2013年全日本駅伝戦力分析&区間配置予想 ~日本体育大学~
前年度の箱根王者である日体大は本田、鈴木、勝亦を欠きながら出雲で3位に入り、その強さが健在であることを見せつけました。前年度も箱根予選会の疲労が残る中で4位に入りシード権を獲得、今年は去年以上の成績が期待されます。そんな日本体育大学のエントリー一覧、過去10年成績はこのようになっております。出雲にエントリーされた10人のうち、奥野が外れています。新たにエントリーされたのは、先日1万mで30分38秒のベストを出した永峯、箱根4区で5位、1万mのベストも29分15秒まで伸ばした木村、先日5000mのベストを14分30秒まで伸ばしたルーキーの秋山、同じく先日ベストを更新し14分34秒まで伸ばした山本の4人になります。
うーん、やはり本田は戻ってこれませんでしたか・・・4本柱が求められる全日本で本田を欠くのは非常に痛いですね。とはいえ、箱根4区で好走した木村が戻ってきてくれたのは大きいです。他の新エントリーである3人は、ちょっと実績を見る限り全日本出場は厳しそうかなあ?本田抜きでも優勝を狙うのか?それともシード権を確実に確保する方を選ぶのかによっても区間配置は変わってくると思いますが、東洋、駒澤の2強に次ぐ存在と言われているのに、無難にシードを狙うのは寂しすぎますし、優勝を狙うには?ということで区間配置予想をしてみました。
勝亦-山中-冨田-矢野-加藤-鈴木-木村-服部
本田を欠いて服部、矢野、山中の3本柱になった以上、1,2,4,8区のいずれかで3本柱以外を使う必要が出てきます。となると、リスクもあるけれど、最も差がつかなくて済む可能性のある1区に勝亦を選んでみました。もちろん、ここに東洋の啓太、駒澤の中村などがきて一気に差を付けられていきなり終戦というリスクもあります。しかし、元々2強には劣っていることを考えると、どこかで勝負をかける必要があります。唯一、スローペースになる可能性があるのが1区だと思いますし、前回は勝亦がトップと28秒差、出来ればそれよりも少ない差で東洋、駒澤とつないでくれればとの期待を込めてみました。
2区は山中、本田が居ない2区を走れるのは山中かなと思います。トラックシーズンの素晴らしい活躍に続いて、全日本3区でも宇賀地の区間記録に1秒及ばないだけ、東洋の悠太に25秒差をつけての区間2位は駅伝でも成長した姿を見せられることを証明してくれました。今シーズン、エース級の活躍をしている全大学の選手で最も伸びたのが山中では?と思っています。全日本2区でも上位で走ってくれることでしょう。3区は冨田、出雲でも2区5位ときっちりと走りましたし、トップ八木沢との差も17秒に抑えています。出雲同様、最短区間を快走してくれればと思います。
4区は迷いましたが矢野にしてみました。無難にシードを狙うのであれば矢野8区がいいと思うのですが、アンカーに東洋の設楽兄弟や駒澤の窪田が来ることを想定すると、優勝を狙うには7区終了時点でトップでいなければ厳しいでしょう。それよりも、服部がアンカーであれば、例え多少負けていたとしてもまだ逆転の希望が持てるかな?、4,8区の合計タイムで服部→矢野よりも矢野→服部のほうがタイムを稼げるのではないか?との思いもあります。故障明けで万全ではなかったのかもしれませんが、箱根6区は一気に設楽啓太に突き放され、区間5位と悔しい結果に終わっています。全日本では前回8区で見せたような好走を再現してほしいですね。
5区は加藤、出雲で4区4位と安定した走りを見せてくれました。5000m14分5秒までタイムを伸ばしているのも魅力です。冨田、加藤とまだ出雲しか3大駅伝は経験していないですが、その勢いをかって二人共出場選手として予想してみました。1万mも29分24秒というタイムを持っていますしね。6区は鈴木、服部、矢野、本田が揃って故障をしていたとき、チームを引っ張っていたのは鈴木という話でしたし、箱根6区の好走の後、1万m29分1秒、先日の5000mでも14分10秒とベストを更新し、昨年よりもさらに成長している選手です。どうしても4区→8区とエース区間の間で手薄になりやすい6区に鈴木がいれば、チームにとっても安心感がありますし、他大にとっても嫌だなと思わせられるのでは?
7区は木村、箱根駅伝で好走した実績があるのに加えて、1万mで29分15秒までベストを伸ばしているのも、好印象です。本来、7区に使うべき選手では無いのかもしれませんが、出雲にエントリー漏れしていたということを考慮して、比較的有力選手が集まらない7区にしてみました。万全であれば、区間上位で走ってくれると思います。8区は服部、東洋、駒澤のアンカーに対抗出来るのは服部だけだと思っています。怪我明けの出雲でもあれだけ走れましたし、3週間たってさらに調子が上がっているようであれば楽しみです。今シーズンは5000m,1万mでベストを大きく更新し、ユニバ代表にも選ばれるなど活躍していますしね。また一段と強くなった姿を全日本でも見せて欲しいです。
やはり、本田の穴が大きいですねえ。。。何とか優勝を狙えそうなオーダーは・・・?と考えてみましたが、本田が居ないとどうしても手薄になってしまいます。昨年と比べるとやはり層は薄いのかなあ?出雲では3大駅伝デビューの選手が頑張りましたが、全日本、箱根と距離が長くなっても活躍できるかがポイントになりそうです。全日本はやはり3位が現実的な目標になりそうかなあ?とはいえ、東洋、駒澤の牙城を崩す可能性が最もあるのは日体大だと思っていますし、箱根で両校を圧倒して優勝をかっさらったように、全日本も久しぶりの優勝を狙って欲しいです!
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