2018年度 10000m持ちタイム遷移 ~その2~

続いては、来年度、1万mの平均持ちタイムが8~15位の8大学について、2018年4月1日(今年度開始)、2019年2月13日(今年度最終版予定)、2019年4月1日(来年度開始)の3つのポイントで持ちタイム遷移を振り返りつつ、来年度の戦力を見ていきます。

 

大学名 2018/4/1 2018/2/16 2019/4/1(予定)
順天堂大学 7位 29:12.77 9位 29:03.80 8位 29:17.08
中央大学 3位 29:10.64 8位 29:03.56 9位 29:17.61
早稲田大学 15位 29:23.62 11位 29:10.38 10位 29:19.71
日本体育大学 9位 29:16.34 15位 29:15.13 11位 29:20.47
東京国際大学 20位 29:31.05 20位 29:17.73 12位 29:21.76
國學院大學 18位 29:26.69 21位 29:18.10 13位 29:23.27
創価大学 10位 29:18.50 14位 29:14.26 14位 29:26.01
城西大学 11位 29:20.24 10位 29:06.37 15位 29:26.30

 

8位は順天堂大学、順位を1つ挙げることとなりますね。27分47秒という驚異的なベストを持つ塩尻を始め、29分前半で吉岡、金原、江口らが抜けることとなり、影響は決して小さくは無いのですが…その理由としては、野田、橋本といった28分台ランナーがいる一方、29分前半にもずらっと選手が揃うんですよね。29分30秒切りが既に9人いるのは魅力的です。

 

また、新入生からも西澤が29分44秒で10番手とトップ10に入ってきました。5千でも別に二人がトップ10入りしていますし、やはり新入生は楽しみな選手が多いですよね。ただ、スーパーエースが抜けた影響というのは持ちタイム以上に大きいですよね。実際、エース区間を安心して任せられる選手がいるかと言われると…選手層は決して薄くは無いだけに、次期エースの台頭が待たれます。

 

9位は中央大学、今年度始めには3位とトップ3に入っていた持ちタイムも現時点で8位、来年度は9位に下がることとなります。人数は少ないですが、28分22秒の中山、34秒の堀尾というダブルエースの卒業は1万mのベストでも影響が大きく、他の4年生も29分30秒台、40秒台が揃っていますからね。来年度は28分台が舟津、二井と二人いますが、いずれも3大駅伝で結果を残せているとは言い難いですからね。

 

29分前半も5人いて、池田はエース候補の1人ですし、10番手も29分40秒と上々ではありますが、29分台のベストを持つ選手がちょっと少ないんですよねえ。矢野は30分台ですが、もっとタイムを伸ばせるでしょうし、一番の鍵を握るのは1年生かなあ。三浦が29分35秒以外は井上、森智哉が31分台にとどまるなど14分30秒切りが大量に入った選手たちがなかなか記録会でさえ姿をあまり見せませんからね。エースの台頭、新戦力の台頭ともに待たれる状況です。

 

10位は早稲田大学、今年度の4月時点では15位でしたが、そこから11位まで上げ、来年度はさらに1つ順位を上げてトップ10に戻ることに。28分25秒を持つ永山が抜ける影響は大きいですが、2、3番手がともに29分24秒の車田、清水となっていますからね。タイムも下がるのは10秒未満ですし、それほど大きくはありません。

 

ただ、28分台のベストを持つのは太田智ただ1人だけというのは、ちょっと寂しいですよねえ。もちろん、29分1桁には新迫、中谷といった実力者がおり、10、11番手でも29分39秒というタイムを有してはいますが。新入生では、鈴木が29分35秒のベストで既に9番手に位置していますね。井川とともに即戦力候補の新入生は持ちタイムからも期待が高まります。

 

11位に日本体育大学、15位からは4つも順位を上げてくることになります。わずか5秒しかタイムが下がらないのは、1万mでは珍しいですね。現4年生が、29分30秒切りこそ宮崎を筆頭に6人と大量にいるのですが、その一方で28分台は1人もいないんですよねえ。また、3年生以下を見ても、29分30秒切りが8人いることから、抜ける影響は比較的小さかったですね。

 

28分台は山口和と中川がおり、この二人がダブルエースとして君臨してくれないことには、日体大の巻き返しは難しそうです。池田、岩室の他に亀田と2年生も存在感を示してきたのは大きい。となると、残るは1年生ですかねえ。加藤、大内、佐藤らが29分台で走ってはいますが、まだ存在感は見せられていませんし。さらなる選手層のためにも、下からの突き上げに期待。

 

12位は東京国際大学、現在は20位ですから、8つも順位を上げることとなりますね。タイムはわずかに4秒しか下がりません。4年生は河野が29分17秒、浦馬場も29分31秒のベストを有してはいますが、3番手以降は30分台ですからね。その一方で3年生以下でも10番手は既に29分46秒となっていることを考えれば、順位を上げるのも納得です。

 

さらに、この順位には新留学生のムセンビも含まれていませんからね。これまでの実績からすると、1年目はタイタスが出場するであろうために出番はなかなか無いでしょうが、どんなタイムを出してくるかは今から楽しみです。28分30秒切りにタイタスと伊藤がおり、エースは健在、3年生に実力者がずらっと揃う現状を考えても、来年度の東国大は過去最高の戦力となりそうで、期待が膨らみます。

 

13位は國學院大學、現時点での21位からこちらも一気に8つ順位を上げることとなります。タイムはわずかに5秒ダウンとなり、11~13位の大学はいずれも4年生卒業による1万mへの影響が小さいですね。江島が29分16秒、芹澤が29分24秒で29分30秒切りは2人ですし、28分台もいないですからね。箱根では復路を支えてくれましたが、1万mのタイムはそれほどでも無く…

 

3年生以下は土方、青木、浦野と3本柱がいずれも28分台でトリプルエースとして君臨していますし、まだ6番手の藤木もすぐに名を連ねることになりそう。10番手が29分44秒というだけではなく、14番手でも29分47秒と層の厚さを見せています。エースたちが4年生となる来年度は、今年箱根で更新した過去最高順位のさらなる更新まで期待されるほどですね~

 

14位は創価大学、順位は変わらずです。28分44秒のベストを持つ作田が抜けていますが、2番手の古場は29分25秒、3番手の二宗が29分30秒と4年生が抜ける穴は一般的なのかなあ。3年生以下でも30分切りは10人揃っていますからね。ただ、27分38秒のムイルはずば抜けていますが、2番手が29分4秒の米満と28分台が1人もおらず、29分30秒切りも他に鈴木大、上田の2人だけなのはちょっと寂しいですよね。

 

30分1桁も4人おり、29分台はまだまだ増えてきそう。期待の新入生も1万mのタイムは持っていませんが、すぐに好タイムを出してきそうですしね。来年度の戦力を持ちタイムから考えると、箱根出場争いどころかシード争いをしてもおかしくないんですよね。戦力的にも予選落ちをする大学では無いでしょうし、早めに箱根路に戻ってきてほしいところです。

 

15位に城西大学、10位から一気に5つも順位を下げてしまうことになりますね。28分台こそ中島だけですが、29分前半に大石、鈴木、金子、峐下、服部と5人もいますからね。1万mのベストとなると、5千に比べて4年生が抜ける影響は大きくなっています。タイム以上に、これまでの実績を見ても痛すぎるのですが…

 

28分37秒のベストを持つ荻久保が箱根こそ出場出来ませんでしたが、エースとして君臨するでしょう28分44秒の西嶋を含め28分台が2人、10番手でも29分48秒は上々ですよね。その一方で、29分前半となると、菅原、大里の2人しかいないのはやや気になるところ。今回の箱根では、一度崩れると止められないまま終わってしまいましたからね。荻久保以外にもエース区間を任せられる選手が出てくれば、一気に立て直しも出来そうなほどに選手は揃っています。