上武大学 2020年度 箱根予選結果&来年度に向けて

続いては上武大学について、箱根予選の結果を振り返りつつ、来年度への展望も書いていきます。前回の箱根予選が13位、今回が14位ということで2年連続の予選落ち、徐々に箱根が遠ざかっていきつつあるのが正直怖いです。このまま箱根が手が届かないものになりそうで。。。エースクラスは台頭してくるのですが、中堅どころがなかなか育ってこないというのが実情かなあ。箱根予選結果はこのようになっております。

箱根予選振り返り

チームトップは14位の村上、この走りには正直びっくりしました。確かに、1万で28分38秒を叩き出すなど目覚ましい成長を遂げていましたが、エースの岩崎を上回ってくるとは…来年度のエースは村上で間違いないという走りを見せてくれました。

2番手の28位に岩崎、前回の12位に比べると順位は下げてしまいましたが、それでも2年連続の30位以内は素晴らしく、エースの役目を果たしてくれました。この2人の活躍は素晴らしかったのですが…100位以内で走ったのがこの2人だけでは出場権争いに加わるのは困難です。


3番手の127位に坂本、4番手の140位に西村が入っており、ここまでが150位以内です。坂本は前回18位で走っている選手ですが、その後は目立った走りが無くて少し心配していましたが、2年連続の好走とはならず…岩崎にも1分8秒も差をつけられることとなってしまいました。西村は3年連続の出場で前回の302位からは162位も順位を上げてきました。過去2回はいずれもチーム10番手に入れなかったことを考えると、4番手は上出来でしょうか。


5番手の164位に吉田、6~10番手はいずれも固まっており、191位の小澤、193位の小川、194位の渡辺、201位の田波、203位の青山と13位内に6人、タイムも小澤~青山まで6秒しか差がありませんでした。集団走は出来ているのですが、いかんせん200位前後の集団では厳しい…吉田は持ちタイムを着実に伸ばしている3年生、3大駅伝・予選会初エントリーだったことを考えると最低限の走りではあったかなあ。


小澤はエントリーは前回もしていますが出場は今回が初ということを考えると、ある程度しょうがないのかなあ。西村は1万で29分20秒台、吉田・小澤は29分30秒台とタイムを伸ばしている選手たちです。小川も1万は29分54秒をマークしていますが、こちらも最低限の走りという感じかなあ。渡辺も含めてチーム4~8番手はいずれも29分台のベストを持つ3年生、渡辺は前回の222位からはわずかに順位を上げてきています。その後、タイムも29分29秒まで伸ばしています。


田波はこれが最初で最後の3大駅伝・予選会エントリー&出場となりました。高校ベストが15分28秒から箱根予選会出場までを勝ち取っています。青山は1万で29分台をすでに2度マークしている1年生、唯一出場したルーキーとなりましたが、まずまずかなあ。。。


11番手の218位に湯本、12番手の268位に今泉となりました。今回は1万でタイムを伸ばしている3年生の出場が多く、湯本も含めて12人中6人と半数が3年生、その走りがチームの命運を左右するかと思いましたが、29分40秒を持つ湯本は10位以内には入れず…最も良かったのが140位の西村ということで、全体的に苦しい走りになってしまったかなあ。今泉は村上とともに2人だけ出場した2年生ですが、村上のチームトップとは反対にチーム最下位となってしまったのは残念でした。。。

来年度に向けて

これで2年連続で箱根出場を逃すこととなってしまった上武大学ですが、復活への道が険しいことは間違いないでしょう。12人中9人が残る来年度、エースはもちろん村上が健在ですが、続く選手が…箱根予選で100位以内で走った経験があるのは村上だけです。続くのは140位だった西村ですからね…


箱根予選を多く走った3年生が来年度どれだけ成長を遂げてくれるのか、どれだけ100位以内で走る選手がでてくるのかがまずは非常に大事になってきそう。稼ぐ選手がいても、中堅どころがまとめてくれないとどうしても総合タイムは上がらないですから。そして、中堅どころだけではなくてさらにそこから抜け出してくる選手も必要になります。稼ぐ選手が一人だけでは順位はなかなか上がらず、過去2大会は上位2人と3番手以降の差が大きすぎました。


最低でも3人は稼ぐ選手が出てこないと厳しいというのが実情で、いきなりエース格が複数台頭することがどれだけ大変かはこれまでのチーム状況を見ていても分かるでしょう。もちろん3年生だけではなく、2年の今泉、1年の青山といった箱根予選を経験した選手たちにはさらなる飛躍を期待したいところ。また、箱根予選を走った選手だけではなく、新たな選手の台頭も当然求められることになります。


3年生では、1万で29分45秒を持つ源川が2年時に全日本予選・箱根予選にエントリーされているだけに、来年度は箱根予選出場も期待される選手1人です。内藤は2年時に箱根予選を走っており、加藤は今年度箱根予選にエントリーされているなど、箱根予選に出場した6人以外にも選手が最も揃っている学年と言えそう。


2年生では、中島が1万で29分38秒までタイムを伸ばしており、1年の全日本予選にも出場している選手です。11月に入って5千で14分20秒、1万で29分42秒と立て続けにベストを更新している石田や1万で29分46秒を持つ阿部は箱根予選でもメンバー入りを果たしており、着実に力をつけています。さらに、1年時にハーフで64分41秒をマークした丸山もおり、なにげに楽しみな選手は台頭しつつあるんですよね。ここから抜け出す選手がやはり出てきて欲しい。


ルーキーでは、高校ベストで14分13秒を持つ額賀が1万で29分57秒をマークするなど徐々に上がってきている様子、芝は1万で29分48秒とこの学年トップのタイムを有していますし、山林は5千で14分18秒をマークするなど一気にタイムを縮めてきています。高校ベストで14分25秒を持つ米林など他の学年に比べて比較的高校ベストの良い選手が多いんですよね。大学で経験を積み、2年目以降戦力となる選手が1人でも多く出てきてくれれば。


1万の持ちタイムでは歴代上武の中でもトップクラスかとは思いますが、高速化が進んでいる現状では目立った持ちタイムとは言えない状況…もう箱根予選会の大学も面白いように28分台を叩き出していますから。エース級も中堅どころも箱根予選出場を争う選手の全てでレベルアップを果たさないことには箱根返り咲きは遠いままかなあ。


2年連続で箱根出場を逃すとますます箱根は遠ざかり、3年連続となると本当に戻ってくる大学は滅多にありません。上武はまさにそんな危機的な状況にあると思います。戦力的には引き続き厳しい状況が続くかと思いますが、そんな中でもかつてのようにしぶとい走りを見せて、何とかまた箱根出場を果たして欲しいものです!!

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