区間記録を振り返る ~箱根駅伝7区~

2014年9月11日

続いては、小田原中継所から平塚中継所までの21.3km,以前は繫ぎ区間だったものの、近年は優勝を狙う大学ともなると、有力選手を配置してくるようになるなど、徐々に重要度が増している7区の区間記録を振り返っていきます。最近はもう10人全員がミス無くレースを進めなければ勝てないようになってきていますし、総合タイムも11時間切りが何度も出てくるようになると、繫ぎ区間はもう無くなってしまうのかもしれませんねえ。区間歴代トップ5は以下のとおりです。

 

 

1位 1時間02分32秒 設楽悠太 東洋大 2年 2012年
2位 1時間02分35秒 佐藤悠基 東海大 3年 2008年
3位 1時間02分53秒 武井隆次 早稲田大 3年 1993年
4位 1時間03分12秒 揖斐祐治 駒澤大 2年 2000年
5位 1時間03分13秒 小林雅幸 早稲田大 4年 1997年

 

 

区間記録保持者は東洋の設楽悠太が2年時に記録した1時間2分32秒です。東洋が圧倒的な強さで優勝した88回大会、元々、トップを独走していたチームではありますが、更に後続を大きく引き離すこととなりました。それまで啓太に比べると劣ると言われていた悠太が上尾ハーフで62分台をマークすると、この箱根7区での区間記録で一気に大学トップクラスへと上り詰めていくことになりました。それも、あの佐藤悠基の記録を更新しての区間新ですから、さらに価値が高まりましたね。その後は27分台ランナーへと成長していったのは周知のとおりかと思います。実業団はHONDAに進み、リレーカーニバルでは日本記録ペースの外国人選手に付いていくなど、積極的なレースも見せました。実業団で兄とは別のチームとなりましたが、変わらずに切磋琢磨して成長していって欲しいです。

 

 

区間歴代2位は東海の佐藤悠基、3年時に記録したものですが、1年時の3区、2年時の1区と比べると、万全の状態ではなかっただけにやや劣る記録と言われています。それでも、3年連続での区間記録達成というのは素晴らしいの一言に尽きますね。優勝候補の一角にもあげられていた東海ですが、エース格以外は誤算続きのレースとなり、トップを走る早稲田に大差をつけられてしまっていました。ここで一気に悠基が3位までチームを浮上させますが、その後はズルズルと後退し、10区ではまさかの途中棄権となってしまいました。大学時代の実績も見事な悠基ですが、社会人になっても日本No.1ランナーの座を維持し続けていますからねー。後は世界大会で結果を残して欲しいです!!

 

区間歴代3位は早稲田の武井、櫛部、花田とともに早大三羽烏と呼ばれた選手です。高校生で初めて13分台の壁を破った選手であり、この7区の区間記録で早稲田の総合優勝に貢献、その後15年も破られない別格の走りを見せました。武井が走る前は63分台で走った選手さえいませんでしたが、その状況の中、62分53秒を叩きだしているのがすごいです。さらに、悠基同様にこの区間記録で3年連続の区間新記録を達成という快挙、4年時も区間新こそなりませんでしたが、4年連続区間賞を達成している名ランナーでした。

 

区間歴代4位は駒澤の揖斐が2年時にマークした63分12秒です。この走りで、駒澤の初優勝に大きく貢献しました。翌年も7区を走って区間賞を獲得するなど、有力選手が揃った駒澤の中でつなぎ区間を任されることになりましたが、高いレベルで結果を残し続けました。現在は岐阜経済大学の監督してチームをまとめており、昨年度はオール1年生で全日本にも出場するなどその手腕を発揮しています。

 

区間歴代5位は早稲田の小林雅が4年時に記録した63分13秒です。3つ上に武井、櫛部、花田がおり、1つ上には渡辺康幸がいるなど、大学トップクラスの先輩たちが何人もいたということもあり、主要区間を走ることは少なかったですが、それでも12回しかチャンスのない3大駅伝×4年間において、10回も区間賞を獲得しているというのが、小林雅の凄さを物語っています。箱根でも4区、5区で区間新記録を樹立していますし、区間賞を獲得しているだけではなく、そのタイムも秀逸なものが多いですね。

 


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