91回箱根駅伝 青山学院大が歴代最速タイムで優勝!!
青山学院がもう強すぎましたね。区間新2つ、区間記録に秒差で迫る区間が2つ、合計5区間で区間賞を獲得し、不滅だと思っていた柏原が持つ5区の区間記録も往路記録も総合記録も全て更新し、10時間49分27秒という完璧過ぎるレースを展開しました。記録は破られるためにあるといいますが、こうもあっさりと更新されてしまうとは・・・大学ごとはまた個別にするとして、今回は各区間ごとに振り返ってみます。
6区:前回ブレーキとなってしまった村井が上りからしっかりと走りきり、区間2位の好走を見せこれでもう残りも盤石でしたね。区間賞は早稲田の三浦、区間新記録とはなりませんでしたが58分31秒、2位に40秒差をつける好走を見せました。大逆転でのシードを狙う山梨学院は59分38秒の好走、前回微妙だった選手が好走する一方、シードに貢献した拓殖の大島が区間最下位に沈む結果に・・・実績があっても山は本当にわからないですね。。。
7区:トップを独走する小椋は区間記録に8秒まで迫る爆走を見せ、トップを爆走していきます。もう見どころは完全に2位争いとシード争いに移ることに・・・ほぼ同時スタートとなった駒澤の西山vs東洋の弾馬という高校時代からのライバルで前回7区を走った二人の2位争いに注目が集まりましたが、最後に突き放した西山が今回は上回りました。ベストメンバーが組めなかった影響を最も受けた区間であろう明治はルーキーの末次が区間14位に沈み、駒澤、東洋に抜けられてしまいました。シード争いは2区間連続で最下位となった拓殖が脱落し、まさかの区間4位の好走を見せた順大の西澤と中位で粘った山梨学院の市谷がともに10位の大東を上回り、10位大東と11位山梨学院、12位順天堂が1分ちょっとの差に迫り、混沌としてきました。
8区:前々回区間賞の青学:高橋と前々回タイムは上回るも5区で棄権していたため、幻の区間賞となった中央:永井の対決に注目が集まった8区、高橋が永井を16秒上回り区間賞を獲得しました。永井もずっと故障に苦しみながら区間3位で走るのですからさすがですよねー。2位争いではここでも東洋:今井が一旦は駒澤:大塚に追いつきますが、上りが得意という大塚が遊行寺の坂で今井を突き放し、31秒差をつけたのは9区以降に大きかったですね。明治の牟田が区間13位、早稲田の安井が区間7位の走りで追いつき、4位争いは混沌と・・・山梨学院の谷原はここで区間4位の快走、シード権まで16秒差にまで迫った一方、区間15位となった順大はここで大きく遅れ、シード争いから脱落してしまいました。
9区:ここでも青山学院の藤川が区間記録にわずか3秒に迫る爆走で東洋の持つ総合記録の更新をほぼ確実にしました。もう走る選手が揃って爆走し、今回の青学は神がかっていましたね。。。2位争いでは、区間3位で走った駒澤の其田に対し、区間9位と苦戦した東洋の寺内が2位争いから脱落するところか明治の木村にも抜かれて4位に後退することに・・・木村も68分台の走りを見せていますし、明治が苦手とする9区に木村を残していた甲斐がありました。早稲田の柳も中盤まで木村と競り合い、区間4位と3大駅伝で最も好走したと言って良いのでは?シード争いでは、ここで区間7位の好走を見せた大東大の池田に対し、区間14位に終わった山梨学院の阿部で52秒、大東大がリードして10区を迎えることに・・・
10区:ここでも青山学院の安藤が快走、区間賞に2秒及ばなかったものの初の3大駅伝で好走を見せ、10時間49分台の伝説的記録の達成に貢献しました。2位争いは駒澤の黒川が区間8位と微妙だったものの、東洋の淀川も区間5位に留まり、駒澤が総合2位、東洋が総合3位となりました。柏原が入学以降、初めて駒澤が東洋を上回りましたね。それでも、青学には10分50秒というかつての柏原4年時の9分差を上回る大差をつけられてしまいました。。。東洋も総合2位以内に入れなかったのは柏原入学後初ということになります。
4位争いは早稲田の田口が明治の江頭賢を上回りましたが18秒届かずに総合5位、3位以内に入れずに全日本は予選からの出場となってしまいますね。。。前回は復路で大苦戦した東海はどの区間でも粘り強い走りを見せ、区間15位以下を1区間も出さなかったのが大きかったですね。総合6位でのシード権獲得、来年度はさらに上も狙えそうですねー。10区寺田の区間賞で7位に入ったのが城西、紘太だけではないということを証明してくれました。主力が来年度は抜けるだけにこのシードは大きいですね。8位には往路で好位置をしぶとく守った中央学院が入りました。復路は区間1桁が1つと苦戦しましたが、往路の貯金が響きました。
9位にアンカー山梨学院の兼子が区間3位で好走した山梨学院が入りました。1区最下位からのシード権獲得は2区村澤が17人抜きをした東海がありましたが、2区終了時でも最下位だったところからのシード権獲得はちょっと記憶に無いですね。オムワンバの故障というアクシデントを乗り越えてのシードはお見事でした。10位には山梨学院に抜かれたものの、区間11位で植木が粘った大東大が2年連続で入りました。その一方でシードはほぼ確実かと思っていた中央が、9区松原が区間18位に沈み、10区多田にアクシデント発生で区間18位に8分以上の差をつけられ、8位→19位にまで沈んでしまいました。。。1区から粘り強い走りを続け、8区までは良いレースができていただけに残念でした。
予選会組から東海、城西、中央学院、山梨学院の4大学がシード権を獲得し、帝京、日大、日体大、拓殖の4大学が次の予選会に回ることに・・・特に城西は箱根予選9位通過からのシード獲得ですからね。タイム差や順位は予想外でしたが、結局は5強がそのままトップ5を独占し、+2強と言われた東海、山梨学院もシードを獲得しました。来年度も主力が残る青学なだけに2連覇はほぼ確実とも言えそうですが、圧倒的なタイムで優勝した88回、90回の東洋も翌年度は勝てていませんからね・・・何があるのか分からないのが箱根駅伝なだけに、来年度も熱い争いを期待したいところです!!
ディスカッション
コメント一覧
今年の青山は異次元でしたね。駒澤も復路のメンバーでよく2位まで押し上げました。馬場君も報われたことでしょう。東洋も明治も故障者を出したのが痛かったと思います。
2区最下位からのシードは本川一美が疲労骨折しながらも執念で戸塚まで襷を運んだ69回に順大がシードを取っています。
青学は本当に強かったですね。もうただただ呆れるばかりです。
他の大学もベストメンバーでなかったりベストの走りは出来ませんでしたが、
ベストであっても別格では?と思わせるほどでした。
2区最下位からのシードはもう20年以上前になるんですね。
今のように戦力が均衡している状況ではまさに快挙ですねー。
いやもう青山学院さんの強さに脱帽ですね。
母校の戦力は、4番手か5番手と思っていたので、3位は上出来だとは思いますが、タイム差がありすぎですね。
それでも、11時間1分ですから、数年前なら余裕の優勝タイムですよねぇ。最近の高速化には舌を巻くばかりです。
今回、母校が持っていた往路、復路、総合すべての記録を塗り替えられ、柏原君の記録まで塗り替えられました。コース変更で、母校の記録が参考記録になると知ったときは「えーっ」と思いましたが、もしコース変更なくてもすべて塗り替えられたわけですので、スッキリしました。また、一から出直しです。
青山学院さんは、主力がゴッソリ残りますし、むしろ来年が最強世代ですから、厄介ですねぇ(笑)。
ただ、連覇への重圧、特に神野君は、2年目からの柏原君がそうだったように、来年は重圧がかかると思います。来年も 快走してこそ山の神と言えるでしょう。今井君や柏原君のように、何年も続けてこそです。これは、負け惜しみではないです。
でも、神野君の走りを見てると、来年も間違いなく快走するでしょうね。
母校も一から出直しです。今回は3位とはいえ、八木沢君が出てれば明治さんにも勝てなかったと思いますし、馬場君にアクシデントがあった駒澤さんにも勝てませんでした。
さて、長い長い1年の始まりです。
優勝するには、最低でも11時間は切ってこないと厳しい状況になりましたね。
ただ、青学の10時間40分台には驚愕でした。
青学の来年度は最強ですね。正直、隙は無さそうです。
東洋も高久が出場出来ませんでしたし、2~4位は紙一重だったようにも思えます。
また、来年度を楽しみにしたいです。
いつも読ませていただいております。
今回の青学は本当に強かったですね~。復路の選手はほんとにのびのび走っていて気持ち良さそうでしたね。それもやはり神野選手の走りがあってこそ。来年も優勝候補筆頭ですね!
青学が優勝するなら、来年かなあと思っていましたが、今回も圧倒的な強さでしたね。
来年はダントツの優勝候補となりそうです。