92回箱根駅伝 9区を振り返る ~区間賞:井戸(早稲田)~

今日は、箱根駅伝の9区を振り返ります。9区結果はこのようになっております。区間賞を獲得したのは早稲田の井戸、箱根は過去2度走って8区9位、3区8位ともう一歩という結果が続いていましたが、今回は前半から積極的な走り、定点ポイントでもトップと僅差の2位で通過すると、最後のペースダウンも最小限に抑え、3大駅伝7度目の出場で初の区間賞に輝きました。区間2位に駒澤の二岡、駅伝シーズンは故障に苦しんで12月にようやく5000mを走って復帰レース、正直箱根も当日変更かと思っていたのですが、最初の定点こそ区間9位とゆったりとした入りでしたが、その後は徐々にペースを上げていき、終盤もペースダウンすることなく、トップとわずか2秒差という見事な走りでした。3大駅伝は今まで未出場でしたが、最初で最後の箱根駅伝でチームに貢献する走りを見せています。

 

 

3位に東海の髙木、最もハイペースで入ったのがこの髙木でした。その後も書く定点ポイントではトップを走っていましたが、終盤のペースダウンが区間1,2位の二人に比べると大きく、14秒差をつけられてしまいました。高校時代は何とか15分を切るほどだった選手が持ちタイムを大きく伸ばし、箱根の主要区間でも上位で走れるほどの力をつけてきました。総合順位も7位→5位と2ランクアップを果たしています。4位に明治の齋田、シードが非常に厳しい状況の中、無理に突っ込むことはなく堅実な走りを披露、シードラインとの差を2分半近く縮めてきたのは素晴らしかったですね。最後まで諦めい気迫のこもった走りでした。全日本でもシード獲得に貢献する走りをしていますし、最終学年になって一気に台頭してきた齋田ですが、本当に頼りになる存在でした。

 

 

5位に東洋の高橋、前回の箱根では6区8位で走っている選手が、9区にコンバートされました。前回の箱根以降、自己ベスト連発でハーフも62分31秒、関東インカレ1部ハーフで3位ということを考えると、井戸や二岡に1分以上離されたの区間5位は最低限の走りは見せてくれましたが、ちょっと物足りない走りだったかなあ。9区のトップ5の選手はいずれも高校時代のベストが14分30秒オーバーの選手ですね。井戸は持ちタイム以上の力があった気もしますが・・・各大学ともに叩き上げの選手をしっかりと育ててきたことが伺えます。6位に中央学院の海老澤剛、前回2区を走った剛が9区に起用された時はちょっと意外でしたが、ずっと区間5位以内で走る安定した走りを見せ、何も問題無いかと思っていましたが、終盤にアクシデントが・・・ふらふらに蛇行しながらの走りになってしまい、明らかに体調に異変をきたしていました。しかし、残り数百mからだったのが幸いし、大きくタイムを落とすこと無く6位でまとめています。

 

 

7位に青山学院の中村、他の選手が爆走に次ぐ爆走を見せていたことを考えると、最初の定点ポイントで12位タイというのはびっくりでしたし、その後もなかなかペースが上がらずに区間7位というのは本人も物足りない走りだったでしょう。大量リードがありましたので、何も問題にはなりませんでしたが・・・8位に山梨学院の河村、長い距離に定評のある河村ですが、23km区間の9区でもしっかりと区間一桁でまとめてきました。シード争いでも総合順位を9位→8位と1つ上げただけではなく、11位日大との差を大きく広げ、シードをほぼ確実にする走りとなりました。

 

 

9位に日体大の周防、箱根予選で159位という結果や持ちタイムを考えると9区はひょっとすると荷が重いかも?と思っていましたが、区間一桁でまとめてくるのはさすがですね。勝負レースにはしっかりと合わせてきてくれました。上出来の走りだったと思いますが、後ろからきた大学がタイムを縮めてきたため、総合順位は5位→7位と2つ落としています。10位に大東大の原、全日本予選で転倒の影響もあって4区35位、全日本では体調不良もあって1区最下位と散々な結果ではありましたが、この箱根ではチームが散々な状況の中、見事な走りを見せてくれたと思います。来年度はエースとなるであろう選手ですね。チームとしても往路で最下位という非常に苦しい状況の中、復路は6~9区全てで区間10位以内という結果を残しています。

 

 

11位に城西の菅、前回もルーキーながら9区を任されて15位でしたが、そこから順位を上げてきましたね。最長区間やスタミナが問われる区間は菅が当然のように任されていますので、その信頼感の高さが伺えます。ハーフも63分台まで伸ばしてきましたし、今後も任されるであろう主要区間で結果を残していって欲しいです。12位に順天の聞谷、過去に2度10区を任されて区間1桁で走っていますが、ついに復路のエース区間である9区に起用されました。12位というのは悪くはない走りだと思いますが、個人的にはもう少し走って欲しかったもしますかねー。それだけ、力のある選手だと思っていますし・・・シード権争いでは、総合順位を9位に落としたものの、11位とは大きく差を広げ、シード権をほぼ確実にしています。

 

 

13位に神奈川の大野、前回8区9位で走っている選手ですが9区でもまずまずの走りを見せてくれました。箱根予選も40位で走っていますし、着実に結果を残している選手ですね。しかし、必要以上に注目されてしまったのが繰り上げスタート・・・後数秒というところで無念の繰り上げとなってしまい、タスキを渡せませんでした。。。あの数秒で交通事情に影響をおよぼすわけもありませんし、少しくらい柔軟に対応してくれてもいいのになあと思ってしまいました。14位に帝京の岩間、箱根予選でチーム5番手の57位で走ったこともあり、3大駅伝未経験ながら9区に抜擢されました。走りとしてはもう一歩というところだったかなあ。シード争いをしていた大学が軒並み上位で走っていたため、9位を狙うのが難しくなり、日大とのシード争い一騎打ちとなってしまいました。しかし、その日大とは32秒差を広げ、総合でも55秒差で最終区へと託すことと成りました。

 

 

15位に日大の荒川、3大駅伝、予選会のいずれも起用されたことのなかった4年生ですが、1万mで29分34秒、ハーフも64分37秒と今年度ベストを伸ばしてきたこともあり、9区に起用されました。区間15位は可もなく不可もなくといったところですかねえ。。。これまで勝負レースを走っていないので何とも言えないところです。ただ、上述のとおり、シード争いという点では区間順位が1つ違うだけながら、帝京に30秒以上差を広げられてしまったのは痛かったですね。16位に東京国際の石井、箱根予選で107位とチーム5番目で走っている選手です。箱根初出場校ともなると復路はどうしても層が薄くなってしまいますが、石井を9区まで残せておけるだけの選手層がありましたよねー。もう一歩という結果ではありましたが、本気でシードを狙っていたと思える布陣でした。

 

 

17位に拓殖の栩山、2年連続で9区を任されることとなりました。結果は奇しくも前回と同じ17位ということに。。。タイムは2分18秒も落としていますが同じ順位ですからねえ。前回よりも暑くてやはりコンディションには恵まれなかったということかなあ。チーム上位の持ちタイムを持っている選手ですが、良かったのは2年の箱根予選で40位で走ったくらいで、ちょっと勝負レースとなると奮わなかったかなあ。。。もちろん、全日本予選で後ろの組や主要区間を任されていたということももちろんありますが。18位に上武の志塚、前回は箱根予選でチーム2番手の52位で走りながら箱根を走れず、今回はチーム最下位の189位に沈んだにも関わらず9区に起用されるという状況でした。最下位に沈むチーム状況と同様に志塚の走りも苦しい物になってしまいました。

 

 

19位に中央の相馬、箱根予選ではチーム3番手の44位と好走しており、その実績を受けての9区となれば期待していたのですが、まさかの19位に沈んでしまいました。2015年は5000m~ハーフまで自己ベストを更新していて勢いも感じていたのですが・・・初の箱根で9区というのはちょっときつかったのかなあ。20位に法政の本多、箱根予選でチーム4番手で走っている選手ですが、さすがにルーキーに9区を任せるのは荷が重すぎるのでは・・・それだけ本多が良かったのか、それとも上級生に9区を任せられる選手がいなかったのか・・・区間19位に1分以上の差をつけられての最下位に沈んでしまいました。この経験、悔しさを今後に活かして欲しいですね!

 


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