2014年度 千葉クロカン&福岡クロカン(ジュニア)雑感
4年生特集、私が把握している24大学をひと通り紹介し終えました。後は個別特集に何人か追加する予定・・・その前にちょっと記録会や大会に触れてこなかったので、やや今更のところもありますが、簡単に振り返ってみたいと思います。まずは、千葉クロカンと福岡クロカンの男子ジュニア8kmについて上位8人を中心に見ていきます。千葉クロカン結果、福岡クロカン結果はそれぞれ公式サイトに記載されています。新入生も既に進学先が判明かつ持ちタイムでチームトップ10に入っている選手はデータベースに登録してあります。良かったら選手一覧を見てみてください。
~千葉クロカン~
ジュニア男子8km 上位8人
1 | 24’10” | 館澤 亨次 | 埼玉・埼玉栄高 |
2 | 24’10” | 下 史典 | 三重・伊賀白鳳高 |
3 | 24’10” | 湊谷 春紀 | 秋田・秋田工高 |
4 | 24’13” | 太田 智樹 | 静岡・浜松日体高 |
5 | 24’15” | 森田 智哉 | 兵庫・東播磨高 |
6 | 24’18” | 鬼塚 翔太 | 福岡・大牟田高 |
7 | 24’18” | 福田 兼士 | 兵庫・須磨学園高 |
8 | 24’18” | 三浦 洋希 | 宮城・東北高 |
優勝したのは2年の館澤、3位まで同タイムとなるラストの争いを制しました。都大路も都道府県対抗も抜群の安定感を見せていましたが、ここにきてさらに伸びてきているみたいですね。すでに持ちタイムも14分1桁、来年度のさらなる活躍が楽しみです。2位に伊賀白鳳の下、都大路、都道府県対抗に続いてここでも結果を残しました。このハイレベルな安定感は素晴らしいですし、大学でも活躍が楽しみです。3位に秋田工業の湊谷、これまた上位の常連ですね。持ちタイム世代No.1なだけではなく、勝負レースでも強さがあります。
4位に2年の太田、中学時代トップクラスだった選手が高1は苦労しましたが、2年になってまた世代トップクラスへと返り咲いてきました。なかなか都大路への道は険しそうですが、まずはトラックシーズンでその走りを見せつけて欲しいです。5位は東播磨の森田、力のある選手だとは思っていましたが、高校トップクラスの選手に割って入ってきたのには正直びっくりしました。まだまだ、伸びしろもありそうで楽しみです。6位に2年の鬼塚、5000m13分台、都道府県対抗で1区区間賞の選手ですからねー。このくらいは走ってくれると思いました。ただ、2年では羽生・鬼塚が抜けていると思っていましたが、二人ともそこまで存在感を示せなくなっていますね。全体として2年のレベルアップが凄まじいです。3年でトップクラスが順調に伸びていけば、とんでもない世代となるかもしれません。
7位に須磨の福田、8位に東北の三浦とロードで結果を出している二人が入ってきました。福田はまず外すことのない選手ですし、三浦も都道府県対抗で5区区間賞を獲得するなどトップクラスの走力があります。福田は法政、三浦は日体大とともに駅伝シーズンはイマイチだった大学に進みますが、チームの起爆剤になってほしいです。9位に秋田工業2年の松尾、10位に豊川工業の小畠、11位に伊勢崎清明の塩尻と実力者が続いていますね。小畠は本当に引退してしまうのかなあ・・・もったいなさ過ぎます。
~福岡クロカン~
ジュニア男子8km 上位8人
1 | 坂口 裕之 | 長崎 | 諫早高校 | 24:12 |
2 | 松尾 淳之介 | 秋田 | 秋田工業高校 | 24:12 |
3 | 鬼塚 翔太 | 福岡 | 大牟田高校 | 24:14 |
4 | 難波 皓平 | 千葉 | 専修大松戸高校 | 24:14 |
5 | 湊谷 春紀 | 秋田 | 秋田工業高校 | 24:14 |
6 | 三浦 洋希 | 宮城 | 東北高校 | 24:17 |
7 | 太田 智樹 | 静岡 | 浜松日体高校 | 24:21 |
8 | 森田 智哉 | 兵庫 | 東播磨高校 | 24:22 |
優勝したのは、諫早の坂口、世代トップクラスとして結果を残してきた選手ですが、全国トップクラスが集まる大会で区間賞や優勝というのは無かっただけに、余計に嬉しかったでしょう。1万mの持ちタイムも世代トップですし、明治でも1年目から貴重な選手となりそうです。2位に秋田工業2年の松尾、千葉クロカンの9位に続いて、ここではラストで競り負けての2位と見事な走りを見せました。1年時に14分11秒の好タイムを出した後、やや結果を残せずにいましたが、都大路以降はまた結果を残し始めていますね。3位に大牟田2年の鬼塚、千葉クロカンの6位に続いてまたも結果を残しましたが、頂点に届かなかっただけに本人にとっては悔しい結果でしょうか?今年度の失敗レースは都大路の3区くらいですし、来年度も高校長距離界を引っ張っていって欲しい選手です。
4位に専大松戸2年の難波、この好走はちょっとびっくりしました。持ちタイムもいい選手ですし、ポテンシャルは高いと思っていましたが、一気に結果を出してきましたねー。千葉の2年には羽生がいますが難波も負けずにどんどん伸びていって欲しいです。5位に秋田工業の湊谷、優勝や区間賞こそ手が届きませんが、二桁になることもない本当に安定した選手です。駅伝ではこういう選手が重宝されますし、層の厚い東海でもすぐにメンバーに入ってきそうです。6位に東北の三浦、湊谷同様に結果を出し続けている選手ですね。積極性もある選手ですし、まだまだ伸びていきそうで楽しみです。
7位に浜松日体2年の太田、千葉クロカン・福岡クロカンのトップ10のうち実に7人が両方でトップ10に入ってきているんですよね。クロカンは得意な選手がはっきりとしているのか・・・太田もその1人です。駅伝シーズンに入ってからは結果を出し続けている選手なだけに、3年ではさらなる成長を見せて欲しいです。8位には東播磨の森田、これはもう本物ですね。進学予定の中央学院では潰滝を筆頭に塩谷、海老澤剛とエース級が揃っていますが、1年時からエース格となってほしいです。9位には倉敷2年の中島、10位に須磨の福田が入っています。倉敷はちょっと現役もOBも奮わない駅伝シーズンだっただけに、来年度エースとして復活の走りを見せて欲しいです。