順天堂大学 2018年 箱根予選、全日本結果&箱根に向けて

続いては順天堂大学について、全日本、箱根予選の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。箱根予選結果全日本結果はこのようになっております。箱根予選は2位通過と予想以上の走りで通過を決めましたが、一方で全日本は、主力を欠いたこともありますが、塩尻以外はほぼ全滅に近い苦しい走りになってしまいました。

 

箱根予選振り返り

塩尻のコンディションは万全では無かったという話でしたが…61分22秒という驚異的なタイムで全体2位、留学生相手にも負けない走り、当然のように日本人トップを取る走り、まさに日本人大学生No.1ランナーに相応しいですね。箱根では4年連続の2区が濃厚か?それとも全日本4区のようにエース区間以外への起用も?どちらにしろ、最後の箱根での塩尻の走り、本当に楽しみです。

 

2番手の18位に野口、今回の全日本予選で一番のポジティブサプライズと言っていいでしょう。1500mのスピードはありますが、長い距離はまだまだだと思っていた野口が初ハーフでいきなりこの順位で走るとは…2年生はなかなか3,4年生に割って入るのに苦戦していただけに、余計にこの走りは大きいですね。

 

3番手の34位に吉岡、3大駅伝の経験は前回の全日本で6区15位だったことを考えると、こちらも躍進と言って良いのでは?全日本予選も1組9位でまとめていますし、こういう選手が出てくると、チームとしても勢いづきますよね。

 

4番手の45位に難波、全日本予選こそ4組36位に沈みましたが、ここではきっちりと上位で走ってきました。力のある選手ですが、良い時と悪い時の差が激しいだけにさらに安定感が増せばより計算できる選手になるのですが…

 

5番手の56位に藤曲、全日本予選での3組8位に続いてここでも好走、2年は3大駅伝・予選会全てでエントリーされながら走ることは叶いませんでしたが、3年生になって結果を残すようになったのは頼もしい限り。6番手の66位に山田攻、箱根5区での強さは言うまでも無いですが、トラックでもロードでも年々タイムを伸ばしてきていますよね。となると、箱根5区でも過去2年を上回る走りをと期待は高まります。

 

7番手の70位に澤藤、1万mこそ29分台をもってはいますが、ハーフは初かなあ?それでいて、この走りは正直びっくり…2人しか2年生は出場していませんが、揃って思った以上の走りを見せてくれました。チームの底上げにつながっていきそうです。

 

8番手の74位に橋本、上位10人の中で唯一物足りない結果だったのがこの橋本かなあ。1万mは28分台、箱根も3区7位で走っている実力者であることを考えれば、箱根予選ではチーム2,3番手では走って欲しかったですし、ちょっと気になるところ。

 

9番手の77位に小林、9人が二桁順位という抜群の安定感を見せた順大、最上級生となった小林は3大駅伝・予選会通じて出場どころかエントリーさえなかった選手ですが、そんな中できっちりと結果を残したのが頼もしく、最初で最後の箱根も是非十走ってほしい選手です。

 

10番手の105位に鈴木、3大駅伝・予選会を通じて初出場ですし、64分21秒というタイムも自己ベストであることを考えれば上々の走りと言って良いのでは。3年生は主力級だけでなく、底上げも着実に進んでいますね。

 

11番手の126位に金原、全日本予選と合わせて6度予選会に出場した順大において、全て出場した選手、1万mで29分24秒というベストや64分台で複数走っていることを考えれば、やや物足りない結果だったかなあ。それでも、64分台でまとめていますので、悪くは無かったと思います。

 

12番手の363位に野田、71分台というまさかまさかの結果に…ちょっと把握していないですが、アクシデントがあったのかな?28分52秒のベストを持つ実力者、前回の箱根も8区5位で走っていますし、箱根では主要区間を走ってほしい選手ですので、状態が気になります…

 

全日本振り返り

箱根予選の好走で1区に抜擢された野口でしたが、区間14位と苦しいスタートに。順大の1区は本当に鬼門となっていますね。誰が走っても苦しむことが多い。。。2区に抜擢された藤曲も区間11位と立て直すことが出来ず…3大駅伝デビューで2区はちょっと荷が重かったかな。

 

さらに、3区の橋本が区間15位で総合も13位と苦しい位置に。橋本が駅伝シーズンはちょっと奮わないですね。関東インカレ1部1万mでは6位入賞を果たすなどトラックシーズンは良かったのですが…復調が待たれます。

 

4区に起用された塩尻は圧巻の走りで区間賞を獲得、13→4位と9人抜きの快走を見せました。襷をもらった位置が悪くとも、力を発揮しチームを押し上げるのがエースの証、さすがはスーパーエースという走りを見せました。本当にいつでも頼りになる選手です。

 

5区の澤藤も何とか区間9位で粘り、総合でも7位とシード圏内にとどまりました。3大駅伝デビュー戦ということを考えても上々の結果だったのでは。しかし、6区を任されたルーキーの小島が区間19位という苦すぎる3大駅伝デビューに…5千で14分10秒のスピードを持つ選手ですが、ロードでは高校時代からなかなか結果を残せていませんね。。。これでシード権が一気に厳しくなることに。

 

7区に抜擢された山田攻もエース区間ではさすがに厳しかったのか区間14位、総合でも9→12位に落とし、シード権は絶望的になってしまいました。それでも、前回8区8位で走っている難波に託したいところでしたが、ここでまさかまさかの区間17位、総合13位でのフィニッシュと6~8区という距離が長い3区間でいずれも奮わない結果に終わりました。

 

箱根に向けて

箱根予選を見る限りは、箱根も十分に期待出来そうと楽しみになったのですが、全日本の結果を見ると、大丈夫かなあ?と心配になってしまいます。まず気になるのは塩尻の区間、個人的には4年連続で2区を走ってほしいですが、全日本のようにエース区間以外で稼ぐという選択肢もあるのかなあ。それには、他に2区を任される選手がいなければですが。

 

そして、最大の懸念は1区ですよね。誰が走っても好走とは言えない状況…3大駅伝を見ても1区は清水、橋本、野口らが走っていますが、いずれも下位に沈んでいますし…ここを任される選手が出てこないことには、塩尻がまたしても挽回するための走りになってしまいますからね。要注目の区間です。

 

往路には、野口、吉岡、難波といった箱根予選で好走した選手か、橋本、野田といった実績のある選手が起用されるのか、状態を見極めながらになりそう。前回は橋本が3区、野田が8区で好走していますしね。順大の塩尻が走る区間に次いで強みなのが5区ですよね。山田攻は過去2度とも5位以内で走っており、名前通り順大にとって攻める区間になるのは大きいです。

 

復路も箱根予選を走った選手が中心となってきますよね。前回経験者は6~8区がいずれも残っていますが、6区の江口、7区の清水はいずれも出場せず、8区の野田は箱根予選で奮わず全日本も欠場したのが気になります。10区間中7人いる前回の経験者には今回も期待したいところなのですが。

 

前回の箱根も箱根予選・全日本も走っていない選手だと…上尾ハーフで好走してハーフでトップ10入りを果たした3年の高林くらいかなあ?前回は当時1年の内山、根井がエントリーされてびっくりしましたが、その後は目立った走りもエントリーも無い状態…

 

今回も予想外のエントリーなどあるでしょうか?1年では全日本を走った小島、エントリーされた牧瀬らがいますが、いずれも箱根予選には出場していませんし、未知数の部分も大きいかなあ。

 

塩尻、山田攻といった大きく稼ぐことが計算できる選手がいますし、1区さえ上手く凌げれば、シード権は十分に狙えそうかなあ。前回はわずか14秒届かなかったシード権、その悔しさを晴らすためにも、箱根予選のように各選手が力を発揮し、シード獲得はもちろん、さらなる上位進出を目指してほしいものです!!

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