92回箱根駅伝 8区を振り返る ~区間賞:下田(青学)~

今日は、箱根駅伝の8区を振り返ります。8区結果はこのようになっております。トップを快走する青山学院は、この8区でも下田が序盤から快走に飛ばし、終盤にややペースが落ちたものの、それでも64分21秒、区間歴代3位のすさまじいタイムを叩き出しました。気温が上がり、決してコンディションが良いとは思えなかったのですが・・・それでもこのタイムをマークするのは凄まじいですね。来年度も青学は強いんだろうなあと思わせる走りでした。

 

 

区間2位に駒澤の馬場、前回5区で苦しんだ馬場ですが、今回は8区に起用され、区間2位でまとめてきました。前回の箱根5区の後は辞めようとまで思ったということでしたが、全日本6区で区間賞、そして箱根でも8区2位と3大駅伝で貴重な戦力としてチームに貢献してくれました。3位タイに早稲田の柳、今年度は出雲で最短区間の2区、全日本欠場となかなか3大駅伝に合わせてこれませんでしたが、最後の箱根には間に合わせてきました。下級生の頃はトラックに比べるとなかなか3大駅伝で結果を残せていない印象でしたが、箱根は過去3回で7区5位→9区4位→8区3位と復路で欠かせない戦力となりました。

 

 

3位タイに中央学院の細谷、トップ3が実力者が揃う中、細谷が入ってきたのにはびっくりしました。昨年度は故障に泣かされ続けた1年、今年度は10000mで29分25秒と好タイムをマークしてはいましたが、まだハーフは未経験、3大駅伝・予選会も走っていないだけに未知数な部分も多かったのですが、素晴らしい走りでしたね。この走りで総合順位も9位→6位まで上げてきました。怪我さえ無ければ、今後頼りになる存在となりそうです。5位に日体大の吉田、全日本、箱根と過去3度走っていずれも区間二桁、なかなか3大駅伝で結果を残せていなかったのですが、今回は良い走りを見せてくれました。2年生は小町、冨安、辻野ら選手が揃っていますからね。また一人、貴重な戦力となってくれそうです。

 

 

6位に東海の林、前回の箱根以降、一気に好タイム連発で3大駅伝全てに出場するまでに信頼を得てきた林が箱根でもしっかりとまとめてきました。出雲5区4位、全日本6区5位に続いて3大駅伝全てで安定した結果を残していますね。来年度も欠かせない選手となりそうです。7位に大東大の立花、区間順位ではこの立花が10区間中最高順位となりました。12月になって1万mで29分台に載せてきたとはいえ、ハーフは65分42秒、今まで3大駅伝・予選会が未経験となれば厳しいかと思っていましたが、最初で最後の箱根で見事な走りを見せてくれましたね―。正直、びっくりしました。

 

 

8位に明治の吉田、シードを狙うにはもう突っ込んで後半粘るしかない明治大学、吉田も積極的な走りで遊行寺の坂の定点ポイントまでは区間2位と飛ばしていきました。しかし、さすがにハイペースが祟ったのかその後はペースダウンしてしまい、8位まで順位を落としてしまいました。しかし、チーム状況を考えればこれはもうしょうがないですし、よく走ってくれたと思います。9位に東洋の山本修、区間順位は10区間中最も悪く、ベストメンバーを組めなかった影響が出てしまった区間なのかなあという感じですね。1年にして1万mで29分12秒をマークするなど、そのポテンシャルはもちろん今後に期待出来る選手ではありますが、いきなりの箱根はちょっと厳しかったかなあ。

 

 

10位に帝京の山崎、シード争いにおいて大きな意味を持つ区間となった8区、区間10位と無難な結果でまとめたことで、逆にここで苦戦した日大を一気に抜いて総合10位とシード圏内に復帰する走りとなりました。全日本でも最長区間の8区を任された山崎ですが、上出来の走りだったと思います。11位に山梨学院の谷原、昨年度8区4位と好走している主将ですが、今年度は勝負レースに姿を見せず、記録会でも凡走が続いていました。そのため、箱根への出場自体厳しいと思っていましたが、何とか箱根には間に合わせ、区間中位で走ってくれました。今年度の状態を考えれば、上出来の走りだったと思います。

 

 

12位に神奈川の渡邉、前回の箱根では急遽任された5区で18位と苦しい走りでしたが、今回はのぼり木長の区間で8区12位・・・まずまずの走りだったと思います。今年度は全日本予選でも2組19位、箱根でも69位と安定して走りを見せてくれました。13位に順天堂の甲斐智、1万mで30分36秒というベスト、箱根予選で110位という結果を考えると上出来の走りだったのかなあ。個人的には1区に次いで不安に思っていた区間だったので、ここを13位で凌いだことでもうシードは大丈夫と思える状況になりました。

 

 

14位に拓殖の白石、復路ではズルズルと順位を下げてしまった中で、この区間14位が復路で最も良い区間順位ということになりました。3年までは3大駅伝・予選会ともにエントリーはされど出場出来ませんでしたが、4年にして箱根予選、箱根ともに出場を果たしました。やはり、4年生の果たす役割は拓殖において毎年大きいですね。15位に上武の上田、10区間中8区間が18位以下という壊滅的な状況だった中、5区森田についで区間順位が良かったことになります。2年時は箱根予選をチーム8番手、全日本も走りながら箱根本戦は出場出来ませんでしたが、3年時の今年度、箱根初出場を果たしています。総合最下位で繰り上げという苦しい状況の中、よく走ってくれました。

 

 

16位に城西の松村、本来であれば往路の主要区間を走るべきエースが8区に回った時点で万全ではないことは分かっていましたが、8区で区間16位というのはさすがに寂しすぎますね。。。5000m,1万mともにベスト連発の充実した1年だっただけに、最後の箱根に合わせてこられなかったのは残念でした。ベストならばチームももう少しシードに絡めたかなあ。。。17位に中央の苗村、ハーフは66分48秒という持ちタイムながら、高校時代にロードで結果を残し、直近でも1万mでベストを出していただけに密かに期待していた選手の1人なのですが、箱根の洗礼を浴びる結果となってしまいました。谷本、藤井と区間1桁といういい流れできていただけに、ちょっと残念でしたねえ。

 

 

18位に法政の土井、ルーキーながら全日本予選、箱根予選、そして箱根と出場可能なレース全てに出場してきました。箱根予選でもチーム9番手で走っていますが、箱根ではなかなかに苦しい走りとなりました。ただ、他の法政のルーキーと比べると高校時代の実績で上回っているわけではないですし、この1年で伸びてきた選手ですし、来年度以降も楽しみです。19位に日大の岡野・・・苦しかった7区以降の中でもこの8区が最も痛かったですね。シード争いの直接のライバルである帝京に対して2分1秒という大差をつけられ、総合順位でも23秒差の11位に落ちてしまいました。箱根予選では74位、1万mでは29分26秒と好走してきた一方で、全日本では7区20位、箱根では8区19位と3大駅伝では下位に沈んでしまっています。。。

 

 

20位に東京国際の鈴木大、箱根予選で51位と快走し、チームの箱根初出場に大きく貢献した主力選手であり、監督も1~3区での起用をほのめかしていましたが、8区に起用される選手ではないですよねー。区間19位とも1分42秒差もの差をつけられての最下位は当然万全では無かったか・・・非常に悔しい箱根デビューとなってしまいました。まだ3年ですし、来年度でのリベンジに期待したいです!!

 

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