2018年 トラックシーズン振り返り ~日本大学~
トラックシーズンの大学ごとの振り返り、続いては日本大学について見ていきます。前年度は前々回、2位通過していた全日本予選でまさかの16位と予選落ち…同じく前回は10位とギリギリ通過していた箱根予選でも11位で予選落ち、3大駅伝未出場となってしまいました。前回箱根予選落ちした時も全日本は出場していましたので、3大駅伝全てに出場出来ないのはいつ以来ですかね?少なくとも2000年代になってからは初ですが…
※自己ベスト更新を以下のルールでポイント化しております。更新した順位と人数(1,2位・・・5pt、3,4位・・・4pt、、、9,10位・・・1pt)から算出され、各部門ごとに30点満点になります。
5000m:0点(無し)
5千、1万mともに0ptなのは、私が把握している25大学の中でも日本大学だけですね。トップ10圏外を見ても、データベースに登録している24人においてもいないはず…セカンドベストを含めても、14分21秒でベストに3秒及ばなかった野田啓くらいかなあ。極端に記録会に出場しなかったわけではないと思うのですが…
関東インカレ1部5000mではワンブィが見事に3連覇を達成、相変わらず一人別格の走りを見せ続け、新留学生であるワンジクは5千で13分35秒、1万mで27分54秒と既にワンブィに迫るようなタイムを有しているようで…末ではなく既に恐ろしいですね。ただ、今年度はさすがにワンブィが箱根も含め出場を続けそうですね。
10000m:0点(無し)
1万mもトップ10でベスト更新は無し…トップ10以外でもDB登録されている中でベストを出した選手はいなかったようで…さすがに寂しすぎますね。その一方でワンブィは1万mでも3連覇と偉業を達成しています。ワンブィが一人、抜けすぎているなあと思いつつ…全日本予選では8位とギリギリながら予選を突破できたのは大きな収穫ですね。
前回の全日本予選では4組トップのワンブィ以外はいずれも組20位以下という惨敗ぶりでしたが、今回は4組で3年連続トップで走っているワンブィ以外にも4人が20位以内で走っています。1組12位の阿部は関東連合にも出場しているチームの主力、安定感がありますよね。
2組7位だったのが野田啓、前年度の箱根予選は168位にとどまりましたが、タイムも伸ばしてきていますし、勝負レースでもまた結果を残しているのが頼もしいですね。そして、通過に大きく貢献したのが3組、ここはさすがに厳しいかと思ったのですが、武田が17位、松木が19位と揃って20位以内でしのぎました。
武田は前年度の箱根予選で119位で走っており、チーム内でも比較的安定している選手、3組でもここまでの走りが出来るようになってくると、ますます今後が楽しみですね。2年生の野田啓&武田が良い走りを見せてくれました。松木は前回の箱根予選で110位で走っていますが、今回の全日本予選も良かったですね~着実に伸びてきています。
ここまでに名前を挙げた野田啓、武田、松木、阿部というのがいずれも1万mで29分30秒台のベストを持っている選手ですね。4人とも前年度の11月、12月にベストを出しており、伸びてきた選手たちということになるのかなあ。留学生以外に何人もしっかりと走ってくれたのは久しぶりのような…
関東インカレの成績によって箱根予選会を免除されており、これで未出場だった前年度から一転、全日本、箱根と2大会に出場を果たすこととなりました。過去4年間はいずれも3大駅伝で一桁順位で走ることは出来ておらず、前回の箱根も19位と苦しい走りでしたが、全日本予選を見ても特に2年生の成長というのは見えてきましたし、上級生も箱根予選落ち以降、タイムを伸ばしてきています。
さらに、何と言っても今年のルーキーは粒ぞろい、良かったと言われる現2年生に負けず劣らずの選手たちが加わっております。スカウトが良くなってきている以上、3大駅伝でも結果を残していくことがより求められていくと思いますし、2年ぶりの全日本、箱根ではエースのワンブィに頼るだけではない、日本人選手の活躍にも期待したいところです!!
ディスカッション
コメント一覧
全日本予選は本当にびっくりしました。特にトラックシーズンで目立った訳でもないですし、アメフトの不祥事なんかもあり、不安要素が多かったはずなのですが…この成績はすごいと思います。まず1組がまずまずでしたね。加藤が最終的に30位オーバーでしたが、中盤の思い切った飛び出しに意地を感じました。これが阿部や2組以降に力を与えましたかね。阿部も1組とはいえ12位はさすが。
それにしてもワンブィ以外で20位以内が4人も出るとは思いもしませんでした。終始ワンブィによる逆転が狙える位置にしぶとくつけていたのが良かったですね。他のボーダー付近にいたチームよりは狙い通りの展開だったように見えます。加藤、北野が30位台でしたが32分オーバーはゼロ、ワンブィの力が大きかったとはいえ日本人選手一人一人が粘りの走りをしたことが突破につながりましたかね。
前回とは見違えるほど良い内容でした。
日大の予選通過は私もびっくりしました。
前年度の結果やその後の走りを見ていると、
ワンブィ以外は厳しいと思っていましたが、
多くの選手が粘りましたよねー