91回箱根駅伝 東洋大学 ~区間配置予想&戦力分析~

いよいよ明日、箱根駅伝の区間エントリーが発表されますね。各校とも順当なエントリーとなればよいのですが・・・最後を飾るのは、前年度は出雲・全日本で2位ながらも箱根では圧倒的な強さを見せて総合優勝を果たし、連覇を狙う東洋大学について区間配置予想及び戦力分析を行っていきます。設楽兄弟など力のある選手が卒業し、戦力ダウンは否めませんが、服部兄弟、田口など主力はさらに力をつけており、上尾ハーフでは62分台、63分台を連発し中間層の底上げもここにきて進んできているようです。エントリーメンバー箱根成績(直近10年)はこのようになっております。

 

 

4年:田口 雅也髙久 龍今井 憲久淀川 弦太五郎谷 俊

3年:服部 勇馬上村 和生渡邊 一磨長谷川 直輝高橋 尚弥寺内 將人

2年:服部 弾馬櫻岡 駿橋本 澪成瀬 雅俊

1年:小早川 健

 

 

出雲・全日本でエントリーされていた4年の名倉、齋藤、2年の山本、口町、1年の竹下選手が外れてはいますが、いわゆるエース格はきっちりとエントリーされていますし、選手層が厚いチームなだけに今の実力で選ばれた16人ということでしょう。全日本では4位と久しぶりに3位以内を逃すこととなりましたが、チーム状況も万全ではなかったようですし、例年出雲・全日本は駄目でも箱根では完璧な状態で合わせてくるのが東洋の最大の強さです。今年度も優勝争いに絡んでくることでしょう。そんな東洋の区間配置予想は以下のとおりです。

 

 

田口-勇馬-弾馬-今井-成瀬

渡邊-櫻岡-寺内-高久-淀川

 

 

1区は田口、過去2回好走している区間であり、今年度も有力選手が多数集結されることが予想される区間です。前回の箱根でも、田口が区間3位で走ったのがチームにとって非常に大きかったですし、田口なら安心して1区を任せられるかなあと。弾馬は全日本の1区を見る限りはちょっと起用しにくいですしね。。。2区は勇馬、監督の5区にエース格は起用しないという言葉を信じるのであれば、勇馬は2区しか無いかなあと思います。30kmでダントツの学生記録保持者ですし、長い距離での強さには特に定評がありますからね。前回好走した2人をそのまま1,2区に起用するのが妥当でしょう。

 

 

3区は弾馬、全日本こそ1区10位と物足りない結果でしたが、ハーフは2度走っていずれも62分台、前回の箱根でも7区区間賞とハーフの距離では特に強さを見せています。前回を見ても圧倒的な選手層を武器に往路からも主力をつぎ込んでくるのが東洋ですし、前回もダブルエースの1人である悠太を起用していますからね。今回も主力の1人である弾馬を起用してくるのではないでしょうか?4区は今井、前回4区3位で走っており、前々回も直前の故障が無ければ4区予定でしたからねー。ハーフでは63分5秒のベストを出しており、距離不安は無いとは思うのですが往路から攻めるということで今回も4区に起用してくる可能性が高いのではないでしょうか?

 

 

5区は成瀬、前回はエースの啓太を5区に起用するという作戦で凌いだ5区ですが、今回はエースを起用しない予定・・・となると、5区候補と言われている五郎谷、成瀬のどちらかになるのかなあと?二人の走力が大きく変わらないのであれば、4年生の五郎谷よりも2年生の成瀬を来年度以降も見据えて起用してくるのではないでしょうか?ただ、東洋は5区で距離延長後、エース以外で好走したことが無いですし、他の優勝候補は早稲田の山本、駒澤の馬場、青学の神野とエース格・実績のある選手を起用してくるだけに不安も大きいのですが。。。逆に、ここで優勝候補の大学と遜色ない走りが出来れば、ぐっと連覇も近づいてくるかなと思います。

 

 

6区は渡邊、前回経験者がいないので5区だけではなく6区も分かりませんが、本人が希望している選手の中で出雲4区で出場予定、全日本でも5区5位で走った渡邊が良いのかなあと思います。上尾ハーフでも63分32秒でベストを更新していますし、距離も問題は無さそうですからね。7区は櫻岡、全日本では3区6位とやや奮いませんでしたが、上尾ハーフでの62分53秒という好タイムは強烈でした。元々高校時代から実績があり、ここにきてまた伸びてきている選手なので、近年重要度が増してきている7区あたりで走ってくれればと思います。

 

 

8区は寺内、前回8区区間賞を獲得している高久は9区に残したいなあと思ったので、まだ、3大駅伝は未経験ではありますが、上尾ハーフで63分12秒と好走している寺内と予想しました。こういう復路の繫ぎ区間で好走する選手を起用してくるのがいつもの東洋ですからねー。7,8区は過去の実績に関係なく好調な選手が起用されるのではないでしょうか?9区は高久、万全ではなかった全日本でも4区4位とまずまずの走りを見せていますし、服部兄弟、田口に続く選手は高久だと思っているので、全日本同様、主要区間である9区を走ってくれればと思いました。過去に5度3大駅伝を走っていずれも区間4位以内という安定感も頼もしいです。

 

 

10区は淀川、トラックシーズンでは関東インカレ1部ハーフでの入賞やトラックでの好走など順調に今年度をスタートしましたが、出雲・全日本ともに出番はなかったんですよねー。それでも、学連記録会では自己ベストを更新してきましたし、2年前に急遽任された4区では区間11位と悔しい走りになりました。その借りを返すためにも、連覇のゴールテープを切って欲しいなあと思いました。前回9区で好走した上村は、10人から外して予想してみました。前回の上村の好走は確かにびっくりしましたが、学連記録会で28分44秒の好タイムをマークしており、その下地はありました。ただ、今年度は出雲・全日本ともに出場出来ていませんし、記録会を見ても好走したレースが無いんですよね。いくら前回の素晴らしい走りがあっても、さすがに起用される可能性は低いのではと思っています。

 

 

前回よりも戦力ダウンして見えるのはしょうがないでしょう。設楽兄弟のダブルエースだけではなく、力のある選手が揃った設楽世代はチームの選手層を厚くすることにも大きく貢献していました。さらに全日本でも4位となったことで、5強(駒澤、明治、青学、東洋、早稲田)と言われる大学の中でもやや評価が低いように思えます。ただ、駒澤ファン目線で見れば、最も怖いのは東洋です。それもダントツに・・・

 

 

そのくらい箱根での東洋は強く、今まで実績のある選手はもちろん、無名に近い選手が箱根で好走するということが毎年当たり前のように起きています。区間順位を過去5年見てみると、50区間のうち区間賞が19回、区間5位以内が37回、区間10位以内に入れなかったのはわずかに1度だけという凄まじいレベルでの爆発力と安定感を誇っています。駒澤は箱根になると安定感に欠けることがあり、全日本より結果を出せていないと言われますが、過去5年、箱根で駒澤を上回ったのは全てで上回る東洋を除くと3冠を達成した早稲田、前年19位からの優勝を果たした日体大だけです。駒澤の安定感が無いというよりも、駒澤の安定感を唯一かつ遥かに上回るのが東洋と言えるのではないでしょうか?

 

 

ただ、何度か書いていますが、黄金期を築いた大学は箱根がテレビ放送されてからを見ても何校もいますが、その後、ずっと優勝争いを繰り広げられているのは駒澤だけです。ここ10年を見ても、安西世代、宇賀地世代、撹上世代など有力選手が揃った世代が抜けるたびに優勝争いから脱落だろうと言われましたが、そのたびに新戦力の台頭で優勝候補としての地位を保ってきました。東洋も初優勝を経験した大西世代が卒業した後、柏原世代→設楽兄弟世代とエースを中心に力のある選手が揃い、優勝を重ねてきました。

 

 

1年でエントリーされたのは小早川1人で起用される可能性は低く、来年度も高校トップクラスと言われる選手は入ってこなそうなことを考えると、優勝争いに加わり続けられるかはここ2年が大事になってくるのかなと思います。大学を代表するエースがいる→その世代が負けずとレベルアップし黄金世代となる→その世代を見てエース候補がエースになる→という好循環を今後も続けていくことが出来るのか、力のある4年生を中心に箱根で連覇を果たし、設楽世代が卒業してもやっぱり東洋は強いというところを見せて欲しいです!!

 

 

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