早稲田大学 2020年度 全日本結果&箱根に向けて

いよいよ、箱根駅伝の16人メンバーエントリーも明日に迫ってきました。最後は早稲田大学について、全日本の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。全日本では主力を4区までに投入しながらも、後半の区間も粘っての総合5位、一時は2位に52秒差をつけるなど存分に見せ場を作ってくれました。さらに、全日本後にも自己ベストラッシュは止まらず、最も勢いのある大学の1校と言って良いでしょう。全日本結果はこのようになっております。

全日本振り返り

1区の辻が区間6位、トップとも11秒差という好スタートを切りました。期待のルーキーが早速全日本で結果を残してきたのは大きいです。2区の井川は区間5位で3つ順位を上げて3位に浮上、高校時代トップだった井川も1年時は全日本、箱根ともに二桁順位でしたがようやく本領発揮してきたでしょうか。井川がエース級になってくれるとチームとしてもますます楽しみ。


3区の中谷は区間賞の走りでチームをトップへと押し上げることに。1年時から強かった選手ですが、3年生になってさらに安定感が増し、強さも増して来たように思えます。有力選手が揃った中での区間賞、意外にも3大駅伝で初の区間賞なんですよね。エースの走りを見せてくれました。中谷とともにダブルエースを形成する


4区の太田は区間2位も後続を一気に突き放すことに成功、区間賞に7秒届かなかったのは残念ですが、それでも十分に力を発揮してくれたのでは。太田も2年時まで十分強かったのが、3年になって一気にエース級に台頭してきましたよね。


5区の菖蒲は区間9位でトップこそ守ったものの後続との差を詰められることに…高3以降はちょっとロードで苦戦気味のように思えますが、今回もらしい走りを見せることは出来ませんでした。6区の諸冨も区間8位、ここで総合3位に後退してしまうことに。菖蒲、諸冨というルーキーを5,6区に起用しましたが、ちょっと他の優勝候補に離されてしまうことに。さすがにまだ荷が重い部分もあったかなあ。


7区の鈴木は区間9位で2つ順位を下げたものの、上位陣とはそれほど離されなかったですし、まずまずの走りと言えるのでは。1年時から実績十分の2年生ですし、井川とともに中心選手として計算出来ます。8区の山口区間6位の走り、一度は追いつかれた東洋を再び突き放しての5位死守というのが素晴らしいです。千明を起用出来なかったしわ寄せが最もあったのが8区かと思いましたが、十分すぎる走りを見せてくれたのでは。

箱根に向けて

全日本以降の走りを見ていると、箱根に向けて期待は高まるばかりなんですよね。まず、全日本出場組を見てみると…中谷、太田のダブルエースは日本選手権1組で2,3位と表彰台に上がる走りを見せて27分台をマーク、ダブルエースとしては全大学でもトップクラスの戦力を有します。さらに、井川が28分12秒、山口が28分20秒、鈴木が28分40秒と揃って好タイムでの自己ベストをマーク、特に山口がここまでタイムを伸ばしてきたのには再びびっくり。全日本の走りも納得です。


さらに、全日本に出場しなかった4年生では宍倉が28分16秒をマークし、2年連続の箱根に向けて何も問題は無さそう。箱根6区を走った半澤も29分4秒をマークしていますし、箱根経験者が順調なのは何より。一方で早稲田の一番の心配は山でしょう。


前回の経験者である5区吉田、6区半澤がいるのは頼もしいのですが、ともに区間15位以下だったのが気になるところ…前回の経験やさらに力をつけていることを考慮して同じ選手を起用するのか、それとも別の選手を用意するのかは監督の手腕が問われることになりそう。もう1つ心配なのはエース格の千明の状態です。雑誌を見る限りは箱根には間に合うということなので、千明が往路を任せられるほどに回復していれば、心強い限り。


往路が確実視される中谷、太田に井川と千明で1~4区を組むことも可能ですし、前回7区2位の鈴木も十分任せられますからね。一人復路に残せるのも大きいです。復路も前回10区を走った宍倉に全日本を走った山口も出場は確実、そこにルーキーが1人か2人は入ることでしょう。全日本の走りを見る限りは辻は可能性が高く、ついで諸冨もハーフの距離は問題無さそうということで楽しみですね。


さらに、持ちタイムを伸ばしている選手としては、、、4年生では住吉が29分27秒をマークして2年連続の箱根16人を狙うところ。3年生では、室伏が29分4秒、向井が29分25秒をマークし、ともに全日本に続くメンバー入りが有力視されます。エース級だけではなく最も選手が揃う学年となっています。


2年生では、小指が5千で13分41秒をマークし、日本選手権にも出場しました。長い距離はまだ未知数ですが走力がアップしていることは間違いありません。安田も5千、1万ともに今年度ベストを伸ばしていますし、鈴木・井川に続く選手たちです。ルーキーは全日本を走った3人(辻、菖蒲、諸冨)に北村は13分台のベスト、1万も29分ちょうどで走っていますし、先述の通り柳本・佐藤もタイムを伸ばしています。すでにルーキーの時点で6人が計算出来るというのは早稲田ではなかなか無いことですし、何人メンバー入りするかも楽しみ。


こうしてみてみると、16人を選ぶのはともかく10人はかなりハイレベルな争いとなりそう。そして、1~4区を走るであろう選手の走力としては全大学でもトップクラスなのでは。5,6区でどれだけ走れるかがチームの命運を握ることになりそうですが、そこを上手く凌げるのであれば前回の総合7位からの順位アップはもちろん、全日本の5位を上回る結果を残してきたとしてもおかしくは無いです。過去2回の箱根は12位、7位とやや不完全燃焼の結果となっている早稲田ですが、それまでは8年連続で5位以内を確保していましたし、また箱根で強い早稲田の走りを見せて欲しいです!!

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