高校生特集2017 現:中学3年→新:高校1年

新年度になると、今まで同様に大学生が中心となって高校生はあまり触れる機会が無いと思うので、今のうちに…来年度、高1となる世代について、選手を見ていきます。中学生における全国での勝負レースとなると、トラックNo.1を決める大会である全中陸上、ジュニアオリンピックの3000mに、都道府県対抗の3レースかなあ。

 

駅伝中学日本一を決める全中駅伝もありますが、高校と違い、全国を代表するような選手が必ずしも全国に出場出来る中学にいるとは限らないですからね。同じ都道府県内ならばともかく、越境をしてまで強豪校の中学に進むということも少ないですし…ということで、上記3レースで活躍した中学トップクラスのランナーを何人か取り上げます。

 

名実ともに中学No.1ランナーなのが、林田 洋翔(桜が原・長崎)、全中陸上では予選を順当にトップ通過すると、8分29秒で優勝、2位に3秒差をつけており、3000mの距離で全国の舞台で3秒差は圧勝と言っていいでしょう。ジュニアオリンピックでも、やはり予選をトップ通過すると、決勝では8分25秒で優勝、再び2位に3秒差をつける走りで2冠を達成しました。

 

都道府県対抗でも2区を走ると区間記録を9秒も上回る圧巻の走りで区間賞&区間新を獲得しました。3000mのベストも中学歴代No.1となる8分19秒をもっていますし、記録会でも勝負レースでも、まさに中学No.1と呼ぶにふさわしい走りを見せ続けました。

 

同じ長崎の瓊浦(ケイホ)高校に進むということで、そこまでの強豪校では無いというのがどうなるか…ここ数年でも都大路に進んだのは2015年のみで総合でも46位に沈むことに…長崎県と言えば諫早が強豪校でしたが、2016年は鎮西学院が都大路に出場していますし、出場校争いは激戦…林田がいきなりエースとなる可能性も高く、その環境がどう影響するか気になりますね…高1から存在感を見せつけて欲しいです。

 

全中2位は8分32秒で佐々木 塁(盛岡河南・岩手)が入っています。佐々木といえば、1500mで3分53秒の中学記録保持者、そのスピードは抜群です。ジュニアオリンピックでも8分29秒で7位入賞と3000mでも強さを発揮しています。都道府県対抗では2区11位でもう一歩というところでしょうか。1500mのベストは既に高校でも上位ですし、まずは短い距離から活躍してくれれば。

 

中学での実績で林田に次ぐ選手と言われるのが服部 凱杏(千種・愛知)、全中では800mで3位、1500mでは3分54秒の大会新記録で優勝を果たしています。その一方でジュニアオリンピックでは3000mに出場して2位、8分28秒という好タイムです。全中駅伝でも1区3kmで8分59秒と唯一8分台をマークしました。

 

都道府県対抗では区間記録に2秒届かなかったものの、2区2位とこれまた好走、800m~3000mまでトラックで強く、ロードでも強いという今後が楽しみな選手です。愛知と言えば豊川、豊川工業、愛知高校など激戦区なのですが、どうやら長野の佐久長聖高校に進むということで…現時点で都大路優勝の最有力と言われる佐久長聖に頼もしい選手が加わることになります。

 

佐久長聖と言えば、高校トップクラスのランナーである中谷に1年でもトップクラスの松崎と力のある選手が揃い、選手層も厚いです。スーパールーキーと言えども、都大路では2区を任されることが多いですし、高校でさらに成長を遂げるには良い環境なのでは?高1から活躍が期待されますね。

 

同じ佐久長聖に進む有力選手では、木村 暁仁(女鳥羽・長野)もいますね。全中は1500m,3000mともに予選落ちでしたが、ジュニアオリンピックでは5位入賞を果たしています。都大路は万全でなくて欠場したのは残念ですが、服部と切磋琢磨していってくれれば。

 

他には、白鳥 哲汰(豊野・埼玉)が全中陸上3000mで8分37秒をマークした3位と表彰台に上り、ジュニアオリンピックでも8分34秒で6位入賞、都道府県対抗でも2区11位と安定した結果を残しています。勝負レースの実績では佐々木に似ていますかねえ。高校でどんな活躍を見せてくれるか。

 

全中陸上800mで1分54秒で優勝、ジュニアオリンピックで8分30秒をマークして3位表彰台に上り、都道府県対抗でも6区2位に入った馬場 勇一郎(上郷・愛知)も実績豊富ですね。服部、馬場という中学トップクラスが2人もいる愛知が凄いです。。。ともに、800m~3000mのいずれの距離でも強いという…

 

他には都道府県対抗では6区で区間新記録をマークした松山 和希(大田原、栃木)の走りも光りました。8分29秒は従来の記録を2秒更新しています。ロードだけではなく、全中陸上でも8分42秒で6位入賞、ジュニアオリンピックでは8分35秒で8位と揃って入賞を果たしています。

 

中学で強かった選手がそのまま高校で活躍するとも限らないですし、中学時代は陸上部でさえ無かった選手が高校でトップクラスの選手に成長することもありますからねー。この世代も力のある選手が揃っていますし、どんな選手がこの世代で、高校でトップ選手となっていくのか、楽しみです。

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