越、山中ら楽しみな選手が揃っていますので、2年生になってどれだけ力をつけてくるか。ずっと姿を見せていない松尾の復活も待たれるところですが、全日本予選突破出来るだけの戦力を整えるのは難しそう。


法政はエースの鎌田が盤石も続く河田、松本、清家、川上らがどれだけ勝負レースで結果を残せるかですね。箱根も松本、清家はまとめてくれはしましたが、1桁順位で走った選手は区間賞の鎌田以外いなかったわけですし。前半はある程度まとめられたとしても後半の組が厳しくなりそうかな。


国士舘もエースのヴィンセントと他の選手と力の差が大きいのがやはり最大の課題。持ちタイムはどんどん伸ばしてはいるのですが、いざ勝負レースとなって後半の組で渡り合える選手がヴィンセント以外いるかと言われると、ちょっと不安と言わざるを得ないかなあ。1年の山本に遠入らが日本人エース級になってくれれば面白いのですが、現状は前半耐えても、3組が特に厳しそうかなと。


山梨学院はベストメンバーが組めるかがまず大事ですね。留学生はオニエゴでも心配は無いですし、松倉、坪井といった箱根を欠場した主力、万全でなかった渡邊らの完全復活は必須。2年は橘田、1年は新本、島津らも力をつけていますし、通過争いに加わるだけの力はあると思います。


専修はキサイサ、木村、高瀬の3本柱となるかと思いますが、楽しみですよね。その前に、まずは1万でタイムを伸ばして全日本予選出場をきっちりと勝ち取る必要がありますが…ただ、箱根予選や箱根を見る限りは3本柱以外が走る組はかなり厳しくなりそうかなあ。


箱根予選落ち校を見ていくと…実は持ちタイムで中央に続くのは日大なんですよね。エースのドゥングに樋口、松岡、小坂と続く28分台トリオは強力。この4人が3,4組を担うとして1,2組をしのげれば通過は狙えそうな戦力ではありますよね。箱根予選の悪夢を払拭するためにも何とか通過を果たしたいところですが、持ちタイム通りの走りを勝負レースで見せられるチームになるかにかかっています。


中央学院も本来であれば全本予選を通過出来るだけの戦力はあります。エースの栗原に小島、武川という28分台の2年生コンビはまず強力。3大駅伝経験豊富な吉田に全日本を走った中島、伊藤にルーキーも堀田晟や吉田ら楽しみな選手がいます。箱根予選の惨敗から、全日本予選にしっかりと合わせられるかどうかかな。


筑波はまず全日本予選への出場が果たせるかどうかというところからかなあ。チームを牽引した4年生が抜けると、岩佐が新エースとなりますが、30分切りもまだ5人しかいないはずですし、タイムを伸ばさないと出場は厳しそう。


上武はエースの村上を筆頭に着実にタイムを伸ばしてきています。3年生以下でも、すでに1万で30分切りは16人を数えますからね。上武歴代でもこれは屈指の持ちタイムでしょう。ただ、勝負レースで力を発揮出来るかは別問題で現状村上以外は厳しい戦いになりそうかな。


大東大は28分台こそ片根、倉田と2人おり、29分前半のタイムを持つ選手も2年生を中心に増えてきているのですが、2年連続箱根予選で惨敗を喫している状況を考えると、全日本予選も厳しいのではないかと思ってしまいますよね。全日本予選は戦力的に厳しいと思われる中でも通過を果たしてきたのですが、、、


こうして箱根後における来年度の全日本予選の戦力を見てみると、、、通過争いはかなり激しくなりそうです。個人的な印象としては、通過有力が國學院、東国大の箱根シード校に中央、神奈川とシード落ちの中でも上位の4校で残る大学はどこが通過してもおかしくないかな…これまでの全日本予選を見ていると、しぶとい走りを見せているのは日体、城西、法政あたりで多少持ちタイムや戦力が厳しくとも通過しているかな。箱根予選落ち校では、中央学院、日大に力がありそう。まずは、無事に全日本予選が行われてほしいですね。そして、予選会からハイレベルな争いを見せてくれれば。

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