第52回(2020年)全日本大学駅伝戦力分析&区間配置予想 ~明治大学~
名前 | 学年 | 5千ベスト | 1万ベスト | ハーフ換算 |
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小袖 英人 | 4年 | 13:46.56 | 28:34.33 | 01:03:41 |
村上 純大 | 4年 | 14:10.76 | 28:58.16 | 01:04:47 |
前田 舜平 | 4年 | 13:58.18 | 29:03.35 | 01:04:20 |
長倉 奨美 | 4年 | 14:17.56 | 29:12.11 | 01:03:23 |
大保 海士 | 4年 | 14:22.12 | 29:19.32 | 01:04:41* |
樋口 大介 | 4年 | 14:09.84 | 29:36.79 | 01:05:43* |
鈴木 聖人 | 3年 | 13:56.28 | 28:36.16 | 01:01:56 |
手嶋 杏丞 | 3年 | 13:55.68 | 28:40.72 | 01:03:28 |
金橋 佳佑 | 3年 | 14:07.59 | 29:13.20 | 01:05:24 |
丸山 幸輝 | 3年 | 14:14.96 | 29:55.29 | 01:06:41 |
加藤 大誠 | 2年 | 13:53.24 | 29:08.05 | 01:03:29 |
櫛田 佳希 | 2年 | 13:56.65 | 29:11.48 | 01:04:41 |
漆畑 瑠人 | 2年 | 14:01.11 | 29:39.04 | 01:09:05 |
富田 峻平 | 2年 | 14:01.05 | 29:42.00 | 01:02:59 |
児玉 真輝 | 1年 | 13:54.84 | 29:24.62 | |
安部 柚作 | 1年 | 14:00.53 | 29:48.92 |
5千、1万でチームトップの持ちタイム、勝負レースの実績も抜群の小袖、全日本では5区、箱根では9区を2年連続で任されるなど3大駅伝の経験豊富な村上、箱根では2年連続6区で好走、5千で13分58秒を先日マークした前田、3年時に一気に持ちタイムを更新、箱根予選も走っている長倉、1年時に全日本に出場、その後は苦戦するも4年時に自己ベストを連発している大保、3,4年時に自己ベストを連発し、2年連続のエントリーを果たした樋口の6人。
前回の全日本で7区5位と好走、箱根では5区5位で走るなどチーム随一の安定案を誇る鈴木聖人、前年度は箱根予選チームトップ、箱根でも3区7位で走っている手嶋、箱根では4区13位、5千のベストを先日14分7秒に更新した金橋、5千で14分14秒、1万で29分55秒のベストを持ち、3大駅伝・予選会通じて初エントリーを果たした丸山の4人。
エース区間である箱根2区にルーキーながら抜擢されて10位と好走、5千で13分53秒のベストを先日出している加藤、箱根予選ではチーム2番手の好走、箱根では8区8位、5千も先日13分56秒をマークしている櫛田、5千で14分1秒、1万で29分39秒とベストを今月に更新している漆畑、5千で14分1秒をマーク、前回の全日本では6区15位で走っている富田の4人。
5千で13分54秒の高校ベストを持ち、都大路1区、都道府県対抗5区のいずれも9位で走っている児玉、5千で14分0秒、1万で29分48秒を高校時代にマークしている安倍の2人。
前回の全日本こそ15位に沈みましたが、箱根では6位と好走。それ以上に、出雲の代替レースとして行われた対抗戦で揃って好結果を残したのが、個人的には好印象です。前回の箱根までは持ちタイムはよくても、もう一歩チームとして噛み合わないというか…揃って力を発揮しきれないという感じだったのですが…箱根以降は面白いように自己ベストを更新する選手が多く、安定感がグッと増しているように思えます。
直近で好走している選手が多いため、目立ったエントリー漏れはありませんね。それどころか万全のエントリーと言ってよいのではないでしょうか。16人中12人が10月に入ってから5千、1万のいずれかでベストを更新、6人は両方でベストを叩き出している主力であり、勢いのある選手が揃っています。いい意味で区間配置が予想しづらくなった明治大学の区間配置予想は以下のとおりです。
小袖④ー加藤②ー前田④ー櫛田②
村上④ー児玉①ー鈴木③ー手嶋③
まずは8人選ぶのが大変なのですが…今月の対抗戦の走りが重視されると考え、今月の記録会で5千で13分台 or 1万で28分台のベストを出している選手が6人(小袖、加藤、前田、櫛田、鈴木、手嶋)に3大駅伝でチーム最多タイとなる4度出場している村上、最後に期待のルーキー児玉という8人にしてみました。
1区は小袖、もはやエースとなった小袖を1区に使うのはもったいないかなあと思ったのですが…他の大事な区間を安心して任せられる選手たちが揃っているんですよね。となると、前回の全日本でも1区5位と好走、さらなる上位も期待出来る小袖が安心かなあと。1区で出遅れは避けたいですから。
2区は加藤、箱根2区での快走は素晴らしかったですし、今月も早速5千で好タイムを見せています。箱根2区の走りを見ると、他大の主力と争うことの多い2区を十分に任せられるかなあと。また、明治は過去2大会は阿部、手嶋とエース格を2区に起用していることもあり、エースの1人である加藤を2区としました。
3区は前田、前回は3区に有力選手が複数来たこともあり、今回も力のある選手を起用したいところ。となると、箱根で2年連続好走を見せるなど経験豊富な前田が安心かなあと。過去2大会は上級生に3区を任せていることもあり、4年の前田としました。4区は櫛田、5千、1万のいずれもベストを更新している選手の1人であり、箱根でもきっちりと1桁順位で走っていますからね。勝負レースで結果を残している選手ですし、4区あたりが良いかなあと。
5区は村上、過去2年連続で5区を任されているのが村上、2年前は7位で走っていますし、走り慣れてコースで力を発揮してくれればと思い、5区としています。ただ、直近の対抗ではちょっと他の選手よりも目立たなかったため、ベストを出している選手に変わられる可能性もありそう…6区は児玉、前回もルーキーの富田が走っていましたし、期待のルーキーである児玉には距離は長めですが負担の少ない6区がデビュー戦としては良いかなあ。
7区は鈴木、箱根予選の翌週であった前回もエース区間である7区で5位と好走していますし、あえて別の区間を任せる必要は無いかなと。明治で最も強い選手の1人ですし、エース区間を稼ぐ区間に出来る選手なのは大きいです。エース区間に鈴木が控えているという安心感を1~6区を走る選手に与えることも出来ますし。
8区は手嶋、明治はエース級よりも比較的長い距離に強い選手を8区に置く傾向があるのですが…今の戦力ならばエース級を起用しても前半も心配いらないほど選手が揃っていますから。6年前にエースの大六野をアンカーにして2位に入ったように、最長区間に主力を残せるのであれば越したことは無いです。そして、手嶋はスピードもあって長い距離にも強い頼もしい選手ですから。7,8区という2大重要区間をライバル関係でもある3年生コンビに任せたいという気持ちもありました。
こうしてみてみると、本当に選手が揃っていますよね。今回予想しなかった選手を見ても…14分1秒を今月マークしている漆畑、富田がいますし、大保、樋口という復活を遂げた4年生も楽しみ。箱根4区を走っている金橋もいますし、主力であっても少しでも調子が悪いとなれば、すぐにでも外されそうなほど充実しています。全日本の展望を見ても、明治は3強(青学、東海、駒澤)に次ぐ位置付けなのではという予想がいくつか見られました。
実際に皆さんの順位予想を見ても、現時点で4位となっていますね。全日本ではこれまで4年連続でシードを獲得出来てはいませんが、私も正直明治はもはやシード争いに巻き込まれることも無いのでは?と思っています。それだけ上位争いが出来る戦力を有しており、チームとして好調そうなんですよね。前回の箱根や今月の安定感抜群の各選手の走りを見ていると、期待は高まるばかりです。3位以内に入ってきたとしても全くおかしくないのではないかと…
せっかく、5年ぶりに3大駅伝フル出場を果たせると思いきや、出雲が中止となってしまった明治大学…出雲を走れなかった分も、全日本にぶつけてほしいですね。この4年間、悔しい思いをし続けてきた全日本で、まずは最低限5年ぶりのシードを確保し、1つでも上の順位を目指していって欲しいです!!