東京農業大学 ~2014年度戦力分析~
続いては、東京農業大学の2~4年生について見ていきます。2013年度は箱根予選を監督もびっくりのトップ通過を果たし、5000m、1万mでも自己ベストを連発するなど、非常に勢いのあるシーズンでしたが、肝心の箱根では1区から出遅れてしまい、シード獲得とはなりませんでした。ここ2年はスカウトにも苦戦気味のため、卒業生の穴は余計に大きく、ちょっと選手層の薄さが心配になってきている東農大の持ちタイムは以下のようになっています。
順位 | 名前 | 学年 | 5千ベスト | 1万ベスト | ハーフ換算 | 出雲 | 全日本 | 箱根 |
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1位 | 竹内 竜真 | 4年 | 13:58.88 | 28:51.16 | 01:03:18* | 0回 | 0回 | 3回 |
2位 | 岩渕 慎矢 | 4年 | 14:23.57 | 29:16.25 | 01:03:45* | 0回 | 0回 | 2回 |
3位 | 浅岡 満憲 | 4年 | 13:55.02 | 29:16.89 | 01:03:37 | 0回 | 0回 | 3回 |
4位 | 田中 優 | 4年 | 14:33.60 | 29:42.76 | 01:08:46 | 0回 | 0回 | 0回 |
5位 | 土井 久理夫 | 4年 | 14:31.85 | 29:44.80 | 01:03:43* | 0回 | 0回 | 1回 |
6位 | 藤井 拓也 | 4年 | 14:38.63 | 29:57.61 | 01:05:55 | 0回 | 0回 | 0回 |
7位 | 佐藤 一 | 4年 | 14:38.34 | 30:13.51 | 01:04:29 | 0回 | 0回 | 0回 |
8位 | 島田 直輝 | 4年 | 14:09.48 | 30:20.26 | 01:05:18 | 0回 | 0回 | 0回 |
9位 | 戸田 雅稀 | 3年 | 13:43.72 | 28:54.74 | 01:02:59* | 0回 | 0回 | 2回 |
10位 | 佐野 雅治 | 3年 | 14:24.68 | 29:15.04 | 01:06:41 | 0回 | 0回 | 1回 |
11位 | 遠藤 凌平 | 3年 | 14:37.23 | 29:48.04 | 01:04:16* | 0回 | 0回 | 0回 |
12位 | 山浦 大輔 | 3年 | 14:31.57 | 29:58.25 | 01:05:40* | 0回 | 0回 | 0回 |
13位 | 大橋 真弥 | 3年 | 14:48.88 | 30:00.31 | 01:04:36* | 0回 | 0回 | 0回 |
14位 | 大澤 拳 | 3年 | 14:25.40 | 30:26.41 | 01:05:57 | 0回 | 0回 | 0回 |
15位 | 小澤 洸太 | 3年 | 14:15.45 | 30:55.53 | 01:06:47 | 0回 | 0回 | 0回 |
16位 | 西村 昌悟 | 2年 | 14:48.15 | 29:54.12 | 01:06:00 | 0回 | 0回 | 0回 |
17位 | 畠山 泰成 | 2年 | 14:25.79 | 30:11.48 | 01:05:36 | 0回 | 0回 | 0回 |
18位 | 木山 雄生 | 2年 | 14:34.84 | 31:09.88 | 01:05:11 | 0回 | 0回 | 0回 |
19位 | 高橋 悠平 | 1年 | 14:30.70 | 30:59.38 | 0回 | 0回 | 0回 |
4年生・・・1万m28分台を持ち、箱根予選で2年連続の好走、箱根でも9区6位と健闘した竹内がまずはこのチームを引っ張ることになりそう。トラックシーズンは不安定だった時期もありましたが、駅伝シーズンになるときちっと合わせてきている印象ですね。こういう選手は頼りになります。また、怪我さえ無ければ浅岡もエース格としての活躍が期待されます。箱根は万全ではなかったこともあり8区を走って8位という結果でしたが、その後は世界学生クロカンにも出場するなどもう問題は無さそうです。この二人にはエース級の活躍をしてもらわないとですねえ。続くのは、箱根で7区8位だった岩渕、6区15位だった土井といった箱根経験者ですねえ。二人ともにチームにとって大事な戦力へと成長を遂げてきました。ともにハーフ換算で63分台のタイムを持っていますし、箱根予選でもその走りが大事になってきそうです。続く4年生となるとちょっと難しいですかねえ・・・?5000m14分1桁に島田、1万m29分台には田中や藤井がいますが、いずれもハーフで結果を残せていないですからね。もう一人か二人出てきてくれるとチームとしても厚みが増しますが、この学年がチームの中心となることは間違いないでしょう。
3年生・・・やはり、5000m13分台、1万m28分台、ハーフ62分台相当のタイムを持つ戸田の実績が抜けていますね。関東インカレ2部1500mで2年連続優勝しているスピードがありながら、箱根予選でもチームトップの10位に入るなど長い距離にもきっちりと対応してきました。去年同様、エース級の活躍がトラックシーズンから求められることになりそうです。続くのは箱根4区21位だった佐野になるかと思います。関東インカレ2部3000m障害で優勝した選手ですが、ハーフは66分台ですし、箱根予選にも出場したことがないなど、まだハーフの距離に不安を残している選手なんですよねー。今年度こそ、きっちりと対応してきて欲しいところです。ハーフの距離で言えば、ともに箱根予選会でまずまずの走りをした遠藤、大橋も期待したい選手たちです。箱根予選では、チーム8~10番手の選手の成績が非常に大事になってきますからねー。昨年度はそれぞれチーム内で8位、10位でしたが今シーズンはさらに上を目指して欲しいところです。
2年生・・・3,4年生はある程度頭数はそろっているのですが、2年生以下がちょっとピンチな状態なんですよね。箱根予選を経験したのは西村だけですが、全体で269位という大惨敗でしたし・・・ハーフ64分台はおらず、65分11秒で木山、65分36秒で畠山の二人がいるだけという状況です。まずはこの3人の中からチームトップ10に入ってくる選手が出てきて欲しいですね。他の選手はちょっとまだ戦力と呼ぶには苦しい状況かなあ?今後も箱根出場を続けていくためには、やはり2年生以下の力が必要になってきそうです。
3大駅伝の出場権はまだ確保出来ておらず、まずは全日本予選ということになりますが、さすがに厳しそうですかねえ?竹内、戸田、浅岡あたりは3,4組でも上位では来れそうですが、稼ぐ役割までを期待するのは難しそうですし、7枠の争いは激しいですからねえ。それでも、箱根予選のように望外の走りを見せることもありますし、スピードのある選手もいますので、期待したいと思います。箱根予選会は前年度のような走りを見せられれば何も問題は無いのでしょうが、一昨年度のような走りをしてしまえば予選落ちもあり得るということになりますねえ。。。稼ぐ選手はいると思いますので、やはりチーム8~12番手の選手がどれだけ遅れずにゴール出来るかというのが通過には大事になってきます。元々ピーキングが余り得意ではない印象がありますが、しっかりと全日本予選、箱根予選と調子を合わせてきて、昨年のようないい意味でのサプライズに期待したいところです!