監督特集 ~明治大学 西 弘美~

続いては、明治大学をシード常連校、優勝候補の一角にまで育て上げた西監督について特集していきます。明治大学がここ数年、強豪と呼ばれるようになったのは間違いなく西監督の功績でしょう。特にスピードのある選手を育て上げる手腕は見事で、OBでも鎧坂や菊池が日本トップクラスのランナーとして活躍していますし、日本選手権5000mには5人も送り込みました。これは全大学中最多です。

 

選手時代

高校時代は目立った選手ではなく5000mの持ちタイムも15分台、大学には進まずに就職しました。それでも、練習は継続して続けており、タイムが伸びていったこともあって日本大学へ進学、当時の4年生と同い年の新入生でした。それでも、箱根では1年から出場し、2区7位→2区12位→3区2位→1区区間賞と4年連続で走っています。実業団選手として活躍していたわけではないのに、いきなり2区を任されるというのも凄いですねー。卒業後は実業団選手としてヤクルトに入社、その後35歳まで現役で走り続けました。

 

監督時代

現役を退いたスズキ自動車でコーチ・監督を務めた後、母校である日本大学でコーチも7年間経験しています。そして、現在も監督を務める明治大学に2001年からコーチとして就任しました。当時の明治大学は3大駅伝にも出場出来ていませんでしたし、戦前に優勝したことはあるものの、もはや強豪であったのも過去のことでした。それでも、生活習慣などから徐々に立て直しを図ると、2004年度には箱根予選を突破して箱根に出場、結果は18位でしたが、古豪復活を印象付けるものでした。当時走った選手には、1区に今も中国電力で活躍する岡本、2区に当時エースで今も旭化成でマラソンでも結果を出し始めた幸田らがいました。

 

その後も箱根に出場するものの、18位、16位、不出場と苦しい時期が続きます。特に不出場の時はエースだった松本の不調などもあり、まさかの予選落ちでびっくりしました。しかし、そこからチームは急速に成長していきます。翌年度は3年生世代に石川、松本、安田など有力選手が揃い、1年生には鎧坂がいました。1区からずっとシード圏内でレースを進めると、見事に8位でシード権を獲得、以後、シード権は現在まで落としていません。徐々に強豪校として認められるようになっていきました。

 

印象的だったのは翌年度のレース、北条が有力選手が揃った1区で見事に区間賞を獲得すると、石川、鎧坂、安田と主力を注ぎ込み、4区終了時までトップを走り、見ているものをびっくりさせました。5区でブレーキしてしまったこともあり、結果は10位とギリギリシードでしたが、思い切った走りを見せてくれました。その後は八木沢、有村、大六野、文元らが揃った最強世代の誕生で3大駅伝で久しぶりの優勝か?と思われましたが、スピード軍団と呼ばれながらも、出雲は最高順位が7位と苦手にしており、全日本は駒澤、箱根は東洋が王者として君臨していることもあり、3位にはちらほら入るものの、どうしても優勝には手が届きませんでした。

 

トラックでは強く、スピードのある選手も多いけれど、駅伝ではその力を発揮しきれていないというのが、明治大学の印象ですね。もちろん、トラックであれだけ好タイムを続出させているのも凄いのですが・・・2014年度はもう何度も記事にしている通り、勝負の年です。監督が5本柱と評価する大六野、八木沢、文元、有村、横手のうち、有村はやや精細を欠きましたが、他の4人は大活躍でした。関東インカレでは4人共入賞していますし、トラックでも自己ベストを連発、特に横手の復活はチームにとって非常に大きいですね。中間層でも、山田速人、牟田、木村が1万mで28分台を出すなど、持ちタイムを見れば優勝候補の筆頭に挙げられてもおかしくない戦力です。今年度が間違いなく戦力はピークを迎える明治大学、西監督は果たしてチームを3大駅伝優勝へと導くことが出来るのでしょうか?今年度は出雲から全力でタイトルを取りに行くと語っていますし、出雲から目が離せませんね!!

 

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