2021年度　数字で振り返るトラックシーズン　～東洋大学～

及川が１３分４７秒でチーム２番手に浮上、セカンドベストの１３分５８秒も今年度マークしています。チームにとって最も大きいのは及川の成長だったのかもしれません。記録会でも勝ち切る走り、そして勝負レースでも他大のエースと戦えるようになりました。３大駅伝での実績はまだありませんが、いきなりの主要区間抜擢も十分ありそう。


大沼が１３分５７秒でチーム６番手、一気に１３分台ランナーの仲間入りを果たしました。及川も大沼も３年生、この学年の台頭が目立ちました。さらに奥山、佐藤が１３分５８秒、柏が１３分５９秒でチーム８～１０番手、１３分台ランナーも一気に１０人になりました。奥山が一気にタイムを伸ばしてきたのも大きいですし、佐藤が復活してきたのもチームにとって頼もしいですよね。ロードでの実績も豊富ですし。


柏はトラックシーズンで一気に台頭してきた選手の１人、３大駅伝のエントリーはまだありませんが、今年度一気に戦力となってきそう。トップ１０圏外では、九嶋が１４分４秒、前田が１４分５秒と１４分１桁のベストをマークしています。１３分台ランナーも一気に増えましたし、一気にタイムを伸ばしてきている選手が何人もいるのが良いですね。

５千でも１３分台をマークした柏が２８分４９秒でチーム３番手のタイムに。このタイムを関東インカレでマークしているのが良いですよね。関東インカレに起用されるだけ期待されていて、しっかりと好タイムの自己ベストを叩き出しています。及川も２９分３秒でチーム４番手、５千のタイムを考えるとまだタイムを伸ばせそうですね。


さらに、九嶋が２９分５秒でチーム７番手、前田が２９分１１秒でチーム８番手の自己ベストとなっています。１万で自己ベストをマークしたのは４人ですが、この４人に共通するのが５千でも自己ベストをマークしていること。柏、及川は１３分台のベストですし、九嶋、前田も１４分１桁ですからね。トラックシーズンは調子の良かった人とそうで無かった人の差が激しかったですね。

関東インカレでは１５００ｍ，３０００ｍ障害、５千、１万、ハーフの長距離５種目で入賞が無いという結果に…少なくとも柏原入学後は初めてのはず・・・その点だけ見ると、どうしてもトラックシーズンは物足りなく感じてしまうんですよね。ただ、１５００ｍでは甲木がしっかりと決勝に進出、５０００ｍでは及川が他大のエースと渡り合える期待をもたせる走り、１万では柏が２８分台の自己ベストをマーク、ハーフでは佐藤が復活の走りとあと一歩入賞に届かなくとも今後に向けて期待の持てる走りがいくつもありました。


５千の１２点は２５大学中１５位タイとなっています。トップ１０のうち半分がベストを更新していますが、トップ５のうち１人しか更新出来ていないこともあってタイムは伸びず…平均タイムは１３分５６→１３分５３秒と３秒縮め、６→７位と１つ順位を下げています。１３分５３秒でも７位というのが恐ろしいですね。１万の１２点は１１位タイとなっています。奇しくも５千、１万が同じポイントということに。


２９分６→２９分１秒と５秒タイムを縮めたものの、１０→１１位とこちらも１つ順位を下げることに。５千は１３分台を１０人揃えましたが、１万はいまだに２８分台が３人しかいませんから、順位も上がらないですよね。その分、エースの松山を筆頭に伸びしろは十分なのですが。。。合計の２４点は１４位タイということでいずれも中位といったところです。


気になるのは、宮下が姿を見せず、松山、石田と今年度のエース＆スーパールーキーがらしい走りを見せられていないことですね。これだけ伸びてきている選手がいて、復活を遂げた選手がいればつなぎ区間は心配が減っているだけに、エース区間を走れる選手が万全ならば相当駅伝シーズンに向けて期待が持てそうですから。前年度は一気に復活を遂げた東洋の３大駅伝の走り、楽しみです♪