2018年度 10000m持ちタイム遷移 ~その1~

新入生も一通り発表され、今年度はもう3月のトラックシーズンの始まりまでは1万m記録会も無いだろうということで…来年度の1万mの持ちタイムトップ10がほぼ判明しております。2018年4月1日(今年度開始)、2019年2月16日(今年度最終版予定)、2019年4月1日(来年度開始)の3つのポイントで持ちタイム遷移を振り返りつつ、来年度の戦力を見ていきます。

 

新入生で1万mのトップ10に入ってきた選手も反映済みです。高校生で1万mを走る機会はかなり限られますし、人数は少ないですけどね。注目されていた大阪の小島が中央学院ということも公式に発表されましたので、先ほど追加しました。まずは、私が把握している23大学(箱根に出場した22大学+創価)において、来年度の1万mの平均持ちタイムが16~23位の大学を見ていきます。

 

大学名 2018/4/1 2018/2/16 2019/4/1(予定)
神奈川大学 12位 29:20.95 16位 29:15.31 16位 29:29.96
日本大学 14位 29:23.35 19位 29:16.82 17位 29:31.86
法政大学 16位 29:24.18 18位 29:16.66 18位 29:33.88
国士舘大学 22位 29:36.72 13位 29:12.39 19位 29:36.64
山梨学院大学 17位 29:25.53 17位 29:16.54 20位 29:40.30
大東文化大学 19位 29:29.80 22位 29:18.14 21位 29:40.75
拓殖大学 13位 29:22.61 12位 29:10.54 22位 29:41.49
上武大学 23位 29:52.71 23位 29:43.84 23位 30:00.84

 

16位は神奈川大学、平均タイムは14秒下がっていますが、順位は現時点と同様です。28分25秒の山藤、29分4秒の多和田と愛知高校出身コンビが抜ける影響はやはり大きいですね。来年度の28分台は越川ただ1人だけですが、29分前半が宗、荻野など3年生を中心に4人、29分40秒台も5人いますし、選手層がそこまで薄い印象は無いんですよね。

 

となると、やはり気になるのはエース格の台頭というところですかね。3大駅伝で好走を続ける井手はまだ29分55秒のベストですが28分台で走ってもおかしくないですし、エース候補の1人かなあと。他にも、成瀬、川口といった14分10秒前後の5千ベストを持つ選手が1万mを走っていなかったりしますし、まだまだタイムは伸ばせそうです。

 

17位は日本大学、19位から順位を2つ上げることとなります。27分49秒を持つワンブィに29分3秒を持つ加藤の二人が抜けても順位を上げてくるのはある意味凄いですね。ワンブィの存在はチームにとってあまりにも大きすぎましたし、来年度を見据えるとなると、新たな留学生にも期待したくなりますが果たして…?

 

新入生では、5千でトップ10に入っている八木が29分41秒のベストを既に持っており、チーム8番手にランクインしています。持ちタイムと3大駅伝での実績を考えると、長い距離でもロードでも即戦力として活躍してくれそうな期待感がありますね。来年度は28分台はおらず、29分前半も4人のみということを考えても、やはり日本人エースの台頭にも期待したいところ。

 

18位は法政大学、17秒タイムは下がることとなりますが、順位は変わらずですね。28分44秒のベストを持つ坂東を筆頭に土井、矢嶋といった持ちタイムの良い選手が抜ける影響は小さくは無いですよね。ただ、元々1万mのタイムが法政は良く無いんですよね。走力通りのタイムを持っている実力者は28分35秒を持つ佐藤くらいなのでは?

 

箱根5区で活躍を続ける青木は29分30秒、6区で快走を見せた坪井は29分48秒止まりですし、走力にタイムが追い付いていないですからね。他にも14分1秒の5千ベストを持つ強矢は30分台のベスト、箱根では8区7位で走った鎌田に至っては30分30秒です。走れば、多くの選手が大幅な自己ベスト更新が期待されますね。ルーキーでは、河田が29分50秒のベストでトップ10入り、他の1年生同様に楽しみな選手です。

 

19位に国士舘大学、タイムにして24秒、順位は6つも落とすこととなりますね。選手が揃っていた4年生の穴の大きさを持ちタイムでも感じます。実際の勝負レースではさらに感じることになるかもしれませんが…28分32秒を持つ日本人エースの住吉を筆頭に、多喜端、戸澤、高田など29分前半の選手もごそっと卒業してしまいますからね。

 

ヴィンセント・ギトンガの留学生コンビは何も心配はいらないでしょうが、1万mで日本人トップは29分28秒の鼡田のみ。続くのがともに29分50秒を持つ長谷川、石川智となっており、29分台も5人しかいませんからねえ。箱根予選に留学生が一人しか起用出来ないことを考えても、日本人選手の大幅な底上げが求められることになりそうです。

 

20位は山梨学院大学、順位を3つ下げてついに20位台になってしまいましたね。。。27分56秒を持つニャイロ、28分30秒を持つ永戸の二人が抜けるだけではなく、久保、清水、片山など29分30秒前後の選手も揃って卒業する影響は持ちタイムにも大きく表れています。29分24秒を持つ首藤がトップで続くのが留学生のオニエゴという布陣ですね。

 

もちろん、オニエゴが歴代の留学生のようにまたずば抜けた選手へと成長を遂げて欲しいという思いもありますが、やはり日本人エースがいないことには勝負できる布陣にはなりませんよね。29分台後半の選手は多く、30分切りで来年度も10人は一旦揃うこととなりますが、選手層もまだまだ薄いですし、新監督となった新たな船出も険しい航海となりそうです。。。

 

21位は大東文化大学、1つ順位を上げることとなります。大東大もあまり1万mは積極的に走らないですからね。そんな状況で28分50秒の新井、29分9秒の齋藤らが抜けることを考えると、やはり影響は大きいかなあ。来年度は28分37秒の川澄、28分53秒の奈良と28分台コンビがダブルエースとして君臨することとなるでしょう。

 

二人とも勝負レースでも結果を残せるようになってきましたし、心配はいらなそうとなると、気になるのは続く選手ですかね。3番手が29分23秒を持つ片根で4番手は29分50秒台まで相手しまうんですよね~2番手~4番手の間がおよそ1分も空いているというのは、選手層の薄さを物語っているかなあと。三ツ星、藤岡と実績を残し始めた2年生を中心にまずはタイムを伸ばしていきたいところ。

 

22位は拓殖大学、タイムにして31秒、順位は12位から一気に10位も下げることとなりました。28分14秒のデレセを筆頭に馬場、硴野は28分台ですし、29分30秒台の白髪、鈴見、戸部もトップ10に入っていた選手ですからねえ。戦力的ダウンが大きいことは良く分かっていましたが、タイムを見てもその偉大さが分かります。

 

来年度は28分53秒を持つ赤崎がトップ、29分10秒台で吉原、石川といますが、30分切りは7人しかいないんですよね~3大駅伝を経験するような主力は来年度も期待出来そうですが、続く選手は4年生の抜けた大きな穴を少しでも埋めていかないといけません。箱根で好走した松岡が30分25秒のベストであったり、まだまだタイムは大きく伸ばせそうですし、監督が変わっても育成力が維持できるかも注目です。

 

23位に上武大学、順位は変わらずも引き続き最下位となってしまった上武大学、22位の拓殖大学にも19秒差をつけられて30分ちょうどですから、ダントツの最下位ということに。。エースの太田黒を始め、関稜汰、大森が29分30秒台、熊倉、石井が29分40秒台のベストを持っていましたから、タイムで見ても4年生の抜ける影響は大きいです。

 

トップが29分33秒を持つ鴨川と28分台どころか29分30秒切りが1人もいないというのは、かなり深刻な状況ですよね。29分50秒台は4人いますが、それでも30分切りは6人という物足りなさ。3大駅伝を経験した岩崎や坂本といった2年生に橋立などまだまだタイムを伸ばせそうな選手はいますが、それでもここから大幅に平均タイムを上げるのは容易では無いですし、タイム以上に箱根連続出場に向けても不安が残るんですよね。。。

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