第97回(2021年)箱根駅伝 明治大学 区間配置予想 ~72年ぶりの優勝へ悲願達成のとき~

2020年12月24日

本日は明治大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根は、最も苦戦した区間でも4区13位と崩れることのない走り、さらに山をともに1桁順位でまとめ、7区阿部の区間新記録の走りと稼ぐべき区間で稼ぎ、総合6位に入りました。全日本では、一度も総合6位以下に下がらない安定した走りで総合3位、選手が揃う安定感抜群のチームへと変貌を遂げました。エントリーメンバー箱根成績(直近5年)はこのようになっております。

4年生:小袖 英人、長倉 奨美、村上 純大、
     大保 海士、樋口 大介、前田 舜平

3年生:手嶋 杏丞、鈴木 聖人、金橋 佳佑、丸山 幸輝

2年生:櫛田 佳希、富田 峻平、小澤 大輝、漆畑 瑠人、加藤 大誠

1年生:児玉 真輝

優勝候補と言われる大学に前回の箱根で好走した選手のエントリー漏れがある中、明治は前回の箱根を走った8人、全日本を走った8人がしっかりとエントリーされています。足の状態が心配された鈴木も問題無さそうですし、1区から10区まで隙のない区間配置が出来そう。現状でのベストメンバーと言って良いエントリーと言えるのではないでしょうか。1万のタイムを見ても、各学年の上位は揃ってエントリー、唯一28分台のベストを持つルーキーの杉が外れていますが、他の16人を見えれば外れても仕方ないほどですからね。


今年の10月以降、1万でベストを更新している選手が16人中15人、残る1人である前田も5千では13分57秒を10月にマークしています。エントリーされた16人全員が駅伝シーズンに入ってから結果を残しているのは心強いですよね。さらに、1万の上位10人の平均タイムも28分31秒で2位、16人中14人が28分台のベストを持ち、残る2人が前回2区で好走した加藤と6区で好走した前田なのですから、その盤石ぶりが分かります。


持ちタイムも素晴らしいのですが、やはり今年度の明治が凄いのはその安定性かなあと。記録会に出た選手、対抗戦に出た選手、もちろん全日本に出場した選手もほどんどの選手がしっかりと結果を残しているんですよね。エース級だけではなく、主力どころや16人のメンバーを争う選手たちも含めてです。さらに、山で好走している選手が複数いることが、さらに明治の箱根への期待度を高めています。


前年度のエースは間違いなく阿部でしたが、今年度は誰なのか明確に決められないのも明治の強みです。個人的には鈴木だと思っていますが、4年の小袖、3年の手嶋、2年の加藤らも当然候補に上がるでしょうし、往路を誰が走るのか、10人をどう選ぶのかは全大学で最も悩ましいかもしれません。もちろん良い意味で…そんな明治大学の区間配置予想は以下の通りです。

小袖④ー加藤②ー櫛田②ー手嶋③ー鈴木③
前田④ー富田②ー児玉①ー大保④ー長倉④

~往路~

1区は小袖、全日本1区で好走したルーキーの児玉がいますが、箱根の1区は最短区間となった全日本の1区とは別物ですからね…前回もルーキーは2人しか走っておらず、ルーキーに任せるのはリスクかなあと。選手層が薄ければ当然ありえる選択ですが、選手が揃いすぎて10人選ぶのが大変な明治からすれば、前回もしっかりと走っている小袖が安心かな。


2区は加藤、前回はルーキーながら区間10位と素晴らしい走り、全日本でもエース区間の7区を任されていますし、2年連続でエース区間を担うことになるのではないでしょうか。ちょっと不安なのは、全日本は区間8位に留まったこと、11月の自己ベストラッシュに加藤が加われなかったことでしょうか。かといって代わりもいない気がしますが。


3区は櫛田としました。もちろん前回走った手嶋もいるのですが、4区に残しておきたいなあと。もう1人往路を誰に任せるかというところで、櫛田は面白そうかなあと。前回の箱根も全日本も冷静な走りを見せてくれました。1万でも28分19秒まで伸ばしてスピードのあるところも見せましたし、往路の3区を任せてもしっかりとまとめてくれそうな期待があります。


4区は手嶋、全日本は調子が上がりきらないながらも区間7位、しっかりとまとめてくれました。エース格の1人ですし、準エース区間の4区の方が良いのかなあと。どの区間も大事ではありますが、4区は重要度も上がっていますし、ここを稼ぐ区間にしたいなあと。


5区は鈴木、本人のコメントを見る限りは問題無さそうですし、前回も区間5位で走っているこの区間で前回以上の走りを見せて欲しいです。3大駅伝は3大会連続区間5位、個人的に最も信頼できる選手だと思っているので、崩れることはまず無いでしょうが、さらに爆発力も見せつけてくれれば。

~復路~

6区は前田、前回も58分台の区間7位で走っていますし、2年連続1桁順位で走っている選手を外すことは考えづらいですね。他の優勝候補は6区経験者がいませんので、明治としてはアドバンテージを得たいですね。復路のスタートでもあり、大事な区間となりそう。


7区は富田、1年の全日本では6区15位でしたが、2年時となった今年度は面白いように自己ベストを更新しています。ハーフでも好走経験がありますし、3部門全てでここまでタイムを伸ばしているとなると、箱根でも見てみたいなあと。監督も全日本を走ってもおかしくなかったという話でしたし、7区としてみました。


8区は児玉、1区を走らないのであれば、ルーキーが比較的走ることが多く、前回も櫛田が走っている8区で良いかなあと。もちろん、他の主要区間を任せられるだけの選手だとは思いますが、先述の通り1年に頼るチームでもないですし、ならば10番手の選手が起用されやすい8区で稼ぐ役割を担うのもありかなあと。


9区は大保、今年度の村上があまり奮わずというところで、過去2大会は9区を走っていますが外して予想しています。となると、全日本6区で素晴らしい走りを見せた大保の抜擢もあり得るのでは。全日本の走りは感動的でしたし、完全復活してさらなる成長を遂げた走りを最初で最後の箱根で存分に見せてくれれば。


10区は長倉、5千で13分50秒、1万も28分36秒と着実にタイムを縮めてきており、全日本、箱根ともに2年連続でエントリーを果たしています。3大駅伝の経験はありませんが、箱根を走ってもおかしくない力をつけていますし、最初で最後の箱根でアンカーである10区を任せるのはどうかなあと。

分かってはいましたが、10人選ぶのが難しすぎますね…全日本も前回の箱根も走っている金橋は当然箱根を走ってもおかしくないですが、どちらもチーム内では下位だったこともあって外して予想しています。村上は先述の通りですが、万全であれば2年連続9区を中位で走っている村上も当然起用される可能性はあります。


持ちタイムでは、5千で13分52秒、1万で28分38秒を持つ小澤や5千で13分41秒、1万で28分53秒を持つ漆畑といった2年生コンビも力がありますよね。今回は上級生の方が起用される可能性が高いかなということで外していますが、2年生が5人全員走っても何もおかしくないです。16人全員が走ってもおかしくない選手層はやはり驚異かなと。


ここまで褒め続けていましたが、不安要素もいくつかはあるんですよね。例えば往路は小袖、加藤、手嶋、鈴木の4人はあっさりと予想しましたが、5人目は誰になるんだろう?と。今回は櫛田としましたが、他の優勝候補と比べるとちょっと厳しいかもと。例えば1区児玉のように小袖以外で計算出来れば、往路は何も心配がいらなくなるんですけどね。


箱根ではゲームチェンジャーが大事と言われます。全日本を見ても駒澤の田澤、東海の名取、青学ならば神林らが当てはまるかと思いますが、苦しい順位ならば一気に上位を追い、好位置ならば後続を引き離すような圧倒的な走りを見せられる選手が明治から出てくるかどうか。先述の通り、私は鈴木に期待しているのですが…例えば鈴木が区間賞に迫るような走りを見せてくれるのであれば、一気に明治の優位性は高まりまそう。


もう1つ気になるのは優勝争いをチームとしてずっと経験していないということかな。青学の箱根での圧倒ぶりは言うまでもなく、東海は2年前の王者、駒澤は箱根こそ優勝から遠ざかっていますが、全日本で優勝を果たしています。過去10年の箱根を見ると、2012年に3位、2015年に4位に入っているのが上位ですが、2012年は東洋、2015年は青学が無類の強さを発揮して優勝争いに絡めてはいないですからね。今回、優勝争いに本当に加わることが出来た場合、経験豊富な他大に負けじと力を発揮出来るかは重要かつ気になるところ。


かつては持ちタイムは良い、選手は揃っているもののいざ3大駅伝となると力を発揮出来ないという印象だったのが、安定感のあるチームへと変貌を遂げ、ついには優勝候補の一角に名を連ねるまでになりました。72年ぶりという歴史への挑戦となりますが、今の明治には何かやってくれるという期待感がありますし、まずは全日本と同様に3位以内、そしてチャンスがあれば栄冠を目指してほしいです!!

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