2014年度 千葉クロカン&福岡クロカン(シニア)雑感

続いてはまずは、千葉クロカンと福岡クロカンの男子シニアについて日本人上位8人を中心に見ていきます。千葉クロカン結果福岡クロカン結果はそれぞれ公式サイトに記載されています。千葉クロカンは12km、福岡クロカンは10kmとなっております。クロカンの場合、大体1km3分が好走の目安となりますかねー。千葉クロカンは雨でコンディションがひどかったので参考になりませんが・・・

 

 

~千葉クロカン~

シニア男子12km 日本人上位8人

 

6位 37’56” 松枝 博輝 神奈川・順天堂大
7位 38’08” 久保田 和真 熊本・青山学院大
8位 38’10” 梅枝 裕吉 三重・NTN
9位 38’19” 花澤 賢人 千葉・順天堂大
10位 38’33” 中谷 圭佑 兵庫・駒澤大
11位 38’39” 西澤 佳洋 千葉・駒澤大
12位 38’41” 武田 凜太郎 東京・早稲田大
13位 38’47” 川端 千都 京都・東海大

 

 

 

外国人選手が1~5位を独占していますので、ちょっと寂しいですが日本人上位8人である6~13位を日本人順位で見ていきます。学生が8人中7人を占めていますね。日本人トップは順大の松枝、これはちょっとびっくりしました。箱根では5区16位と悔しい結果でしたが、大学や社会人の有力選手を抑えてのトップは自信になったのでは?2位に青学の久保田、日本人トップも狙えると思っていましたがやはり力がありますねー。よくぞここまで復活してくれたものです。高校時代からクロカンでも強さを発揮していましたが、その力は健在でした。3位にNTNの梅枝 、3000m障害での強さに定評がある選手ですが、クロカンでも好走を見せました。3000m障害とクロカンは共通点も多いのかなあ?

 

 

4位に順大の花澤、松枝に続いて花澤も見事な走りを見せましたね。箱根では体調不良で走ることは出来ませんでしたが、その悔しさを晴らすような走りでした。高校時代からクロカンは強かったですが、シニアでもいきなり上位に食い込んでくるとは恐れ入りました。来年度はさらなる飛躍に期待したいです。5位に駒澤の中谷、順位としてはまずまずですが駒澤のエースへと期待がかかる選手なだけにちょっと物足りない結果ですかねー。6位に同じく駒澤の西澤、好走だと思います。箱根6区での好走以降、主力の一人へと成長し、記録会だけではなく勝負レースでも結果を残せるまでになりました。

 

 

7位に早稲田の武田、半分は故障で過ごした2014年度でしたが、箱根で7区5位で走り、このクロカンでも好走と完全復活と言って良さそうです。来年度の早稲田に欠かせない選手ですし、今度こそ故障無く充実した1年を送って欲しいです。8位に東海の川端、1年にしてエースの風格漂うほどに結果を残し続けている選手です。ここでも結果を残しましたが、同じ1年の花澤に負けたのはちょっと悔しいですかねー。それでもこの1年間、最も安定して結果を残したルーキーだと思います。9位にプレス工業の大西、10位に早稲田の安井が入ってきています。安井も箱根で8区7位で走っていますし、同じルーキの光延が長い距離に苦戦する中、着実に結果を残していますね。大西は大東大時代は市田兄弟や片川の陰に隠れてそんなに目立たない存在だったのですが、社会人になってからはエース区間で好走したり、好タイムをたたき出したりと一気に花開いた活躍を見せていますね。

 

 

~福岡クロカン~

シニア男子10km 日本人上位8人

 

1位 Jonathan Ndiku 日立物流 29:22
2位 村山 謙太 駒澤大学 29:31
3位 設楽 悠太 Honda 29:35
4位 高橋 優太 DeNA 29:36
5位 高田 康暉 早稲田大学 29:40
6位 市田 孝 大東文化大学 29:42
7位 久保田 和真 青山学院大学 29:45
8位 林 辰也 トヨタ自動車 29:50
9位 堂本 尚寛 JR東日本 29:55

 

 

優勝したのは、日立物流のジョナサン・ディクでした。途中からは独走気味でしたが、日本人トップが9秒差ということを考えれば、もう少し日本人選手も付いていって欲しかった気がします。。。2位は駒澤の謙太、クロカンでは高校時代から目立った成績を残せていませんが、今の謙太ならば日本人トップも納得ですよねー。ラストの切れ味は健在で、2位争いを制しました。今後は1万mで世界選手権、リオはマラソンで狙いたいという話でした。卒業後も目が離せませんね。3位にHONDAの悠太、ちょっとNY駅伝の4区区間新以降、精彩を欠いている感じがして心配しましたが、問題ありませんでしたね。一度は離された謙太に再度追いついたのは見事でした。こちらの双子も世界に向けて楽しみです。

 

 

4位にDenaの高橋優太、城西大時代からスピードランナーでしたが故障も多かった選手です。最近は順調に練習も積めているのか、好走することが多いですねー。今回も粘り強い走りを見せてくれました。5位に早稲田の髙田、日本人トップ集団に積極的についていっていましたし、早稲田のエースは髙田というところを見せてくれました。箱根では2区6位も前年度は区間賞だっただけに悔しかったはず・・・来年度は大学トップクラスの走りを見せて欲しいです。6位に大東大の市田孝、雨の中だった千葉クロカンでは30位に終わっていますが、ここではしっかりと立て直してきました。大学では年々結果を出すようになってきましたし、スーパールーキーが揃う旭化成で更に伸びてくれればと思います。

 

 

7位に青学の久保田、ちょっと終盤は垂れてしまいましたが、千葉クロカンに続いて安定した結果を残しました。青学の選手は箱根後もハーフで好タイムを連発しているだけに、クロカン路線の久保田も負けていられない思いがありますよねー。来年度の青学も本当に強そうです。8位にトヨタの林、高卒で選手層の厚いトヨタに入りましたが、既に頭角を現してきましたね。NY駅伝で若いメンバーで優勝したチームなだけに、メンバー争いは熾烈を極めるでしょうが、そんな中でも期待したい選手です。9位にJR東日本の堂本、日大でも伸びた選手ですが卒業後はさらなる成長を遂げ、持ちタイムも大きく伸ばしてきていますし、佐久長聖高校時代、1学年下で最強と呼ばれた村澤世代に負けない活躍を実業団では見せてくれています。

 

 

10位に富士通の久我、11位にスウェーデンのエクバル、12位に青学の田村和が入ってきています。久我は駒澤卒業後、なかなか目立った成績を残せていませんでしたが、ここでは元気な姿を見せてくれました。田村和もさすがは箱根4区区間記録保持者ですね。1年生が箱根駅伝以降、存在感を増しているように思えます。

 

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