89回箱根駅伝 上武の不安要素
今年の箱根予選会はやや苦戦して5位通過も、全日本では惜しくもシードに届かない7位と去年の全日本シードがまぐれではないところを見せた上武大学について…
上武大学の不安要素は、本戦での弱さ、2区、層の薄さなどがあると思います。まず、 過去5年 の成績を見てみますと、箱根では14位が最高でシード争いに絡んだこともいまだにありません。その一方で、予選会では初出場から3位⇒3位⇒5位⇒1位⇒5位といずれもインカレポイントの影響を受けることなく、きっちりと通過しております。これは、上武がいつも集団走を行い、集団を崩すことなくきっちりと走り切れているのが大きいと思います。
しかし、大東大の不安要素の際にも書きましたが、集団で走れても本番で単独走が出来るとは限らないことを皮肉にも証明してしまっていると思います。後は、いかに箱根本戦にピークを合わせ、一人でもきっちりと走れる強さを身につけるかが大事になってきます。
駅伝では、流れというものが重視され、序盤に出遅れることはとにかく避けなければいけないことですが、上武の2区を過去3年 見てみると、最高でも区間14位と出遅れていることが分かります。もちろん、上武としては力があるエース格が走ってはいますが、やはり他大のエースと比べると見劣りする印象があります。
今年は、監督が4本柱と評する渡辺、氏原、佐藤、倉田の4人の誰かが2区を走ることは確定的で、個人的には佐藤かなあと思っています。しかし、佐藤は全日本にて、1区倉田が区間3位でつなぐも、2区で区間12位と関東最下位に沈んでしまいましたからね…そこからどこまで立て直してこれているか?1年の大活躍に比べると、今年はやや物足りない気もしますが、力のある選手ではありますので、2区でも他の区間でも持てる力を発揮してほしいと思います。
最後は層の薄さも気になるところです。前にあげた4人以外に山岸、佐々木、松元あたりまでは何とか計算できそうですが、それ以降の選手が、つなぎ区間であっても区間中位で走れるかと言われると厳しいかなと…なかなか持ちタイムのいい選手が入らない中、選手層の薄さは常に付きまとう問題点ではあると思いますが、素晴らしい育成力を見せている花田監督の元で、是非とも箱根初シードを獲得してほしいと思います。
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