日本体育大学 ~2014年度戦力分析~

続いては、日本体育大学の2~4年生について見ていきます。2013年度は主力が4年生となり、勝負の年でしたが、出雲、箱根は3位、全日本予選は8位と3強のポジションは守りましたが、駒澤・東洋を崩すまでにはいきませんでした。服部、本田、矢野、鈴木など主力がごそっと卒業した一方、ルーキーは実力者が揃っており、育成の年となりそうな日体大の持ちタイムは以下のようになっています。

 

 

順位 名前 学年 5千ベスト 1万ベスト ハーフ換算 出雲 全日本 箱根
1位 日本体育大学 木村 勇貴 4年 14:18.72 29:15.39 01:03:51 0回 0回 1回
2位 日本体育大学 加藤 光 4年 14:05.08 29:23.63 01:03:41 1回 1回 0回
3位 日本体育大学 児玉 瑞樹 4年 14:22.06 29:29.09 01:07:20 0回 0回 0回
4位 日本体育大学 冨田 祥平 4年 14:08.75 29:39.14 01:05:23 1回 1回 0回
5位 日本体育大学 滝澤 優也 4年 14:45.73 29:55.40 01:04:18 0回 0回 0回
6位 日本体育大学 山中 秀仁 3年 13:46.19 28:26.03 01:02:09 1回 2回 2回
7位 日本体育大学 勝亦 祐太 3年 14:02.69 29:08.01 01:02:39 0回 2回 2回
8位 日本体育大学 奥野 翔弥 3年 14:23.04 29:21.13 01:03:05 0回 0回 1回
9位 日本体育大学 周防 俊也 3年 14:24.55 29:34.32 01:04:31 0回 0回 0回
10位 日本体育大学 小泉 雄輝 3年 14:22.54 29:35.59 01:03:26 0回 0回 0回
11位 日本体育大学 坂本 新 2年 14:24.14 29:27.25 01:03:43 0回 0回 1回
12位 日本体育大学 山本 航平 2年 14:34.06 30:14.35 01:04:05 0回 0回 1回
13位 日本体育大学 秋山 清仁 2年 14:30.34 30:18.30 01:04:32 0回 0回 0回
14位 日本体育大学 冨安 央 1年 14:27.07 29:24.16 0回 0回 0回
15位 日本体育大学 吉田 亮壱 1年 14:11.11 29:34.46 0回 0回 0回
16位 日本体育大学 辻野 恭哉 1年 14:07.26 0回 0回 0回
17位 日本体育大学 小町 昌矢 1年 14:21.72 0回 0回 0回

 

 

4年生・・・本来であれば4年生にチームを引っ張っていって欲しいところですが、実は前回の箱根に出場した選手は1人もいないんですよね。。。木村が前々回に4区5位で走っているのが唯一です。ハーフも63分台に伸ばしてきた木村にまずはチームを引っ張っていって欲しいところ。出雲・全日本であればともに出場経験のある加藤、冨田が続く選手でしょうか。加藤は続けてハーフ63分台を出していて、長い距離にも対応してきており、最後の箱根はきっちりと結果を残したいところ。冨田はまだハーフが65分台とちょっと長い距離が苦手のようで・・・このままでは、出雲・全日本は出場出来たとしても箱根は厳しいかもしれません。他には、1万m29分半を切る児玉にも期待したいですね。下級生の頃から頭角を現した選手ですし、最終学年でチームの力になってくれればと思います。

 

 

3年生・・・もはや大学を代表する選手となった山中がこの学年だけではなく、チームのエースとなります。有力選手が集まった箱根1区で見事に区間賞を獲得し、学生ハーフも貫禄の優勝とまさに素晴らしい成長を遂げた昨年度でした。今年度もトラックにロードに大暴れして欲しいですね。かねてから熱望している箱根5区も実現すれば楽しみです。続くのはハーフ62分39秒を持つ勝亦、63分5秒を持つ奥野と箱根出場組ですね。しかし、勝亦は3区17位で優勝争いから脱落する要因となってしまいました。今年度は山中に次ぐ選手として主要区間をきっちりと走って欲しいです。奥野は箱根8区5位となかなかの走り、今年度はもっと重要な区間へ回されそうです。他にも、ハーフ63分台を持つ小泉、64分31秒を持つ周防もおり、4年生がやや小粒な分、3年生にかかる期待は大きくなりそうです。

 

 

2年生・・・高校時代に目立った実績のある選手はいませんでしたが、坂本が4区10位、山本が7区13位と2人がルーキーにして箱根デビューしており、この二人が2年生の中心となっていくことでしょう。坂本は1万m29分半切り、ハーフで63分43秒と好タイムを持っていますし、山本は1万mは30分台ながら、ハーフは64分5秒で走っています。この1年で二人とも大きく成長し、ハーフの距離にもしっかりと対応してきました。ここからさらに伸びていくことが出来るかが大事になってきますね。続くのはハーフで64分32秒を出した秋山かな?2年生はハーフできっちりと結果を出している選手が多いですね。トラックシーズンでも目立つ学年となっていって欲しいところです。

 

 

やはり、前年度と比べると見劣りしてしまうのは仕方ないですね。それだけ卒業生は魅力的な選手が揃っていました。箱根で3位以内に入ったことで、3大駅伝の出場権は全て確保しております。山中という絶対的なエースがおり、繫ぎ区間であれば上位できっちりと走れそうな選手はいるだけに、後は主要区間で戦える選手が出てきて欲しいですねえ。そうすれば、今年度も上位争いできると思うのですが・・・現実的には全日本、箱根ともにシード権はひとまず確保しつつ、一つでも上を狙いたいというところですかねえ。強い卒業生が抜けた後、一気に成長する選手というのもよくあることですし、1年生が質・量ともに魅力的ですからね。下からの突き上げにも期待したいと思います!

 

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