東京国際大学 2020年度 全日本結果&箱根に向けて

続いては東京国際大学について、全日本の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。全日本結果はこのようになっております。 前年度の全日本では初出場でいきなり4位でシードを獲得という圧巻の結果を残しましたが、今回は伊藤世代の受けた穴を埋めきれず、更に現状のベストメンバーとも言えない布陣だったこともあって総合10位、2年連続のシード獲得とはなりませんでした。

全日本振り返り

1区は2年連続で山谷、前回がトップと31秒差の14位、今回がトップと23秒差の13位ということで前回からはどちらも上げてきていますし、最低限の走りではあったかな。ただ、今年度は1万で28分29秒を叩き出すなどエースの1人としてチームを牽引してほしいことを考えると、物足りなくもあったか。


2区の丹所が区間8位の走りで総合でも13→8位と5つ順位アップ、この時点でシード圏内に入ってこれたのは良かったです。丹所も1万で28分39秒を叩き出し、安定感では日本人トップと言ってよいのでは?この2年生コンビがダブル日本人エースということになるかな。


3区の内田は区間15位と苦しい走りで8→14位と一気に6つ順位を落としてしまうことに。持ちタイムは悪くないですし、前年度の全日本予選も1組6位で走っている選手ですが、流石にエース格が揃う3区は厳しかったか、苦い3大駅伝デビューとなりました。4区の宗像が区間9位でまとめたのは収穫だったかな。1年時は3大駅伝・予選会ともにエントリーさえありませんでしたが、今年度は1万で29分18秒までタイムを伸ばすなど力をつけて3大駅伝出場を勝ち取りました。宗像もまだ2年生であり、次はこの学年がチームの中心となりそう。


5区の加藤純は総合順位こそ12→11と1つ上げたものの、区間順位は13位ともう一歩だったかな。2年時に箱根5区を走り箱根予選は3年連続で出場、更に今年度は5千も1万もタイムを伸ばしている4年生ですが、勝負レースとなると力を発揮出来ていないのが気になります。6区の堀端も区間12位、宗像同様に今年度台頭してきた2年生、1万も29分35秒まで伸ばしていて区間順位もまずまずかな。3~6区は奇しくもトップとの差がすべて1分20秒台なんですよね。距離もそれほど変わらないですし、区間順位の差こそあっても似たような走りだったとも言えるのかも。


7区の佐伯が区間16位に沈んだのは痛かったです。6区終了時ではまだシードラインと2分20秒ほどでムセンビならチャンスがあるかもと思っていましたが、この区間で4分差に開いてしまってシード権は絶望的に。佐伯は1年時から箱根に出場し、主要区間も任せられる選手ですが、そこまで結果を残しきれていないのが気になるなあ。


8区のムセンビは区間2位、2つ順位を上げて総合10位でのフィニッシュとなりました。前回よりも40秒タイムを下げてしまったのは残念ですが、それでも前回とは展開が違いますしあの順位からでも57分台で走るのはさすがです。チームとしての課題も見える結果だったか。

箱根に向けて

全日本予選に出場した選手で箱根往路が確実と言えるのは、山谷と丹所という1,2区を走った2人くらいかな。この2人に全日本はムセンビに譲ったものの、箱根には出場してくるであろう大エースのヴィンセントがいます。前回の3区はもう衝撃としか言いようがなく・・・6区以外で1時間を切ることがあり得るとは思いませんでした。ヴィンセントが2区か3区、山谷と丹所が1区と残る2区か3区という布陣の可能性が高そうかな。まずはヴィンセントのところでトップに立ちたいですよね。


前回箱根4区を走っている佐伯も当然往路候補の1人ではあるのですが、前回も二桁順位でしたし全日本の走りも含めてちょっと不安は残るかなあ。前回の箱根経験者は5人おり、先述の選手以外では6区を走った大上、8区で好走している芳賀がいます。特に芳賀は2年連続で箱根好走しており、箱根でも往路を走って欲しい選手です。大上は前回区間17位と苦しみましたが6区経験者がいるのは大きいです。


2年前の箱根経験者では全日本でも5区を走った加藤純が箱根5区を走っていますが、区間21位と非常に苦しい走りだったことを考えると、再び5区の可能性は低そうかな。全日本を走った内田や宗像、堀畑らも当然箱根の10人候補に入ってくることでしょう。3大駅伝経験者以外で16人のエントリー、あわよくば10人以内を狙う選手としては・・・


4年生では中島が1万で28分台、ハーフで63分台のベストを持っていて前回の箱根にもエントリー、最初で最後の3大駅伝出場が期待されます。栗原も1万で29分13秒、ハーフで64分9秒のベストに前回の箱根、そして全日本でもエントリーされておりメンバー入りの可能性は高いかなあ。こちらも出場する可能性は十分ありそう。


全日本には荒井、杉崎、熊谷、草場といずれも1万で29分台のベストを持つ4年生がおり、杉崎と草場は箱根予選経験者、熊谷は全日本予選に出場しています。今年度も最も選手が揃っているのが4年生であることは間違いなく、16人中半分を4年生が占めてもおかしくないほどです。


3年生は逆に最も苦労している学年であり、芳賀以外では1万で29分23秒のベストを持つ渡邊が全日本にエントリーされたくらいかなあ。せめてもう1人は箱根で16人に入る選手が出てきて欲しいところですが…2年生では、善田が1万で29分29秒を先月マークするなど自己ベストを連発して勢いのある選手、奥村は1万で30分20秒のベストながら全日本でメンバー入りを果たしている選手です。選手層では4年生かもしれませんが、エース級を含めて選手が最も揃っているのは間違いなくこの2年生でしょう。


ルーキーは全日本に出場こそなりませんでしたが、林が5千で14分9秒、1万で29分57秒をマークして全日本もメンバー入り、5千のベストでは14分10秒を持つ麓に14分13秒の川畑・村松に14分17秒の加藤優と持ちタイムの良い選手が多いです。1万を走っているのは川畑くらいで長い距離は未知数の選手も多いですが、これだけタイムを伸ばしているとなると、箱根でも1人でも多くのメンバー入りを期待してしまいます。


こうしてみてみると、2,4年生を中心に選手はある程度揃っていると言えそうかな。しかし、主要区間を任せられる選手となると、山谷や丹所、佐伯でも不安がないわけではないですし、極論を言えばヴィンセントが走る区間以外はまだまだ未知数な部分も大きいんですよね。前年度は伊藤世代を中心に全日本予選・箱根予選をトップ通過、全日本4位、箱根5位とまさに大躍進を遂げた東国大、その世代が抜けた後こそチームとしての真価が問われることになるでしょう。


選手層は着実に厚くなってきていますし、往路を何とか中位で凌ぎ、復路はしっかりとまとめてシード獲得というのが現実的な目標かなあ。全日本は苦しむ区間が多く、シードを逃してしまいましたが、箱根では前年度のように多くの見せ場を作って欲しいです!!

12/19(土)に「箱根駅伝公式ガイドブック2021」が発売されました。この時期は箱根駅伝関連の本が大量に出版されて、どれを買えばよいのか悩んでしまいますよね(汗)12/10以降に発売の本は箱根エントリー16人に特化し、より詳細な情報が載っているのが魅力的かな♪



箱根駅伝公式ガイドブック2021 2021年 01 月号 [雑誌]