全日本予選2017 大学別観戦記 ~9位:城西大学~
本日は、城西大学における全日本予選の各組ごとの結果振り返っていきます。 全日本予選結果はこのようになっております。先日も書いた通り、通過するとは思っておらず…予選前の戦力分析からも外れていたんですよね。大変、失礼いたしました。一桁順位は1人だけでしたが、30位以下が誰一人出なかったのが大きかったですね。絶対的エース不在でも総合力で出場権を勝ち取りました。
1組 16位:中原、27位:荻久保
3大駅伝・予選会初出場の中原、今年1万mでベストを更新している荻久保、ともにレースは中盤から後方でのスタートになりました。ただ、そんな位置取りを嫌ったのか、荻久保は早い段階で徐々に位置を前方にうつしていくことに。しかし、集団のペースが上がっていくと、中原の方が前に行くようになり、逆に荻久保は位置をどんどん下げてしまい、ついには集団から遅れていってしまうことに。ずっと外側を走っていたのもちょっと気になりました。
一方の中原もさらに集団がペースアップすると、さすがについていけませんでしたが、終盤まで何とか粘り、29分台、トップとも18秒差で凌ぎました。一方の荻久保は中盤で遅れてしまったこともあり、49秒差と苦しいスタートになりました。1組終了時は10位と通過圏外ということに。
2組 6位:大石、21位:峐下
前回1組4位と好走している大石に前回の箱根予選では184位と苦しい走りだった峐下、大石は前方の方でレースを進め、峐下は後方という位置取りでした。ただ、峐下は集団がスローペースにも関わらず、集団の最後方にまで下がってしまうことに。ただ、そこからはずっと最後尾ながらも他の選手がこぼれ落ちる中、きっちりと集団の中でレースを進めました。
ペースアップにはついていけなかったものの、ある程度食らいついたことでトップと25秒差ですから悪くない走りだったと思います。一方の大石は最後まで2位集団の中でレースを進め、ラスト勝負では後一歩及ばなかったものの、トップと15秒差、2位とは4秒差ですからね。2年連続、全日本予選で結果を残してくれました。総合では8位と通過圏内に上がってくることに。
3組 22位:菅、26位:山本
最終組は計算出来る二人なだけに、鍵を握ると思っていた菅、山本の4年生コンビ。二人揃って集団後方からのレースとなりました。むしろ、ほぼ最後尾という位置取りですね。何とか集団から遅れずにこらえてはいましたが、ペースアップで山本がついていけず…続いて集団が20人ほどに絞られると、菅も集団からこぼれ落ちてしまうことに。通過ボーダーの中、揃って落ちてしまったのは痛かった。
ともに29分台ではまとめたものの菅でもトップと34秒差、山本は47秒差をつけられてしまいました。ただ、他のボーダーを争う大学も奮わなかったこともあって何とか9位とギリギリ通過圏内、10位の中央とはわずか2.6秒差という大混戦の中、最終組のダブルエースに全てを託すことに。
4組 14位:中島、17位:金子
関東インカレ1部5000mで2年連続入賞を果たしている中島に箱根予選で26位などロードで結果を残している金子、ともに集団の真ん中あたりでスタートしますが、やはり最終組のハイペースに付いて行くのは容易ではなく、まずは金子が遅れだしてしまいました。一方の中島は先頭集団が10人ほどになっても食らいついく走り。
ただ、結果としてこのハイペースで入ったのが苦しかったのか、そこから徐々に遅れていってしまうことに。後方との差も徐々に詰められ、ついには金子にも追いつかれてしまうんですよね。ただ、追いつかれてからはともに集団を形成し、そこからしっかりとしたペースでレースを進めることに。中島が29分6秒、金子は29分10秒で自己ベストを叩き出してきました。揃って結果を残したのが大きく、10位日体大を12秒振り切って9位を死守、3年ぶりに全日本出場権を確保しました。
どの組も粘りましたよね―。特に最終組は二人揃ってそこまで先頭集団から離されずに食らいついていたため、これはひょっとすると…と期待を持ちながら観ていました。紘太世代卒業後はなかなか結果を残せず、ついには箱根予選落ちまで経験してしまいましたが、復活を目指すきっかけとなりそうな良い走りでしたねー。ずば抜けた選手がいないのであれば、総合力でカバーするしか無いですからね。
やはり、2年ぶりの箱根復帰が最大の目標になると思いますし、箱根予選+全日本予選最下位通過ということを考えても、全日本本戦は非常に厳しい戦いになることは間違いないでしょう。ただ、せっかく全日本予選を突破したわけですし、本戦では1校でも多く、関東の大学を食うような走りを見せて欲しいです!