2013年全日本駅伝戦力分析＆区間配置予想 ～明治大学～
出雲ではもはやお決まりとなってしまった５年連続の１区出遅れで過去最高順位の７位を更新することが出来なかった明治大学・・・ただ、全日本となると過去４年で３回シードを獲得、最高３位に入るなどまずまずの結果を残せています。そんな明治大学のエントリー一覧、過去１０年成績はこのようになっております。出雲にエントリーされた１０人はそのまま全日本にもエントリーされております。新たにエントリーされたのは、５０００ｍ，１万ｍともにチーム２位、ムラがあるものの前回の全日本では５区で区間記録に１秒と迫るタイムで区間賞を出した有村、5000m１３分台を持ち、前回の出雲２区を走った前野、５０００ｍ，１万ｍでともに自己ベストを直近で更新し、最も勢いのあるルーキーである吉田になります。
有村、前野が戻ってきて１３分台ランナー１１人が全員エントリーされております。この持ちタイムは圧巻ですね。また、故障者が多く、なかなか結果を残せていなかった１年生から待望の初エントリーを果たした吉田、今後が楽しみな選手です。１０月１９日に行われた法政記録会では、１年の江頭賢、２年の江頭裕、３年の後藤、吉田の４人がいずれも２９分３７秒前後で走る好走を見せました。４人がチーム１０位～１３位の持ちタイムとなり、駅伝未出場の選手も徐々に台頭してきたのはいい傾向ですね。全日本では最低限シードを取りたい戦力ということになるでしょう。出雲の結果が悪すぎたこと、力の似通った選手が多く、難しいところですが区間配置予想は以下のとおりです。
文元－大六野－八木沢－横手－有村－木村－廣瀬－松井
１区は文元、監督も文元の１区には最も信頼を置いているようですし、実際に結果も残している選手です。１区文元ならば出遅れることなく上位で走ってくれることでしょう。２区は大六野、出雲３区の走りを見る限り、不安にはなりますが、他に２区を任せられそうな選手が・・・やはり、今シーズントラックは５０００ｍ、１万ｍともに大会でベストを更新するなど好調だったわけですし、そろそろエースとして駅伝の主要区間でも結果を残してほしいと思います。３区は八木沢、スピードのある選手が集まる３区に八木沢がいれば、出雲２区同様、他大に対してアドバンテージが取れると思います。出雲同様区間賞を狙って行きたいところですねもし、八木沢の他に駒澤の油布が来るようなことがあれば、スピードスターの二人の対決も見てみたいです。４区は横手、出雲では５区を３位、３，４区で順位を落とし、悪い流れでの５区３位はなかなかの走りだったと思います。本人は高校時代からのライバルである服部勇馬に大差をつけられ、年下の駒澤の西山に負けたのが相当悔しかったそうですが・・・というわけで、主要区間である４区にしてみました。比較的外すことが少ない選手ですし、横手ならば４区でも上位で走ってくれるのではないかと思います。
５区は去年同様有村、前回は出雲最下位からの出直しということで走りやすい５区だったかもしれませんが、今回は怪我明けということを考慮して、５区になるのではないか？と思いました。前回区間賞を取っている区間でもありますしね。有村であっても万全でなければ他の選手にすぐに取って代わられるほど、今の明治は層が暑いですね。昨年の走りの再現を期待したいです。６区は木村、出雲こそ走ることは出来ませんでしたが、前年は出雲５区５位、全日本４区７位とまずまずの順位で走っている選手ですし、６区も無難に走ってくれるのではないかと思いました。５０００ｍ１３分台を出すなどスピードもついてきましたしね。
７区は廣瀬、出雲１区１２位、トップと１分差はあまりにも悲しすぎる成績でしたし、有村が去年出雲１区→全日本５区になったように、廣瀬も一旦はつなぎ区間である７区あたりで自信を取り戻させるのかなと思いました。監督も信頼のおける選手に廣瀬を挙げていますし、箱根では６区で大きく稼ぐ役割が期待される選手ですからね。全日本で弾みをつけてほしいと思います。８区は松井、前回の箱根９区こそふらふらになってしまいましたが、ハーフでは最も安定している選手の１人だと思っています。５０００ｍ１４分５秒とスピードもついてきましたし、前回の全日本も６区を４位で走っていますからね。８区は明治大学がエース級よりもスタミナ型の選手を配置することが多いのも松井を予想した理由の１つです。
持ちタイムだけを見れば、やはり優勝してもおかしくない戦力に見えます。しかし、持ちタイム通りにいかないことは奇しくも明治が出雲で証明してしまいました。やはり現実的には駒澤、東洋、日体大の３強に次ぐグループという見方が妥当でしょうか？まずはシード権を確実に確保しつつ、３強に綻びが出てくれば、３位以内も目指していくという形になりそうです。