創価大学 2020年度 箱根予選結果&箱根に向けて

続いては創価大学について、箱根への展望も書いていきます。出雲が中止となった影響を最も受けたのが、この創価大学でしょう。せっかく箱根で初シードを獲得し、出雲出場権も初めて得たのに中止…さらに一時的にチームを離れていた嶋津のタイムを失ったことで、タイム選考となった全日本も初出場ならず、結果として全大学の中で唯一、全日本も箱根予選も出場せずに箱根を走る大学となりました。


順当にいけば3大駅伝フル出場だったのが、箱根のみ出場というのは3大駅伝の経験という点でも痛いですし、箱根に向けてチーム状況を確認する機会を失ったのも厳しいです。他大学はいずれも全日本か箱根予選という勝負の場を経験しているわけですから、相対的に創価にとっては不利に働くことでしょう。

今年度のベスト更新

相対的に経験の場が減ったこともあり、駅伝シーズンは積極的に記録会に出場してきました。5千では13分54秒をマークした福田がチーム2番手、14分1秒の三上、14分2秒の横山が3,4番手とハイレベルな持ちタイムに。さらに、14分4秒を出した原富が7番手、14分5秒を出した新家が8番手とトップ10のうち5人が自己ベストを更新、10番手でも14分6秒ですから数年前の創価のタイムを考えると、別格のタイムです。


トップ10圏外でも14分8秒をマークした永井を始め、14分11秒の小野寺、14分12秒の中村、14分16秒のルーキー桑田、14分18秒の石津など14分10秒台でベストを出した選手が多かったですね。2年生以上に比べると、5千ではちょっとルーキーの存在感が無かったかなあ。


1万ではムルワが27分50秒を叩き出し当然チームトップ、福田が28分19秒とこちらも好タイムで2番手と続き、エースと日本人エースの二人が素晴らしい走りを見せました。さらに、嶋津も29分1秒でチーム5番手のタイム、箱根10区区間賞&区間新の嶋津が戻ってきたのは大きすぎる。鈴木大が29分16秒をマークして復活の走りを見せれば、桑田が29分16秒、吉田が29分17秒、山森が29分21秒とルーキートリオが揃って好タイムをマークし、チーム7~9番手を占めることとなりました。


これで、トップ10のうち7人が自己ベストを更新する盛況ぶり、10番手でも29分26秒と5千同様にシード校に相応しいタイムになってきました。他にも石津が29分34秒をマークしたのを始め、29分39秒の濱野、29分40秒の横山、29分46秒の新家に29分50秒の甲斐、29分53秒の松本、29分56秒の中村など29分後半の自己ベストも多く、すでに20人以上が30分切りのタイムを有するほどになりました。

箱根に向けて

前回の箱根からは10人中7人が残っています。高速1区で区間賞だった米満を始め1,2,5区と往路を走った3人が抜けたのは痛いですが…まず2区はムルワがムイルの穴を十分に埋めてくれそう。持ちタイムを見ても日本インカレの走りを見ても心配はなさそうです。そして、5区は激坂最速王でトップに立った三上が有力視されます。元々上りに強いと言われていた三上がさらにスピードも身につけたとなると、前回の築館に負けない走りも期待できるのではないでしょうか?


さらに、往路は前回も4区で好走した福田がさらに力をつけ、10区区間賞の嶋津も往路に回ってくる可能性が高いでしょうし、3区中位でまとめた原富も健在です。この5人であっさりと往路は埋まってしまいますし、前回の総合7位を上回ってもおかしくないほどなんですよね。さらに、前回復路を走った石津、鈴木大らも往路候補の選手ですよね。葛西も個人的には往路を走ってもおかしくないと思っているのですが、今年度は目立った走りを見せられていないことを考えると厳しそうか…


箱根経験者の7人+ムルワ、三上で9人ですが、当然他の選手も16人のメンバー入りだけではなく箱根出場を狙ってくることでしょう。4年生では大澤や松本が箱根予選を経験していますし、今年度伸びてきている中村もメンバー入りを期待される選手。鈴木渓は前回もメンバー入りを果たしています。3年生では中武や小野寺が1万で29分30秒を切ってきていますし、永井は前回同様の16人どころか出場も期待される有力候補。


2年生では、葛西とともに14分6秒の高校ベストを持つ濱野が1万でタイムを伸ばしてメンバー入りをアピール。横山・新家はともに5千、1万で持ちタイムを伸ばしていて、前回に続いてのエントリーはほぼ確実で出場を争う選手たちです。ルーキーでは先述の通り、1万で好タイムをマークした桑田、吉田、山森の3人がそのまま16人のメンバー入り候補、1人くらいは箱根出場を果たしてもおかしくなさそう。


こうしてみてみると、10人の争いだけではなく16人エントリー争いも熾烈です。選手層は前年度と比べても負けていないどころか上回っているのでは?ただ、前回はほとんどの区間で上手くいったのも事実ですし、その再現を果たすのは決して容易では無いでしょう。前回のシード校はいずれも強力なだけではなく、予選会校も順大・中央はシード獲得の可能性が高いと言われていますし。。。


戦力的には2年連続のシードを獲得しても決しておかしくはないと思いますし、4年生に力のある選手が揃っていることを考えると、何とか2年連続のシードを獲得し、来年度以降にも繋げていきたいところです。箱根出場を狙う大学から、箱根シードを狙う大学へとチームは成長を遂げ、ついに初シードを獲得したのが前回、次は安定してシードを獲得出来るチームが目標になってくるでしょうか。驚異的な成長を遂げる創価大学、出雲・全日本に出場出来なかった悔しさを晴らすような圧巻の走り、唯一の3大駅伝となった箱根で見せて欲しいです!!

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